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事件
【アルジェリア邦人拘束】武装勢力、仏の対マリ介入停止要求 拘束外国人は41人との報道も
2013.1.17 10:45
[紛争・クーデター]
【カイロ=大内清】北アフリカのアルジェリア南東部イナメナスで日本人少なくとも3人がイスラム過激派武装勢力に拘束された事件で、フランス通信(AFP)は16日、拘束された外国人は計41人だと報じた。武装勢力側は犯行声明を出し、同国の南隣マリでのフランスの軍事介入の停止やアルジェリア政府に逮捕されている過激派メンバーらの釈放などを要求している。
武装勢力側が隣国モーリタニアのメディアに掲載した声明によると、拘束されているのは日本人のほか米国人、フランス人、イギリス人など。
武装勢力は16日朝、イナメナスの空港に向かうバスを攻撃した後、英メジャー(国際石油資本)BPなどが運営する天然ガス関連施設を襲撃して作業員らを人質に取り、現在も同施設に立てこもっている。一連の襲撃では英国人1人とアルジェリア人1人の計2人が殺害された。
これに対しアルジェリアの治安当局は同施設を包囲している。武装勢力側は、人質の外国人らとともに拠点であるマリ北部へ出国させるようアルジェリア当局に求めているが、同国のウルドカブリア内相は16日、「テロリストと交渉はしない」と強調し、武装勢力側の要求を拒否したことを明らかにした。犯人グループは約20人で、国際テロ組織アルカーイダ系の武装勢力「イスラム・マグレブ諸国のアルカーイダ組織(AQMI)」の元幹部ベルモフタール氏が率いているとみられている。
マリでは今月11日、北部を支配下に置くイスラム武装勢力が首都バマコに侵攻するのを防ぐため、フランスがマリ当局の要請を受ける形で軍事介入。仏軍は戦闘機による爆撃のほか、16日からは地上作戦にも踏み切っている。
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