愛知県津島市で昨年５月、飲酒運転で高校生２人を死傷させたとして、危険運転致死傷の罪に問われた建設業、山田武司被告（47）の裁判員裁判の初公判が21日、名古屋地裁（田辺三保子裁判長）であった。山田被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、山田被告が事故当日、事務所で夕方から約５時間にわたり数合の焼酎を飲んで運転し、帰りがけにもコンビニで飲酒して「強い眠気を自覚していた」と指摘。「危険極まりない運転で、飲酒運転には常習性がある」と述べた。
一方、弁護側は「反省し、被害結果に対して許される限りの償いをしており、更生の可能性がある」と述べた。
起訴状によると、山田被告は昨年５月28日午後11時50分ごろ、飲酒の影響による眠気で意識がもうろうとした状態で車を運転。約５分後に居眠り状態に陥り、道路脇に座っていた２人をはね、津島市の高校１年、浅野諒さん（当時15）を死亡させ、同級生に全治３週間のけがをさせたとされる。
山田武司、危険運転致死、飲酒運転
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