トップページ経済ニュース一覧白川総裁“思い切った努力必要”
ニュース詳細

白川総裁“思い切った努力必要”
1月22日 18時32分

日銀の白川総裁は、金融政策決定会合のあとの記者会見で、2%の物価上昇率を新たに「目標」と明確に定めたことについて、目標の達成には「相当思い切った努力が必要だ」としたうえで、金融緩和の推進だけでなく、政府の成長力強化の取り組みが不可欠だという認識を示しました。

この中で白川総裁は、政府との共同声明について、「大きな目的のために、政府と日銀が果たすべき役割を明確にし、連携していく。日本の潜在成長力が低下するなか、経済の立て直しには連携が必要だ」と述べ、その意義を強調しました。
また、来年以降、期限を定めずに国債などを買っていく、新たな金融緩和の強化策を決めた理由について、白川総裁は「物価安定の目標をできるだけ早く実現することを意識した場合、期限を定めないほうが効果的であると判断した」と述べました。
さらに、2%の物価上昇をどう実現するかについては、「相当思い切った努力が必要だ」と述べたうえで、「実現には、政府などによる成長力の強化が必要だ」と述べ、金融緩和の推進だけでなく、政府の成長力強化の取り組みが不可欠だという認識を示しました。
一方、共同声明が日銀の独立性を脅かすことにつながらないかという質問に対しては、「共同声明は日銀の独立性にも配慮してもらっている。一方的な関係ではなく、お互いの役割を理解して取り組んでいくものだ」と述べました。

[関連ニュース]
このページの先頭へ