2005-12-30 21:47:03

汎用Multi-FPGA PCIカード

テーマ:ハード

最近、超ハイエンドFPGAカードを知ったので紹介しようと思う。

左のFPGA カードは、GiDEL というFPGAボードプロバイダが出しているFPGA4個搭載PCIカードPROCStarII である。詳しい諸元についてはHPの方をご覧になっていただくとして、Altera StratixII EP2S60~180までチョイス出来るプロダクトのようである。

2S180[*1]×4だと、そのお値段はR34GTRの新車価格くらいになるようだが、Chrillyのように32セットの古い「Xeon+FPGAカード」を買うよりは安いし、巧く制御出来れば、これ1枚で現Hydraと同等のパフォーマンスは出せそうだ。

今の私には全く手が届かないとしても、最終目標の4~5年後には使ってみたいカードの有力候補である。それまでに等価性能の物が1桁安くなって、せめて(最低でも)133MHz PCI-X Rev2.0 mode1か、(もはや別物だが)PCI Express x16くらいのバスI/F[*2]にして欲しいところだ。いや、今やAGP[*3]が空いているので、それでも可だが。結局バスのボトルネックを克服出来るかどうかは、プロトコルを含めた通信のノウハウと、低水準I/Oにも手を入れる(つまりはデバドラから作る)覚悟があるか否かだと考えている。


[*1] 因みに2S180は2C35の約5倍の規模の回路を組める。以前にも書いたが、このFPGA1つの中にChrillyの探索コアが8個入るしその上速い。熱対策を施せば基準クロック100MHz前後で安定して走れる筈である。

[*2] この手のバス規格はとてつもなく奥が深い。例えば、133MHz PCI-Xと言っても2枚挿しすれば100MHzでしか使えないし、4枚挿しすれば66MHz駆動になる。セカンド・オピニオン第40回 から(今日現在では)第144回まで「バスのアーキテクチャ - 過去から未来へ」が連載されている。興味がある人にとっては面白いコラムだと思うのでご覧になることをお奨めする。

[*3] バス幅は32ビットだが、8倍速モードで2.13[GB/秒]の帯域を遊ばせておくのは勿体無い気がする。


I asked the impression of this card to Marc. He said:  "The GiDEL board looks very nice, I see no reason why it would not be good for you, as long as the fpgas are big enough (I don't know Altera much).  However, a first step will be to get a single engine working (that fits in a single fpga hopefuly); the parallel engine can come after." Thx for your advices, Marc.

コメント

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1 ■PALTEKが

ALTERAの代理店からXilinxの代理店に変わるそうですが、使う側の方は
ALTERAからXilinxに変えるのは大変ですか? 性能的にはXilinxの方がよいのでしょうか?

2 ■Re:PALTEKが

こんにちは。ご質問の意味がよくわかりません。PALTEKは知ってますが、私とは関係がないので。
結局「大変かどうか」は、その人のスキル次第ですし、「性能がよいかどうか」は設計やアプリ(向き不向き)に因りますしね。

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