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ミドリムシを原料にプラスチック
1月17日 10時55分

ミドリムシを原料にプラスチック
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水中に生息するミドリムシを主な原料としたプラスチックを、茨城県つくば市の産業技術総合研究所の研究グループなどが開発し、環境への負荷が少ない新素材として注目を集めそうです。

このプラスチックは、つくば市の産業技術総合研究所の研究グループが宮崎大学などと共同で開発しました。
新しいプラスチックは、藻の一種のミドリムシが体内に蓄積している「パラミロン」と呼ばれる多糖類と、「パラミロン」から作った油脂などを混ぜ合わせてできています。
植物由来の成分が全体の7割を占め、石油から作られる従来のプラスチックと比べて環境への負荷が小さいのが特徴です。
新しいプラスチックは、従来のプラスチックに比べ耐熱性は優れていますが、衝撃に対しては十分でないところがあるということで、研究チームでは今後さらに改善していくことにしています。
開発した産業技術総合研究所の芝上基成主任研究員は「従来のプラスチックに比べエコでクリーンなのが特徴です。今後も研究を続け、実用化させていきたい」と話していました。

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