【古谷祐伸】マヨネーズ大手キユーピーがマークに使う「キューピー人形」はイスラム教の禁じる「天使の偶像崇拝」だと、マレーシア政府が難色を示していることが18日わかった。キユーピーは、同国内で使うデザインから羽を取るといった対応を検討している。
国教がイスラム教のマレーシアで食品を売るには、豚肉を使わないなどの戒律に従っているという政府機関の認定が必要だ。キユーピーは認定を受け、2010年10月からパッケージにマークの付いたマヨネーズを現地で売り始めた。
ところが昨年8月着任した政府の担当官にキューピー人形の羽を問題視され、「天使の絵は反イスラム。2年以内になんとかしてほしい」と指示されたという。