水面に張り詰めた氷が割れて筋状にせり上がる諏訪湖の「御神(おみ)渡り」の出現が、早ければ二十二日にも認定される見通しとなった。神事をつかさどる八剣神社(諏訪市)関係者が同日朝、結氷した湖面の亀裂の状況を確認した上で、臨時総代会を開いて決める方針。
御神渡りは、湖面を南北に走る「一之御(のみ)渡り」「二之御渡り」、東西に延びる「佐久之御渡り」と呼ばれる三本の筋道が表れると、正式に出現が認められる。
諏訪湖の南側になる諏訪市渋崎の旧六斗川と上川の河口付近からは、氷がせり上がった二本の亀裂が延びているが、二十一日朝現地に訪れた宮坂清宮司は「対岸にどうつながるか、しっかり確認する必要がある」と説明。佐久之御渡りになりそうな亀裂もまだ細い筋が複数見える程度だとし、「もう少し監視を続けたい」とこの日の認定を見送った。
臨時総代会では、御神渡りの出現を正式に認定し、湖上での拝観式の日程を決める。
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