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直木賞作家の常盤新平さん死去1月22日 22時28分
現代アメリカ文学の翻訳で知られ、小説「遠いアメリカ」で直木賞も受賞した作家で翻訳家の常盤新平さんが、22日夜、肺炎のため東京都内の病院で亡くなりました。
81歳でした。
常盤さんは昭和6年に岩手県で生まれ、早稲田大学を卒業後、出版社の早川書房に入社し、編集者として海外の冒険小説やスパイ小説などを数多く日本に紹介しました。
昭和44年に出版社を退社すると、翻訳家として独立し、ウォーターゲート事件を取材したアメリカの新聞記者の手記「大統領の陰謀」のようなジャーナリズムから、洗練された都会的な小説で知られる作家のアーウィン・ショーをはじめとする現代アメリカ文学まで、さまざまな作品の翻訳を手がけました。
また、昭和62年には、アメリカの文化に憧れ、夢と現実の間で焦りにさいなまれながらも、翻訳家を目指す大学院生を描いた自伝的小説「遠いアメリカ」で直木賞を受賞し、作家やエッセイストとしても活躍しました。
常盤さんは、去年4月ごろから体調を崩していたということで、22日午後7時すぎ、肺炎のため東京都内の病院で亡くなりました。
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