北電「賃下げ交渉開始」 労使ともに否定

2013年1月22日注意報一覧メディア:ジャンル:, ,

【北海道】 2013/1/21夕刊1面「北電 賃下げ交渉開始 2割前後 電気料値上げ合わせ」

《注意報1》 2013/1/22 18:20

北海道新聞は1月21日付夕刊1面で「北電 賃下げ交渉開始 2割前後」の見出しをつけ、北海道電力が賃下げ交渉を開始したと報じました。しかし、北海道電力は、ホームページ上で「労使間交渉を開始したところですが、賃金の引下げ交渉を開始した事実はありません」としています。北海道電力労働組合も、当機構の問い合わせに対し、人事制度の見直しをめぐる労使間交渉は行われているものの、「賃下げ交渉についての報道は事実無根。会社側から賃下げの話は出ていない」(組織福祉局)とのことです。

また、北海道新聞は「北電は2月にも、電気料金の1割程度の値上げを経済産業省に申請する方針」と報じていますが、北海道電力は「現時点で料金値上げについて、具体的な検討は行っておりません」としています。北海道電力は、当機構の問い合わせに対し「料金値上げについては何も決まっておらず、発表の予定もない」としています。

『北電 賃下げ交渉開始 2割前後 電気料値上げ合わせ』

 北海道電力が、社員給与など人件費を削減する方向で労使間協議を開始したことが21日、明らかになった。泊原発(後志管内泊村)全3基停止による経営悪化に加え、近く申請する電気料金値上げに道民の理解を得るためにも、賃下げが不可避と判断した。関係者によると、会社側は2割前後の賃下げを含む人件費圧縮を4月から段階的に実施する意向だ。 …(中略)…
 北電は2月にも、電気料金の1割程度の値上げを経済産業省に申請する方針だが、可否を審査する同省専門委員会で、さらなる経営効率化を求められるのは確実。このため賃下げや遊休資産売却など収益改善に向けた追加策が必要と判断した。(以下、略)

当社の賃下げ交渉および料金値上げに関する報道について(北海道電力2013/1/21)

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