一時代を築いた餓狼伝説の第一作目。
誤認している人が多いと思われますが、
今作はスト2を
パクっ参考にしたのではありません。
スト1をパクっ参考にしたのです。
両ゲームの発売日と開発期間を照らし合わせてみれば判るのですが、
とてもじゃないがSNKにスト2を
パクっ参考にする時間はありません。
つまり、
スト1をパクっ参考にして餓狼を作ったら
偶然スト2ブームが起こってておこぼれに与れましたぞウヤッホーイ!
と、そういうことなのです。
SNKはこれ以前にも、
ソンソン⇒サイコソルジャー
戦場の狼⇒怒
ファイナルファイト⇒バーニングファイト
とかなり露骨にカプコンゲーを模して後を追随しており、
この餓狼伝説が製作されるのもある意味、必然だったと言えましょう。
そしてそのどれもが
女子高生が歌ったり、
半裸でエイリアンとガチで戦ったり、
舞台がコテコテの大阪になっていたりと、
一回り間違ったモノが出来上がっているのも特徴です。
同時期に同系統のゲームが出て確実にスト2のほうが出来が上。
こういう場合、通常ならば不出来な餓狼は闇に沈むのですが、
なにぶんスト2の人気は常軌を逸していました。
台が行列でプレイ出来ないのです。
何時どんな時間に行ってもスト2の台は常に長蛇の列であり、
毎日うん時間待ちのデートスポットが如しでした。
そしてスト2が行列でプレイ出来ない時に
「ああ、もう似たようなコレで良いや」と、
なげやりに餓狼をプレイするという奇妙な現象が起こったわけです。
つまり、餓狼はまず
奇跡から始まりました。
ゲームとしては俗に言う“対戦”格闘ではなくCPU戦が主の格闘アクション。
なんと2対1で戦えたりもします。どういう大会だ。
選択出来るキャラはテリー、アンディ、ジョーのみで、
一応売りの2ラインは存在しているものの自力で移動は不可能なため戦略性はなく、
演出の一環としての存在でした。
その分、CPU専用キャラは一風変わったクセ者揃いとなっており、
試合中に巨大化するタン・フー・ルーや天井に掴まって攻撃して来るリチャード。
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武器を無くすと((((;゜Д°)))ガクガクブルブルなビリーなど、
イベント色の濃い内容になっていて、今やるとむしろ新鮮に楽しめます。
スト1モデルだけあって必殺技は出難い代わりにまさに必殺。
これもまた古すぎて新しく面白かったりするんです。 |
そんなわけでお気に入り度はレトロゲーだけど高め。
難易度もそれなりに歯応えがあり、1プレイの時間が適度なのも手軽で良いですね。
でも最強はボーナスステージ(連打)の腕相撲。高橋名人じゃないと無理。
餓狼の主人公はギース?
餓狼の主人公は言うまでもなくテリーだが、
彼にはせいぜい養父の仇を討つといった程度しか背景がないと言って良い。
ただの陽気なケンカ兄ちゃんである。
しかしその仇敵ギースとなるとやたらと濃い裏設定が施されており、
実質の餓狼伝説完結はギースが死を迎えるREALBOUT餓狼伝説なのだ。
ここでは続きモノのストーリーである餓狼〜餓狼2〜餓狼3〜REALBOUT餓狼を、
様々なメディアで公開された設定を勝手に解釈して小説にしたので興味のある方は。
というのも、餓狼は設定がしっかりと固まる前に
マンガ、アニメ、小説、CDドラマ等、色々とメディアミックス展開されたために、
設定がゴチャ混ぜになったり後から変わったりと
もはや大筋以外は個人個人で良いと思ったものを勝手に採用するしかないのである。
特にアニメ版設定はかなり採用されているのだが、
これも一部どうしても原作と食い違う部分があるために全てが公式とはいかない。
例えばタンが生きているのか、あるいは途中で死んでしまったのか、
それは誰にも分からないのである。
その辺を踏まえた上で、餓狼ストーリーのある程度の参考としてご覧下さい。
ただし異様に長いのでご注意を。
JOE伝説
日本人=主人公という認識がポピュラーなうえ、
スト2の主人公もはちまき日本人とあって誰もがジョー・東が餓狼の主人公と認識。
必殺技を出すだけでギャラリーが沸いた時代背景もあり、
連打で技(爆裂拳)が出るジョーのプレイヤー人気は絶大だったが、
アンディがとても強いことが発覚すると
あっさり廃れた。
また途中デモではあのギースをたじろがせるほどの威圧感を放つ場面もあった。
ジョーと言えば「ハリケーンアッパーのジョー」らしいが、
以後そんな異名は聞いたことが
ない。
「パンツ男」のほうがしっくりくるというのが現実だ。
むしろ「パンツ」でも良い。今やKOFのおかげで
「尻」である。
空耳伝説 宿命の空耳
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