アルジェリア南部イナメナスの石油関連施設で16日、日本人5人とフランス人1人計6人がイスラム武装勢力に拘束されたとロイター通信などが伝えた。日本人5人はプラント建設大手・
日揮<1963.T>関係者という。菅義偉官房長官も拘束された邦人が日揮関係者と認めたと報じられている。
アルジェリアは近年、政府や治安当局による警備強化を受け同国発祥の国際テロ組織「イスラム・マグレブ諸国のアルカーイダ(AQIM)」の活動が弱まるなど改善に向け一定の成果が見られていた。ただ。北東部山岳地帯を中心に治安当局による武装勢力掃討作戦とそれに伴う武力衝突が続いている。
アルジェリア経済の中心は原油・天然ガスを始めとする炭化水素部門で、同部門の資源収入は輸出総額の98.3%、財政収入の65.7%、GDP(国内総生産)の31.5%を占めている。日本企業にとっては大きなプラント市場になっており、経済関係はプラント建設を始め、エネルギー分野が中心。関連企業の進出も多い。
なお、アルジェリアの証券取引所としては1997年設立の
アルジェ証券取引所があり、世界最小の証取の一つとして知られる。株式を上場しているのは3社。