「週刊トヨタ2000GT」第36号 「デフケースのパーツが簡単に外れてしまう場合」が正解!
デアゴスティーニのパーツ付きマガジン「週刊トヨタ2000GT」第36号です。
26日日曜日の夕刻に、37号と共に届きました。前号に引き続き、フレームパーツが入っているのでずっしりと重く、厚みのあるパッケージです。同梱されていたペラペラの軽いパッケージの37号との対比が楽しめます。
今回の梱包の中に、9月25日創刊の「戦艦大和を作る」の紹介チラシが入っていました。前回のマクラーレンMP4/4に続き、魅力的なシリーズの発売です。
2005年の9月から2007年の6月までに刊行された「戦艦大和を作る」の改訂版です。前回挑戦しなかった私としては、非常に興味を惹くシリーズです。しかし作成された話を聞くと、非常に時間を要したモデルであったとのこと。現在はC62や零戦模型を作っていた時ほど趣味に割ける時間が無いので、創刊号コレクションとなります。
スケールは250分の1。全長105.2cmの巨大模型です。今回のシリーズでは、同型艦である「戦艦武蔵」への改装パーツも提供されるとのことです。基本となっているのは、大和の沖縄戦時のスタイルですが、武蔵のレイテ沖海戦時の姿にコンバートできるパーツが付属するとのこと。どちらも最後の姿の再現です。
創刊号は390円、2号以降は1190円にて全90号予定です。デアゴスティーニのクラフトマガジンの1冊ごとの価格がだんだん上昇しているので安く感じます。2005年の時のシリーズと価格を揃えたのでしょう。
スケールは異なるものの、タミヤの精密プラモが安価に発売されている現在、どれだけの需要があるか判りませんが、きっと大和は再販希望が多かったのでしょう。
さて、大和のチラシは脇において、トヨタ2000GTのお気楽模型に掛かります。
今回のパーツは、シャシーフレームBです。パーツの投影面は狭いのですが、厚みがあります。そのためにパッケージは55mmの分厚いものになっていました。
パーツの一覧です。
シャシーフレームB×1、ビス(Pタイプ)×9(※1本は予備)、ビス(Oタイプ)×3(※1本は予備)、ビス(Qタイプ)×2(※1本は予備)です。
トヨタ2000GTの背骨とも言うべきシャシーフレームは金属製のパーツです。ずっしりと持ち重りがします。
今回の作業は、シャシーフレームの組み立てです。
35号で下準備を施したシャシーフレームAに、シャシーフレームBを取り付けます。前号にてデフケースのカバーを外したので、それもガッチリとビス止めします。
前号のシャシーフレームAとデフケースのパーツを用意します。34号付属の2.3mmタップも使用するので、手持ちのタップハンドルに取り付けておきます。
デフケースはパーツ配布された際にカバーをはめ込んだ状態です。しかし、フレームにしっかりと固定するためには、カバーを外して内部からビス止めする必要があります。
組立ガイドには、「デフケースのパーツが簡単に外れてしまう場合」としてビス止めする手順が書かれていますが、何だかカバーが外れるのが悪いことのような言い回しです。カバーが外れない場合は「仕方なく」接着剤で固定するというのが実情でしょう。とにかく、デフケースのカバーは、マイナスの精密ドライバーなどを使って、何としても慎重に外したいところです。
デフケースのカバーを外したら、今回付属のPタイプのビス2本を使用して固定します。
シャシーフレームAの後端にカバーを外したデフケースをはめ込み、Pタイプのビスをねじ込んで固定します。
前後2箇所、ビスで固定すると、接着剤では得られない満足感が得られると思います。これで容易に外れることはありません。デフケースは、シャシーフレームBとビス止めするので、しっかりと固定したいものです。
デフケースのカバーを被せます。これで、前号の組立作業に追いつきました。
シャシーフレームAのビス穴に、タップを立てます。
2.3mmタップにて、シャシーフレームの後ろ側のサイドの左右4箇所の穴にタップを立てます。穴が浅いので、1回転半程度ねじ込むだけでOKです。
シャシーフレームの下側の左右ビス穴2箇所にもタップを立てます。
シャシーフレームを裏返し、中央部分のネジ穴にもタップを立てて、合計7箇所完了です。
シャシーフレームAにシャシーフレームBを固定します。
ネジ穴を合わせてセットします。
デフケースのネジ穴に、Qタイプのビスを使用して固定します。
デフケースを接着剤で固定した際には、外れないように注意しなくてはいけませんが、ネジ止めしていれば心配ありません。
Oタイプのビスを使用して、最後に2箇所のネジ止めをします。
フレームは金属パーツですが、軟らかい素材なので、タップ立てが適当でもビスでネジを切りながら固定できます。
これで今回の作業は終了です。
長大なフレームパーツが組みあがりました。
エンジンパーツを試しにフレームに載せます。
エンジンとフレームとの固定部分やプロペラシャフトの部分の位置はピッタリ合います。
フロアパーツなども乗せると、模型の内側がほぼ完成してきた事がわかります。
次回、第37号のパーツは、左リヤアクスルです。
左リヤタイヤにブレーキキャリパーやドライブシャフトを取り付けます。フレームへの取り付けはまだまだ先のことになります。
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コメント
昨日冊子が届いて、今朝36,37号を組み立てました。
エンジンや内装を見る限り、ボディにも期待していて良いのではないかと思っています。
この2000GTも折り返しを迎えた訳ですが、この後のシリーズは何を用意しているでしょうか。
私の希望としては、昨年の夏休みに家族旅行で乗船した客船飛鳥を作ってみたいと思って、デアゴに投書した覚えがあります。
実現したら絶対やりたいとは思っているのですが、yujiさんは何か作ってみたい企画はありますか。
投稿: みさえ | 2012年8月26日 (日) 19時43分
>「戦艦大和を作る」の改訂版です。
当然ですが私もパスです。
今までやったクラフトマガジンでは難易度が一番高かったと思います。その分作り応えがあり、おもしろかったです。
結構時間が経っているのでちょっと動かすと金属パーツがボロっとするのが難点です。
この土日暇だったので久しぶりにロボゼロと戯れていました。
今回はちょっと大作のプログラムを作ってみました(URL)
しかしロボゼロのプログラムは難解です。スペック通り作ってもまともに動いてくれません。
投稿: カズキ | 2012年8月26日 (日) 21時55分
>みさえさん、こんにちは。
確かにこの模型、かなりの高品質ですね。同じスケールのミニカー模型のフェラーリ・グランツーリズモよりもずっと良いと思います。パーツ精度もバッチリです。
家族旅行での飛鳥Ⅱご乗船、羨ましい限りです。私も短期でよいのでいつか乗船したいと思っています。実は船酔いするので船は苦手なのですが・・・。
次は、乗り物の類でお気楽な工作だったら挑戦しようかと思います。大和魅力的ですが、零戦やC62よりも手が掛かるかと思うと、今の状況では迂闊に手を出せません。
>カズキさん、こんにちは。
大和を完成なさったカズキさんのお言葉を聞くと、やっぱり迂闊に手が出せません。大和の模型自体は魅力的ですが。
ロボゼロ君の算数、すごい!しかも自身で計算までしているし。夏休みにしっかし机に向ってお勉強、エライですね。
型通りのお遊戯しか出来ない我が家のロボゼロ君と、ものすごい差になってしまいました。
投稿: YUJI | 2012年8月27日 (月) 08時19分
> やっぱり迂闊に手が出せません。
YUJIさんの技術なら楽勝だと思います。
他にはない木工や塗装が大変でした。これは無塗装という訳にはいかないので。
創刊号は買われるのですよね。
前のシリーズと同じなら大和のシンボルとも言える艦橋ですが、
私は窓の塗装(かなり細かい)に失敗して2号分買いました。
投稿: カズキ | 2012年8月27日 (月) 09時12分
こんにちは(>_<) 『戦艦大和を作る』は自分もパスですね~~
船系も物は置き場に困るので、挑戦しません。
この前、週刊SLの28号を買いに本屋に行ったら、『週刊GTRを作
る』が1冊おいてあり、巨大な大きさにびっくりしました。骨組みの
パーツなのか、箱の大きさが50㎝くらいありました。重さも重たか
ったです。まあ、週刊2000GTシリーズも後半のボディーのパーツにな
ると箱が巨大化することでしょうね~~~~(>_<)
投稿: 人生を考える会 会長 | 2012年8月27日 (月) 11時13分
> やっぱり迂闊に手が出せません。
私も創刊号コレクションのみとなりそうです。
>夏休みにしっかし机に向ってお勉強、エライですね。
親御さん(カズキさん)の教育の賜物ですね!夏休みの宿題をいつもギリギリまでやらなかった私の少年時代とはえらい違いです。しかし今の子供たちには、こう熱帯夜が続くと朝の涼しい間に勉強しなさいとはいえなくなってしまいましたね。
投稿: マーボウ | 2012年8月27日 (月) 12時52分
大和、大好きです。 でも、技能面でも余年齢的にも諦めそうです。
吉田満著”戦艦大和の最後”愛読書です。 子供のころの愛唱歌、”・・・マレー沖に・・・沈むレパルス、沈むプリンス・オブ・ウエールス・・”
不沈艦かなしいですね。 大事にしましょう。
投稿: honest | 2012年8月27日 (月) 20時30分
カズキさん、やっぱりさすがが、仕事と、遊びを並列にやっておられる見事!
投稿: honest | 2012年8月27日 (月) 22時00分
>カズキさん、こんばんは。
零戦で散々苦労した私の手に余ると思います。毎回の塗装のたびに溶剤アレルギーにて鼻炎になるのも辛いですし・・・。虚弱になってしまったものです。
市販の大和の大型模型キット、2005年当時に比べて増えましたね。改訂版にてどう差別化をつけるかがポイントとなると思います。いっそ竣工時コンバートってのも魅力的かもしれません。
>人生を考える会 会長さん、こんばんは。
GT-Rはトヨタ2000GTよりもスケールが大きい模型なので、更に迫力満点でしょうね。
2000GTのボディパーツには私も期待しています。
>マーボウさん、こんばんは。
私のロボゼロは、夏休み昼寝しっぱなしで何の成長も見られませんでした。センサーを取り付けたらやる気出すって言っていますが(私が・・・)お仕着せのお遊戯を披露するだけの存在になってしまうかもしれません。
>honestさん、こんばんは。
やっぱり大和は魅力的ですね!残念ながら、私も創刊号にてリタイヤ予定ですが。
世界遺産級の存在ですが、兵器としては呉に停泊したまま終戦を迎えるわけにはいかなかったのでしょうね。長門のような原爆の標的としての最期も潔かったですけれど。
投稿: YUJI | 2012年8月27日 (月) 22時18分