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【大リーグ】

藤川に朗報 カブス本拠地大改修 古巣・甲子園改修時もブレーク

2013年1月21日 紙面から

 新入団の藤川球児投手(32)=前阪神=が所属するカブスは19日、球団本拠地リグリーフィールドの改修計画を発表した。総事業費約3億ドル(約255億円)で工期は5年。最大3年の契約を結んだ藤川にとっては野球環境が充実する利点がある。しかも古巣の甲子園球場が大規模改修に入ってから花開いた経歴の持ち主でもあり、このまま運が向いてきそうだ。

 リグリーフィールドは現存するメジャー球場ではレッドソックスの本拠地フェンウェイパークに次いで2番目に歴史があり、外野フェンスを覆うツタが名物。ただ、2014年が開場100周年にあたる。伝統を持ち合わせている半面、施設の老朽化、狭さなどが大きな改善点だった。

 大リーグ公式サイトなどによると、室内練習場、クラブハウス、ベンチ裏の通路などが改修され、銀傘が取り換えられるなど観客エリアも拡充される。ホイヤーGMは「まるで2Aの球場。最近は補修されていないみたいだ」とぼやき、昨年末に藤川が球場訪問した時のことを思い起こし、「彼は狭いウエートルームを見て困った顔をしていた」と話した。

 球団側はシカゴ市長に遊興税を導入するなどして工費の一部を負担するよう要請したが、正式な回答を得られていないという。ただし、市からの援助がなくてもこのまま着工する方針だ。

 球団側はこれまで興行に関する制限の多さに頭を悩ませてきた。30球団で唯一、球場内の広告が規制され、住宅街の中心に位置していることからナイターも年間30試合に制限されている。そこでリケッツ球団オーナーは一連の規制を大幅に緩和するため、球団側が工費の全額を負担してもいい考えという。

 チームが最後にワールドシリーズを制覇したのは1908年。昨季もナ・リーグ中地区5位に沈み、優勝争いに縁がなかった。球場改修で厄を落とすことができれば、新加入の藤川にも吉兆の風が吹くはずだ。

 

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