民主代表選:海江田万里氏を選出、細野氏を幹事長に起用
毎日新聞 2012年12月25日 15時00分(最終更新 12月26日 00時32分)
民主党代表選が25日、東京都内のホテルで行われ、海江田万里元経済産業相(63)が馬淵澄夫政調会長代理(52)を破り、新代表に選出された。海江田氏は党役員人事に着手、来年夏の参院選に向け党の立て直しに全力を挙げる。幹事長に細野豪志政調会長の起用が決まり、代表代行には大畠章宏元国土交通相が内定した。海江田氏の任期は15年9月末まで。
代表選は党所属国会議員145人(衆院57人、参院88人)の投票で行われ、非主流派の複数グループから支持を受けた海江田氏が過半数の90票を獲得。馬淵氏は54票、無効が1票だった。
海江田氏は選出後の記者会見で、24日につくった漢詩を披露し、「身を粉にして、民主党再生のために生を全うする」と強調。惨敗した衆院選について「外部の方も入れて真剣に総括しなければならない」と表明した。
党内で賛否が分かれる環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉への参加については「党のとりまとめの表現のまま、慎重に検討する」と述べるにとどめた。
自民党の安倍晋三総裁が言及している日銀法改正に関しては「日銀の独立性を損なう形になってしまっては中央銀行の信認、円の信認にも関わってくるので避けなければならない」と否定的な見方を示した。
来年夏の参院選では野党の連携がカギを握ることから、「少しでも議席を伸ばすには、野党の協力が必要」と述べ、他の野党に候補者調整を呼びかける考えを示した。ただ、連携相手に関しては「どの党とどうというのは今の段階では考えていない」と述べるにとどめた。【笈田直樹】