すみません、釣られて下さい。最近、余りにもハーレムものが流行っているのが、怖いんです。
作中、少々直接的な(口の悪い・下品)表現があります。
そういった表現をご不快に感じられる方は、閲覧をご遠慮下さいませ。
このような作品の本文まで読んでみようと思って下さった皆様、まずは心からお礼申し上げます。
えー……と、ですね。
申し訳ありません、当方、堅苦しい感じの文章だと途中で読むのをやめたくなる残念な脳みその持ち主なもので、ここからは普段通りの語り口で進めさせて頂きたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
では、参ります。
私は、ライトノベルが好きです。
中でも、自分には到底描き出すことの出来ない世界観の中で、魅力的なキャラクターが胸躍る物語を紡いでいく姿を、主人公達とシンクロして疑似体験する中で、浮き世の憂さを忘れてスッキリ爽快! な気分にさせてくれるファンタジーというジャンルは、とても抗いがたい魅力を持っていると思います。
……まあ、時にはそんなファンタジー世界と現実世界をごっちゃにして帰って来られなくなる病に罹患してしまう方もいらっしゃるようですが、そういったこともいずれは「ふ……っ、あの頃の自分は若かったぜ……」と遠い目をしながら黒歴史として封印する日が来ることでしょう。
ですが、少なくとも書店で誰でも購入することの出来るライトノベル、或いは十五才以上であれば読むことの出来るなろう様に投稿されている作品の中で、「ハーレム」というジャンルがこれ程持て囃されている状況というのは、実はとても恐ろしいことではないかと思うのです。
確かに、沢山の魅力的な異性からちやほやされたいッ、という願望は、多かれ少なかれ誰だって持っているのでしょう。
私だって、美青年、美中年を眺めているのは大好きです。
上川○也氏なんて、何あの完成度! とテレビで拝見する度萌え萌えします。
……残念ながら、平凡な小市民である私は、イケメンがあんまり近くにいると緊張してしまうので、そういった煌びやかなイキモノは遠くから眺めていたい派ですが、世の中には「逆ハーレム」というナゾなジャンルもあるようですし、その辺りは男女関係なく生じる願望だと思われます(でもいわゆる乙女ゲーとか、あれ、何が楽しいんでしょうか? 最近CMで見る度どん引きしている自分がいるのですが、どなたか解説出来る方がいらっしゃったらご回答頂ければ幸いです……)。
それはより確実に子孫を残す為の「動物」としての本能から派生する願望なのでしょうから、ごく当然のことであるのと同時に、非常に社会性に欠ける願望でもあります。
少なくとも、一夫一婦制を基礎として形成されている現代の日本社会においては、恋人、或いは夫婦という関係を築いている相手に対しては誠実であるべきですし、そういった社会通念を抜きにしても、愛おしいと思う相手に誠実であるというのは、動物とは違って自らを律することの出来る「人間」としてごく当たり前のことです。
まあ、ハーレムという単語にきゅんきゅんする方は、まず間違いなく女性に縁の薄いチェリーさんなのでしょうから、リアルで決まった相手を大切にしたい、と思った経験がまだ無いのかもしれません。
不特定多数の女性が特に理由もなく、オレツエーな主人公に恋心を抱いてしまう、というハーレムのシチュエーションは、リアルの女性に向き合う勇気を中々ひねり出せない繊細な男性には、きっと夢のようなものなのでしょう。
……ハイ、確かにリアルの女性は(特に女子力の高い女性は)、同性の私から見てもコワイことがあります。
彼女達は度々、自分の価値観にそぐわない男性をゴミムシのように扱ってはばかりませんし、もしそういったオソロシイ女性達によって「女性」に対する恐怖心を植え付けられてしまったのなら、チェリーさん達が「うう、女の子怖いッ」となってしまうのも仕方がないことかも知れません。
ですが、いいですか?
女の子は、確かにイケメンに対する態度とブサメンに対する態度が百八十度違うイキモノです。
けれどそれと同時に、ヒジョーにリアリストなイキモノでもあります。
何だかんだ言ったところで、この女性の進出がまだまだ未熟な社会で、いずれはきちんと稼いでくるダンナを捕まえたいッ、それがイケメンなら言うことないけど、イケメンって浮気しそうだからむしろフツメン、いや稼ぎが上等ならブサメンだってどんと来いやあ! と考えている女の子だって、わっさわっさいるのです。
いえ、決して男性の価値は甲斐性だ、と断言するものではないのですが、取り敢えず甲斐性のある男性が安定を求める女性にとって魅力があるというのも、確かな現実としてあるもので……。
そこで、「ああ、金さえあれば風俗でヤれるもんね」と思った考え無しの阿呆。
危険な性感染症に冒されてもいいなら勝手にしろ、と言いたいところですが、自分の体はもっと大事にして下さい。
幾ら現在ではHIVが適切な治療さえ受けられれば、服薬によって一生発症しないようにすることが出来るようになっているとはいえ、これ以上感染が広がったらマジで日本が滅びます。
大体ですね、自分をフツメン、もしくはブサメンだと思っているそこのアナタ。
中年以上になれば、どんなイケメンだってハゲるかメタボるかで、立派にアナタ方と同じ「おっさん」と一括りにされるイキモノになるんです。
若い頃に女の子にちやほやされて天狗になっていたヤローほど、かつての栄光と落ちぶれてからの自分との落差に哀愁を感じることでしょう。ざまあ。
それに、ナルシストの入ったイケメンなんて、正直かなり気色の悪いイキモノですよ?
イケメン補正なんてモノは、リアルにはありません(……一部頭の気の毒な女子の間ではあるかもしれませんが、そこは見なかったことにして下さい)。
むしろ私は少々腐ったオナゴですので、美青年や美少年は目に楽しいけど、どうせ見ているだけの観賞用なんだし、いっそめくるめく男同士の世界にイっちゃってちょーだい! どこかの女に独占されるよりは、その方がずっとマシよッ! と思うことも時々あったりなかったり。
……まあ、そういったちょっぴり歪んだ乙女ゴコロから生まれた妄想、それがファンタジーなBLなのです(すいません、これはあくまでも作者の私見です)。
なので、身近に腐女子がいたとしても、生温かい目で見守ってあげて下さい、お願いします。
そしてそんな妄想が漫画や小説、アニメなどの二次元の存在に適用された場合、「お気に入りのキャラがムカつく女キャラとくっつく位なら、美形キャラときゃっきゃうふふしていてくれた方が断然萌えるッ!」ということになるのかなあ、と。
少年漫画のヒロインなんて、基本男性が描いているせいか、女から見ると「ないわー……」ってなること、結構ありますし(例:「諦めたらそこで試合終了だよ」という名ゼリフで日本一有名なバスケット漫画のヒロイン)。
まあ、思春期にモテたいッ! あわよくば可愛い女の子といちゃいちゃしたいッ! というのも、これまた男性としてはごく当然の欲求でしょうから、それが満たされないストレスというのは女性の私には想像することしか出来ないのですが……。
あのですね。
女の子は、それ程怖いイキモノではありません。
ちゃんと言葉の通じる、アナタと同じ人間です。
不潔、臭い、或いは見た目がヲタっぽい、という最悪のNGポイントが無い限り、キョドらずに話し掛ければ普通に言葉を返してくれます。
見た目って、大事です。
どんなきれい事を並べたとしても、それが現実というものです。
逆に言えば、中身がヲタでも見た目が大丈夫なら無問題なのです、頑張りましょう。
まだ若い方であれば、自分にどんな髪型、どんな服装が似合うのかもよく分からないかも知れません。
そういうときは、いっそのことサッパリと五分刈りにしてしまうのもテかも知れませんよ?
少なくとも、整髪料でべたべたした上に何だか失敗してヲタっぽくなっている男性よりは、爽やか指数が格段に上です。
若い、というのはそれだけで凄いことなのですから(……おばさんくさくてすみません)、努力する方向さえ間違えなければ、幾らでも変わることが出来るんです。
ですが、もしアナタがいい年をして現状に不満があるにも関わらず、何の努力もせずに、某アイドルグループの「私達は恋愛禁止ルールを守ってます☆」なんていうヲタ釣り文句をガチで信じてしまうような真性のヲタであるなら、ここで読むのをやめて、一生右手を恋人にしていて下さい。
そこまで行かれてしまうと、流石にちょっと……。
彼女達はアイドルとして、ファンにそういう夢を見せてくれているのです。
お年頃の可愛い女の子が、恋愛をしたくないわけがないじゃないですか。
まあ、アイドルとしてそういう看板を掲げた以上、表向きは無闇に夢を壊さない為にもその看板をきっちり守るべきだとは思いますが、彼女達だって人間ですよ?
そもそも、そうやって可愛い女の子に対して処女性を求めるってのがロリコンっぽくて気持ち悪いというか、そのくせすぐに脱がせてエロを前面に出したえげつない売り出し方をするのは、売れる為にはどんなことでも我慢するしかない彼女達が可哀想で如何なものかと……話がずれてしまいました、すいません。
ええと、例え顔の造作がちょっぴりブサ方面でも、きちんと清潔感があって(ココ大事!)、派手系女子でも地味系女子でも分け隔て無く親切に出来る男性というのは、女の子にちやほやされていることに慣れている見た目だけのイケメンなんかより、ガチでモテます。これ絶対。
いい男、って言うのはですね、普通に周囲の人間を大切にすることの出来る、誠実な男性のことを言うんです。
誰だって、最初はチェリーさんです。
大体、親に養われている身の分際で、女の子とエロいことをしようだなんて了見がそもそも間違いなんです。
コンドームの避妊率は、百%じゃないんですからね?
チェリー上等じゃないですか、女性からしたって、どこの女にツッコんだか分からないような汚らしいモノなんかより、そっちの方が遙かにマシってなもんです。
女性との経験値を自慢するような阿呆な男性というのは、それが相手の女性に対してどれだけ失礼なことをしているのか分かっているんでしょうか。
少なくとも私は、女性遍歴を自慢している頭の気の毒な男性を拝見したら、「ああ、誰にでも股を開くユルい女とヤりまくるような、脳みその代わりに下半身がカラダを動かしているイキモノなのね」としか思いませんが。
世の中に溢れかえっている有害図書やAVなんかのせいで、「男性は経験豊富な方がよくね?」みたいな風潮がはびこっているようですし、女の子の前でカッコつけたい気持ちも分かりますが、そんなことは決してありません。
アナタの頭の中にある、「女の子はこうしたら気持ち良くなる」という知識は、はっきり言わせて頂きますが、まず百%実践では役に立ちません。
女の子のカラダはとっても繊細ですし、当然ながらそれぞれポイントも違っているのですから、画一的なマニュアルなんかきれいさっぱり忘れて、きちんとコミュニケーションして下さい。
大事な女の子に気持ち良くなってもらいたいなら、どうしたらいいのか相手に聞くのが一番の近道です。
そこで、「おれ、自分が気持ち良くなれればそれでいいし」とか思った自己中系ゲス野郎。腐り落ちろ。
まあ、そういった実践的なアレコレは、いずれ出会ったアナタだけの女の子に教えてもらって下さい。
で、話は戻りますが、「ハーレム」というのは、女性の人格を全く認めることなく、単なる性欲処理の道具としか見ていないという、非常に男性の身勝手な欲望ばかりを剥き出しにした、女から見たらふざけてんじゃねえぞオラ、というジャンルです。
所詮妄想の産物なんだから、そんなモンに一々目くじら立ててんじゃねーよ、と思われるかもしれませんが、少なくとも未成年の子どもが、その人格の形成過程でやたらと目にしていいものではないのではないでしょうか。
いい年をしたオトナであれば、そういった妄想小説も「まあ、それはそういうもんだから」で流せるかもしれませんが、思春期の子どもの中に、そういった価値観が無意識の内にでもすり込まれてしまう可能性があるというのは、とても恐ろしいことだと思います。
多くのハーレムものの小説では、女性達が当たり前のように性的暴行を受けています。
中には、主人公がそういった性的暴行を行って、「何故か」その被害者が主人公に惚れてしまう、という腐りきった物語さえあります。
どんだけ腐って澱んだ救いようのない汚物と化した脳髄を持っていれば、そんな痛々しい童貞臭を撒き散らしながら歪んで病んだ妄想をさらけ出しているばかりの恥ずかしい物語を描くことが出来るんだか、私にはサッパリ分かりませんが、いいですか?
レイプは、未成年略取と並んで最低最悪の犯罪です。ダメ絶対。
私は、性犯罪者なんて社会のゴミには後世に遺伝子を残す必要などないのだから、さっさと去勢された上で自分が行った浅ましい犯罪の全てを実名と顔写真込みで公開されてしまえばいいのにと思っている人間です。
ロリコン? 死ね。
何でこんな分かりきったことを語らなければならないのかとも思いますが、レイプされた被害者が、レイプした人間のクズと恋に落ちる、なんてことはありえませんよ?
暴力で痛めつけられ、人間としての尊厳を完全に否定されて、薄汚い性欲を一方的に解消する為の道具にされたというのに、そんな相手と恋愛?
へそが茶を沸かすにも程があります。
もしそんなことがあるとしたら、それは被害者がショックの余り精神に変調を来して、完全に壊れてしまっているということです。
念のため言っておきますが、レイプされた女性がその最中に体だけの快楽を覚えさせられたとしても、それ以上の暴力を恐れて「勝手にして」と言ったとしても、強姦罪は成立します(判例あり)。
単なる体の生理的な反応を引き出した位のことで、和姦が成立するなんてふざけた主張が認められるわけがないじゃないですか。
……まあ、極稀にきっちり合意の上でヤっておきながら、終わってから「犯された」と泣き出して慰謝料を請求するという恥知らずな女性も存在するらしいので、男性の読者様はそういったパターンの女性に引っかからないよう、お気をつけ下さい。
このなろう様は、確かにどんな妄想小説だろうと投稿することが出来る場です。
しかし、全年齢向けのものとして投稿するなら、最低限の良識とマナーというものは必要な筈です。
ハーレムものが現在の流行である以上、それを追いかけたくなるのは当然のことなのかも知れません。
ですがそういった男性の夢小説であれば、なろう様にはノクターンノベルズという場がきちんと用意されています。
性描写のガイドラインからすれば、なろう様で掲載しても問題無いものであっても、「子どもに悪影響を与えかねない」というラインで線引きをするのであれば、「ハーレム」というタグを付けている時点で、それはノクターンノベルズの方で掲載するべきものではないかと私は思うのです。
勿論、これは全くの私見ですし、なろう様の運営方針がこのようになっている以上、その辺りは作者様方の判断に委ねられるべきものだと分かっています。
……ですが、少しだけ考えてみて頂けませんか。
ハーレムものの小説を、自分の子どもに読ませたい、と思うかどうか。
何だか色々と偉そうに語ってしまって申し訳ありませんが、このエッセイを読んで下さったチェリーさん達が、少しでもそういったハーレム小説よりも、リアルの身近な女の子と向き合うようになって下されば幸いです。
最後に、もうひとつだけ。
酷い言葉は、立派な暴力です。
今までにアナタを言葉で傷つけた女性がいるなら、そのことに対して相手がキッチリ謝罪するまで、女性扱いしてやる必要はありません。
相手を傷つけて平気な顔をしているような物体は、女性ではなく、真っ当な良識さえ備えていない頭の悪いガキです。
ガキにはガキなりの対応をしてやればいいのですから、「女の子に優しく出来ないなんてサイテー」などという戯言は鼻で笑ってやればいいんです。
ガキの言うことを一々本気で相手にするなんて、バカらしい話でしょう?
それでは、ここまで読んで頂きありがとうございました。
次作、「私がハーレムものが嫌いな理由。」に続きます。
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