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橋下市長“すばらしい決定”
1月21日 22時49分

橋下市長“すばらしい決定”
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大阪市立桜宮高校の体育科などの入学試験を普通科に変更して実施することが決まったことについて、大阪市の橋下市長は21日夜、記者団に対し「教育委員会が教育的な視点からすばらしい決定をしてくれた」と述べ、評価しました。

この中で橋下市長は、大阪市教育委員会が来月行われる市立桜宮高校の体育科などの入学試験を普通科に変更して実施することを決めたことについて「教育的な視点からすばらしい決定をしてくれた。これで、再生に向けて本気で改革が始まると思う。そのスタートが切れた」と述べ、評価しました。
また、橋下市長は、受験生に対して「今回の決定は単なる看板の掛け替えではない。受験生には、これまでの桜宮高校の体育科として受験してもらっては困る。新しい桜宮高校に期待して、受験してもらうことが必要だ」と呼びかけました。
さらに、橋下市長は、新たに入学する生徒の教育内容について「今のカリキュラムの中身を総点検して、新しい理論とか、スポーツマンシップを盛り込んだものを作ってもらいたい。具体的な教育内容は、教育委員会が作るのを待ちたい」と述べました。
一方、記者団が「市長が求めていた高校の教師の総入れ替えはどう考えているのか」と質問したのに対し、橋下市長は「教育委員会がしっかり考えてくれると思う」と述べるにとどまりました。

教育委員長“一夜漬けのような内容”

大阪市教育委員会の長谷川委員長は記者会見で、今回の決定について、「橋下市長の意向に左右されておらず、1人1人の信念に基づいて判断した結果だ」としたうえで、みずからは5人の教育委員による変更案の採決にただ1人反対したことについて、「私個人としては、今回の決定は変則的で一夜漬けのような内容だ」と述べました。
そのうえで、長谷川委員長は、記者団が「教育委員長を辞職することはないのか」と質問したのに対し、「今のところ全然考えていない。改革を進めることで応えていきたい」と述べました。
決定を受けて、大阪市教育委員会の長谷川委員長は、21日夜、受験生などに向けたメッセージを出しました。
この中で、長谷川委員長は受験生に対し、「普通科ではあるが、真のスポーツマインドをもった人材を育成する、スポーツに特色あるカリキュラムを組む」としたうえで、「急な募集要項の変更だが、受験生への影響が小さくなるよう考えた。どうか希望を持って受験してほしい」と呼びかけています。
また、在校生に対しては、「仲間の死を受け止め、学びを深めることを通じて新しい伝統を築いていってもらいたい」としています。

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