労働組合ハテナの壺
惨事ストレスってなに?
「惨事ストレス」ってどういうものなの?
大きな災害や事故現場で悲惨な光景を目の当たりにすることや、職責を果たせなかったという思いにさいなまれたりすることによって起きる、不眠や集中力の欠如、放心状態などのストレス反応のことだよ。阪神大震災や、地下鉄サリン事件などを機に注目されるようになったんだ。
惨事ストレスによる症状は、特定の人にしかおこらないならないものなの?
そんなことはなく、誰もが引き起こす可能性のあるものだよ。これは人間として当然のことで、危険を察知する体内のセンサーが過敏になって、ストレス反応をおこすんだ。多くの人は専門的なケアがなくても、本人の回復力や周囲の人からのケアによって、数週間から数カ月で自然に回復すると言われているよ。
ただし、強いストレスを感じたままケアをしないでいると、PTSD(心的外傷後ストレス障害)になるケースもあると指摘されているから、気をつけないといけないね。
「ストレスを抱え込んでいるかも」と感じた時には、どんなことを心がけたらいいのかな?
安心安全な場所で十分な休養をとること、気分転換のために体を適度に動かすこと、家族や周囲の人たちが声を掛け合うことや、信頼できる人に思いを話すことで緊張をほぐすことを心掛けることが大切だね。
7月に行われる自治労「安全衛生月間」でも、例年の取り組みに加え、惨事ストレスのケアについて検討してほしいね。
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