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事件
【アルジェリアの邦人拘束】「銃声が聞こえる」 日揮の現地から最後の電話
2013.1.16 23:37
「銃声が聞こえている」。現地の日本人の1人が電話でこう伝え、連絡が途絶えた。プラント建設大手日揮のアルジェリア事務所は、日本人複数の拉致が報じられたアルジェリア南部の建設現場の状況について「その後は電話がうまく通じない」と情報不足にいら立ちを募らせた。
日揮本社のある横浜市西区のオフィスビルには16日夜、報道陣約60人が詰め掛けた。同社の遠藤毅広報・IR部長が断続的に対応し「日本人駐在者が拘束されたとの情報が入った」と緊迫した様子で話した。
ただ、社員かどうかや人数について明らかにせず「現地に刺激を与えかねないので、発言は慎重にさせてもらう」とし、その後は「ノーコメント」を繰り返した。
日揮によると、アルジェリアには石油天然ガスプラントが3カ所あり、協力会社を含め、男性ばかりの日本人数十人が作業に従事。石油天然ガスの処理や、プラントの設計建設工事に当たっている。
警察庁は16日午後5時に国際テロリズム対策課長をトップとする対策室を設置し、情報収集に追われた。幹部は「海外の情報機関と連携する必要がある」と言葉少な。
岸田文雄外相は午後7時半すぎ、出先から外務省に戻り、大臣室にこもり事務方への指示に当たった。河相周夫外務事務次官は来日中のキャンベル米国務次官補との会食先から引き返し、岸田氏と対応を協議した。
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