中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 格闘技 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【格闘技】

内山高志が2年計画で具志堅越え

2013年1月22日 紙面から

大みそかの防衛戦以来となるジムワークを再開した内山。万全の右拳を見せポーズ(竹下陽二撮影)

写真

 WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志(33)=ワタナベ=が21日、東京都内のジムで本格的なジムワークを再開した。昨年大みそかに同級暫定王者だったブライアン・バスケス(コスタリカ)を8回終了TKOで破って王座統一・6度目の防衛に成功して以来の動きだが、ダイナマイトパンチは衰え知らずだ。

 いつもの練習再開とは様相が違った。右拳に爆弾を抱える内山は、試合で右拳を痛めることがお決まりとなっていた。しかし、大みそかの防衛戦では7割の力で打つことを心掛け、さらに対戦相手のバスケスに右のパンチを打たせないような戦術をとったため、結果的に右を温存できた。この日の練習でもサンドバッグにダイナマイトパンチをバチバチ打ち込み「これまでは試合後は2カ月はサンドバッグを打てなかった。でも、今回は全く問題ない」と満面の笑みだ。

 まるで暫定王者のモグラたたき。バスケスを倒して2年連続で同級暫定王者を退けたことになったが、さらに新たな暫定王者が立ちはだかる。キューバのスーパースターで同級暫定王者ユリオルキス・ガンボアだ。統一戦が実現すればドリームマッチとなる。渡辺均会長は「内山の次戦は4月末。ガンボアも次戦は決まっているみたいだから、ガンボア戦が実現するとすれば、次の次」と含みのある発言。さらに「国内の最多連続防衛記録を狙うのも面白い」と、具志堅用高氏の持つ13連続防衛記録への挑戦もぶち上げた。

 具志堅超えには2年はかかるが、33歳ながら衰えをみじんも見せない内山は「無理に超えようと思わない。一戦一戦大事に戦って、あー、新記録なんだ、と思えればいい」とサラリ。昨年は2試合止まりだったが、右拳の状態が良いだけに、今年は3試合は可能。来年の今ごろは、伝説超えがもっと現実味を帯びているかもしれない。 (竹下陽二)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ