野田政権:最後の閣議、5分で終了 発言なし
毎日新聞 2012年12月25日 11時22分(最終更新 12月25日 12時09分)
野田政権で最後となる定例閣議が25日午前、首相官邸で開かれ、人事3件を決定して約5分で終了した。閣僚から特に発言もなかったという。
閣議後の記者会見では、各閣僚から民主党の今後について発言が相次ぎ、枝野幸男経済産業相は「党や政権、政治全体が古い政治風土からの脱却に十分成果を上げられていないことに忸怩(じくじ)たる思いを持っている。新しい政治風土の芽を出せるよう努力したい」と述べた。
来夏の参院選で改選を迎える平野達男復興相は「参院選で何を訴えるのかが基本だ。衆院選での訴えを大きく変えることはないと思うが、何が不足していたのか検証する」と語った。衆院選で落選した城島光力財務相は「幅広い層の人々と意思疎通し、政策を作るのが民主党の原点だ。勤労者や消費者の視点が中心の党であってほしい」と注文した。
10月の内閣改造で初入閣した三井辨雄厚生労働相は「さびしい。(就任して)87日間は短かった気もする」と寂寥(せきりょう)感をのぞかせた。【丸山進、鈴木直】