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桜宮入試中止 3年生8人が涙で反対訴え

体育系学科の募集中止を受け、大阪市役所で会見する市立桜宮高の生徒(手前)(共同)
体育系学科の募集中止を受け、大阪市役所で会見する市立桜宮高の生徒(手前)(共同)

 大阪市立桜宮高校の男子生徒自殺問題で、橋下徹大阪市長(43)が入試中止方針を打ち出していた件について、市教育委員会は21日、同校の体育系学科の入試を中止し、定員120人分を普通科に振り替えて募集することを決めた。入試中止の主導権を握り、市教委を押し切った形の橋下氏は、意向通りの決定に「教育的視点からすばらしい決定をしてくれた。これで改革に、新たなスタートが切れる」と評価した。

 市教委はこの日、臨時会議を開き、教育委員ら決定権を持つ5人中、4人が体育系学科の入試中止を支持した。橋下氏は、体育系部活動の顧問教諭すべての異動など、多様な同校改革案を打ち出し、自分の意にそわなければ予算執行停止などの強権を発動していた。

 橋下氏はこの日午前、同校を訪ね、在校生に直接、入試中止の理由を説明。ただ、生徒からは「市長は『選挙で落とせ』と言うけれど、私たちには選挙権もない。子どもたちの声を聞いて」と強く訴えられ、反発も感じたという。

 体育科の入試中止を受け、同校運動部の元主将ら3年生8人が、市役所で異例の会見に臨んだ。生徒らによると、橋下市長は、在校生に約1時間、説明したが、生徒側は代表2人が計15分間発言しただけ。会見で生徒は「私たちの声を十分に聞いてくれなかった。体育科の入試が普通科に変わったことは残念で言葉が出ない」と涙ながらに話した。制服姿の女子生徒6人と男子生徒2人は、1時間以上、立ったまま会見。「在校生や受験生のことを考えたら、もっと違う結果があったのではないか」とやり切れない表情を見せた。

 市教委は橋下氏の意向をくみ、入試中止の決断を下したものの、内容は、受験生への配慮から、試験科目や配点、通学区域などは従来の体育系学科と同じとした。関係者からは「看板の掛け替えにすぎない」と異論も出たが、橋下氏は「改革の第1歩を踏み出せるのが重要」と、批判を一蹴した。【村上久美子】

 [2013年1月22日9時17分 紙面から]

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