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【グラニュース】


永井、最終目標はプレミア スタンダール移籍会見

2013年1月23日 紙面から

 ベルギー1部リーグのスタンダール・リエージュに完全移籍する名古屋グランパスのロンドン五輪代表FW永井謙佑(23)が22日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで会見した。年俸は推定40万ユーロ(約4800万円)、移籍金は推定80万ユーロ(約9600万円)で、2017年夏まで4年半の長期契約。背番号「13」。単身渡欧する永井はベルギーでもマイペースを貫き、最終的にイングランド・プレミアリーグへのステップアップを目標に掲げた。

 グランパスでの2年間を円満に終了し、欧州へと旅立つ晴れの移籍会見。永井は少しの緊張と穏やかな笑みを浮かべながら、「本当にグランパスのみなさんには感謝しています。成長した姿を見せられるように頑張っていきたい」と語った。

 背番号はFWのレギュラー番号である「9」を提案されたが「しっくりこない」と「13」を選択。「2013年なんで。あ、あと結婚式の日付だからです」と慌てて付け足した。13日に結婚式を挙げたばかりだが、夫人の渡欧は未定。永井が先に現地の環境に慣れるまで単身赴任生活となるが、「チョコもビールも好きじゃない。でも意外にも料理できるんですよ。チャーハンとかカレーは作れますよ」と自炊への意欲も燃やした。

 多国籍チームのなかで公用語ははっきりしない。ただ、「英語は勉強しますけど、そんなに不安はない」と笑った。16日に受けたメディカルチェックでは、スタンダールの先輩ですでにフランス語を習得している日本代表GK川島に通訳をお願いした。レドニク監督と擦れ違った際には「私が監督だ」との英語の自己紹介をなんとか理解し、「OK!」とひと言、明るく切り返した。「チームの雰囲気にもよるけど、行けばオレらが外国人。ノリでなんとかやっていこうかな」と、持ち前の明るさで溶け込むつもりだ。

 スタンダールの印象を「施設がすごい。ビッグクラブ」と語ったが、ベルギーはあくまでもステップアップの場所だ。ドイツ1部リーグのマインツやフランスのクラブからも水面下での打診があったが、「試合に出ないと成長しない」と、出場機会を優先して選択。「ベルギーでしっかり戦って、その後は大きなリーグでやりたい。まずはチームで一番点を取れるように。目指すはプレミア? そうですね。見てて楽しそうです」と目標地点を見据えた。ブラジル、福岡、名古屋を経て、ついに欧州へ。日本が誇るスピードスターは、新たな道を駆け抜ける。 (宮崎厚志)

永井☆一問一答

 −移籍はすぐに決めたのか

 「いろいろ考えて出した答えです。自分自身、海外挑戦の夢が大きくて、それに向けてずっとサッカーをしてきた。ただ、グランパスというチームのこと、個人としての夢のことを考えたとき、非常に悩んだ結果、自分の夢を取った。妻からの『自分のしたいようにしていいよ。私はついていくだけだから』という言葉で決心がついた」

 −2年間を振り返って

 「グランパスはプロのキャリアを始めたチーム。一昨年は優勝争いをして、去年は苦しいシーズンで。でも毎日が楽しくて、個人としても成長できた2年間だった」

 −スタンダールとベルギーの印象は

 「優勝争いできるチームだし、施設もすごい。ビッグクラブに行くんだなという印象。ピッチもたくさんあるし、室内練習場もあった。ベルギーはすごく寒かった。ご飯はおいしいと聞いているので楽しみ。伝統的な料理を食べてみたい」

 −ベルギーでどんな選手になりたいのか

 「スピードあふれるプレーという特長を生かして、しっかりゴールを決められるストライカーになりたいし、1点でも多く取って、自分の名前を世界に知らしめるようにがんばりたい」

 −シーズン途中からの加入になるが、目標は

 「チームで1番点を取れるようにがんばりたい。1発目取れればポンポンといくと思う。まあ、スイッチが入るまでが長いんですけど」

 

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