「全国学力テスト」全公立小中学校で

1月22日 5時18分

文部科学省は、民主党政権では参加校を絞り込んで実施してきた「全国学力テスト」について、子どもたちの学力をよりきめ細かく調査し、学力の向上につなげたいとして、毎年、すべての公立の小中学校で実施する方針を固めました。

小学６年生と中学３年生を対象とした「全国学力テスト」は、平成１９年度から、すべての公立の小中学校で始まりましたが、民主党政権は、事業仕分けの結果を踏まえ、すべてを対象とするのは数年に一度とし、通常は、全体のおよそ３割の学校に絞り込んで実施する方法に改めました。
これについて、文部科学省は、安倍政権が掲げる「教育の再生」に取り組むため、子どもたちの学力をよりきめ細かく調査する必要があるとして、毎年、すべての公立の小中学校で実施する方針を固めました。
そして、必要な経費としておよそ１４億円を、新年度・平成２５年度予算案の概算要求に盛り込みました。
文部科学省では、「全国学力テスト」の結果を多角的に分析して、教師の指導方法や子どもたちの学習環境の改善を図り、学力の向上につなげたいとしています。