インフルエンザ 関東中心に流行拡大1月18日 16時45分
インフルエンザの流行が関東などを中心に拡大し、今月13日までの1週間に全国の医療機関を受診した患者は、推計で80万人に上ることが、国立感染症研究所の調査で分かりました。
過去10年で2番目の流行となった去年を上回るペースで感染が広がっていることから、研究所では予防策の徹底を呼びかけています。
国立感染症研究所が医療機関からの報告を基に推計したところ、今月13日までの1週間にインフルエンザで受診した患者は、全国でおよそ80万人に上るとみられることが分かりました。
年齢別に見ると、10歳未満は全体の20%で、20歳以上の成人が65%を占めています。
流行状況を示す1つの医療機関当たりの患者の数は12.07人と、年末年始を挟んだ前の週の3倍余りに増え、過去10年で2番目の流行となった去年を上回るペースで感染が広がっています。
都道府県別では、群馬県が27.71人、茨城県が25.88人、千葉県が22.52人と、関東などを中心に流行が拡大していて、大きな流行の発生が疑われる警報レベルの地域があるのは9つの県に達しています。
去年9月以降に検出されたウイルスの型の分析では、A香港型が86%と最も多く、次いでB型が9%、4年前に「新型」として流行したウイルスは5%にとどまっているということです。
国立感染症研究所の安井良則主任研究官は「インフルエンザは本格的な流行に入りつつある。今は大人が流行の中心で、子どもがあまり出入りしない高齢者施設などでも注意が必要だ。患者数は今後さらに増える見込みで、手洗いや十分な睡眠など予防策を徹底するとともに、少しでも症状がある人はマスクの着用を心がけてほしい」と呼びかけています。
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