民主党は２２日、東京都内のホテルで両院議員総会を開き、衆院選で惨敗し引責辞任した野田佳彦代表（首相）の後任を選ぶ代表選を２５日に行うことを正式決定した。これを受け、海江田万里元経済産業相は記者会見し「あえて火中のクリを拾う覚悟で代表選に臨む決意をした。民主党創始者の一人として党を立て直す責任がある」と述べ、代表選に立候補する意向を表明した。

　党内には岡田克也副総理の擁立論があるほか、蓮舫前行政刷新担当相も周辺に出馬の意欲を示している。

　代表選の立候補者の受け付けは２５日午前９時からの１時間。党大会に代わる両院議員総会を午後２時から開き、所属する国会議員１４５人（衆院５７人、参院８８人）の投票で新たな代表を決める。

　民主党は２２日、両院総会に先立ち、衆院選の結果を総括するため、落選した議員や都道府県連幹事長との懇談会を開いた。野田首相は冒頭、衆院選惨敗について「痛恨の極みでおわびする」と改めて謝罪した。【高橋恵子】