大阪市立桜宮(さくらのみや)高2年の男子生徒がバスケットボール部顧問の教諭の体罰を受け、自殺した問題で、橋下徹市長は21日朝、同校を訪れ、今春の体育系2科の入試中止を市教委に求めたことについて在校生に説明した。市教委は同日午後に入試実施の可否を判断するが、教育委員間の意見は割れており、方向性は見えていない。
市教委によると、橋下氏はこの日午前8時45分から10時まで、桜宮高体育館での全校集会に校長らと出席した。市教委によると、橋下氏は生徒約840人に「学校の中で正しいと思っていたことが外から見た時にどうなのか、もう一度考えて」と呼びかけた。
橋下氏は入試中止の提案について「桜宮高校はこうあるべきだという考えを出す前に、新入生を迎えるべきではない」と説明。「生徒に責任はない」としつつ「クラブで勝つよりも重要なことがある。長い人生の中で立ち止まって考えねばいけないことがある」などと述べたという。