大前がデビュー戦飾れず

　【デュッセルドルフ（ドイツ）島崎美紀】ドイツ・ブンデスリーガ１部は２０日、１８節の２試合を行い、当地ではＪ１清水から移籍した大前元紀（２３）が所属するデュッセルドルフがアウクスブルクと対戦し、２−３で敗れた。大前は後半２４分から右ＭＦで途中出場。欧州デビューを果たしたが、白星で飾ることはできなかった。得点もなかった。

　０−２の場面で登場した大前。およそ２０分の間に得点機が２度訪れた。後半３７分のＦＫは相手の壁に弾かれ、ロスタイムに放ったシュートもＤＦに当たってしまった。

　試合後の大前は悔しそうな表情。「緊張はしなかった。練習からブンデスリーガの選手とやっているので、試合だからといってどうこうというのはなかった」とデビューの感慨はそれほどなかったもよう。むしろ先発できなかったことが不満らしく、「チームに合流して２０日。スタメンで出られるチャンスはあったのに、（スタメンの座を）取れなかった。これから取れるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

　一方で手応えもつかんだ様子。「足元にボールが入ったときは、しっかりできた。そういうプレーをもっと出していきたい」と前向きに語った。