プロとして初のイベントで楽しそうに子どもとふれ合うニッキ(中央)=愛知県の小牧市スポーツ公園で(木村尚公撮影)
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名古屋グランパスのルーキーDFハーフナー・ニッキ(17)が20日、愛知県の小牧市スポーツ公園で開催されたサッカー教室で、子どもたちとふれ合った。ニッキは肉体改造に着手していることを明らかにし、細身の“鉛筆型”から筋骨隆々タイプへモデルチェンジすると語った。GK西村とMF水野も参加した。
ニッキにとってはプロになって初めてのイベント。「ボクも小学1年生くらいのときにJリーガーとふれ合ったのを思い出します」と笑顔で語った。サッカー少年とボールをけり合う様子にはルーキーらしい初々しさがにじんだが、水面下では28日のチームとしての始動日を前に肉体改造へ動きだしていた。
「ボクは体がきゃしゃ。プロで当たり負けしない強い体にしたい。体重はもう少し増やそうと思っています」。昨秋の時点では197センチ、82キロ。現在は1、2キロ増えたと言うが、体形はヒョロッとしたまま。最終的には87キロ程度まで増やしたいと語った。
ニッキには理想の選手がいる。マンチェスター・シティーのベルギー代表DFコンパニだ。昨季プレミアリーグMVPに輝いた世界的DFの特徴は圧倒的なフィジカルの強さ。ニッキと同じように193センチの長身ながら、体重は92キロだ。
ニッキは「あんなDFになりたい。今のままだとクラウチになっちゃう」と苦笑。201センチ、84キロのガリガリ体形がトレードマークの元イングランド代表FWクラウチ(ストーク)を例えに出しつつ、筋肉のよろいをつけたいと繰り返した。
トレーニングは年末年始もほぼ休まずに続けてきた。例年なら父のディドさん(55)=昨年まで清水コーチ=らはオランダで正月を過ごすが、今年はニッキのために日本にとどまったという。家族のサポートも受け、着々とプロ仕様の体へと改造中だ。
「スタートが非常に大事。できる限りの努力をして、2月のキャンプを迎えたい」。父・ディド、兄・マイク(フィテッセ)とサッカー一家に育ったニッキは、すでに高いプロ意識を備えている。 (木村尚公)
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