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沈黙する言葉 このページをアンテナに追加

2010-08-31

瞳の奥の秘密

やはり、今週観るべき映画でした。大人の鑑賞に堪えうる映画でした。

ぐっと迫ってくるようなタイプの映画ではありませんが、ストーリーもよく練られており、映像的にもみるべき点が多く、ミステリーとしてもよくできており、最後まで飽きることなく楽しめます。ラストのまとめ方は、ややクサイとも言えますが、この映画が大人の愛の物語であると考えれば、納得のいくものでしょう。

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映像的には、時代背景が1970年代ということもあるかも知れませんが、こりゃ日本じゃ無理だわと思わせるような重厚なトーンでまとめられ、俳優の立ち振る舞いやストーリーの展開にしても、どこか独特の感覚、南米的と一括りにしてはいけないかも知れませんが、観ている自分の感覚と微妙にずれているところがとても新鮮で楽しめるものでした。

「オッ!」と思ったシーンがあります。

主人公エスポシトと相棒パブロが、殺人犯をサッカー場で逮捕しようと追うシーンがあるのですが、それがどう処理されているのか、これはDVD化されたらチェックしなくてはいけないのですが、まず、サッカー場の空撮からぐーんとピッチにより、そこから二人がいる観客席にパンし、そのまま観客席でいくつかの動きがあり、ついに犯人を発見し、場内の追跡があり、そして、ピッチ上で逮捕するというシーンが、とにかくすばらしいです。

どこまでがワンカットだったか、はっきりとは見切れていませんが、私にはかなりのインパクトがありました。DVDの発売を待ちましょう。

最近の私には、南米系の映画にハズレはありません。

[rakuten:enoteca:10000999:detail]

2010-08-30

息もできない

f:id:BettyEtZorg:20100830123622j:image:left観たのが4月末でしたので、もう4ヶ月も経っていますね。ずっと何か書き残しておこうかと思っていたのですが、多分それほどずんと来るようなものがなかったんでしょう、今になってしまいました。

ということで、大して書くこともないのですが、4ヶ月経った今でも残っていることは、ヤン・イクチュン監督の優しさを感じたことと予告編でさんざん聞いた(と思った?)ヨニのせりふ「私のために生きて」が本編じゃ出てこないじゃん、ってことです。

あるいは、二つ目は私の勘違いか聞き逃したかの可能性もありますが、いずれにしても、このセリフに(私には)象徴される、世間的には粋がってはいるが実は迷いも多く寂しさを抱える男と、自分を取り巻く劣悪な環境に耐えながら、それでもどこか芯のある強い生き方をできる女の、まあいってみれば、ある種ベタな話が私の趣味ってことです(笑)。

その意味では、この「息もできない」は、日本映画、たとえばやくざ映画やチンピラ(?)映画に多くみられる設定や人物配置でつくられており、全体のつくりとしては、期待ほどインパクトのあるものではありませんでした。

また、この映画の背景となっている社会環境や家族関係には、韓国独特のものがあり、特に家族という点においては、今の日本で問題になっているのは、この映画のような家族に縛られる個の問題ではなく、すでに家族という概念が崩壊しているということなので、言葉が適切かどうかは分かりませんが、ある種懐かしさをもって私はこの映画を観ました。

ヤン・イクチュン監督の優しさということについては、とにかく全体のトーンが優しいです。人を傷つけたりするシーンにおいてさえ、優しさがにじみ出ていますし、サンフンが使う汚い言葉にしても、本当に恐いキレた言葉ではありませんし、言い返すことも可能と思わせる包み込む優しさを持っています。

そういった優しい映画を作ろうとしたのかどうかは分かりませんが、監督であり、自ら主演しているヤン・イクチェンの性格ではないかと思います。確かに描かれているのは、暴力であり、様々な憎しみであり、最下層(多分)の生活環境であり、ラストシーンでこの映画のテーマとして提示される暴力の連鎖なんですが、そのどれもが優しさによって包まれており、決定的な絶望感からは随分と離れている感じがします。

よくこの映画の感想に「本当に息もできない映画」といった表現が使われていますが、私には、とても見やすく、どこか懐かしいチンピラ映画を見ているような感覚を持ちました。

2010-08-29

色つきの悪夢2?

何ということでしょう。
色つきの悪夢 - 沈黙する言葉(旧)に書いたとおり、再放送を見て「色つきの悪夢2」を書こうと、新聞のTV欄を確認しても、そこにはサッカー大会の中継があるだけで、目的の番組は見当たりません。日にちを間違えた?と、ネットをチェックするも、やはり間違いなく午後4時からの放送です。

「やばっ!」と、NHKに電話すると、案の定名古屋地方だけ番組が差し変わっています。再々放送はないですか? と聞いてみましたが、「今のところ予定はありませんが、この件お問い合わせも多いので…」とのこと。

いまさら遅いですが、途中で投げずに最後まで見ておくべきでした。

Googleのエンジニアがクソです

汚い言葉ですみません...

クリックしてみてください。「our engineers are fucking」をGoogle翻訳すると、表題のように訳されるらしい。

Google 翻訳 - Googleのエンジニアがクソです Google 翻訳 - Googleのエンジニアがクソです

our=Google、Googleの本質やね。

2010-08-27

この対立の構図はまずいだろう。



このOLを非難することは簡単だが、それでかたずけてもなあ…。

マイケル・サンデルさんか…。

マイケル・サンデル教授の特別講義の模様が「no title」で生中継されるらしい。というより、もう開場している。

実は、マイケル・サンデルさんを、あまりよく知らなかったのだが、NHKオンラインがかなりの人気だったらしく、今回の来日では、すでに一昨日、東大で講義したようです。

これを機会に、いろいろ調べたり、読んだりしようと思うが、まずは、
マイケル・サンデル:失われた民主的議論の技術 | Video on TED.comで、どんなものか見てみた。

いまいちすんなり入ってこないが、発言はもう少し情報収集してからってことにしよう。

[rakuten:twoleaf:10002792:detail]

2010-08-26

これはちょっとまずくないかい?

民主、石田衆院議員を擁立へ 名古屋市長選 - 47NEWS(よんななニュース)
極めて地域的話題ですが、今、某市では、河村市長が市議会リコールの署名集めを始めるということで、大騒ぎになって(実はなっていない?)います。

で、民主党名古屋市議団が上のリンクの対抗措置をとるとのことなんですが、この石田芳弘ってひと、石田芳弘 - Wikipediaを見ると分かりますが、

  • 自民党で愛知県議会議員3期
  • 犬山市長3期
  • 愛知県知事選に立候補するが落選
  • 昨年の衆議院選に民主党から立候補当選
  • 最近、来年の愛知県知事選に立候補の意欲ありとの報道
  • 河村くんの対抗馬として民主党から市長選に立候補か?

って!? 議員とかつけば、何でもいいのかね?

河村くん曰く「いまの政治家はほとんど全部が『家業』になっとる。」

2010-08-25

シャネル&ストラヴィンスキー/DVD

すばらしい映画でした。ただ、1点、いや2点かな、をおいて。

その、1,2点は後回しにして、何がすばらしいかというと、全てが融合したその統一感、映像、音楽、俳優、ストーリー、編集、そして、照明も音効も、それら全てが監督のイメージの元に融合されています。

映画は、「春の祭典」のパリ初演シーンから始まりますが、これから始まる2時間の基本トーンを見事に作り出し、見るものをその中に引き込みます。その後続く、張り詰めた空気は、一級のサスペンスにも匹敵する緊張感を生み出し、この映画が単にシャネルやストラヴィンスキーという人物を描こうとしているのではなく、ましてやその伝記映画ではなく、人間そのものをスクリーンに映し出していくのです。

もちろん映画は劇場で観るものですが、DVDにもいいところはあります。メイキングなどの特典が入っていることです。インタビューに答えるヤン・クーネン監督の言葉が、全てを語っています。

「映画における基本言語は、まず映像だ。映像自身が語る。それから、音、音のカテゴリーに含まれるものは、セリフ、音楽、効果音、バックグラウンドの音、一つのショットの中で音と動きが合わさり、撮影手法のディテールが加わり、視線一つで感情を伝えることが可能になる。観客に詩的なものを伝えたい。」

で、そんなすばらしい映画の何が気に入らないのか? それはラストにやってきます。

二人の関係も終わり、シャネルの援助で実現する「春の祭典」の再演がラストシーンになるのですが、そこに老いたシャネルとストラヴィンスキーのカットが幾度か挿入されるんです。ヤン・クーネン監督は何をしようとしたんですかね? 何を最後になって怯んだんでしょうか? 「詩的」なものを伝えたかったんじゃないんでしょうか? 二人が死ぬまで想い合っていたと伝えたかったんでしょうか? たとえそうだとしても、この映画においては、そんなことはどうでもいいことのように思いますが…。

そして、極めつけが、エンドロールも終わり、本当にラストのラスト、劇場では席を立つ人もいますので、見ていない人も多いでしょう。

男が一人椅子に座っています。カメラサイドからシャネルが近づき、隣に座り、二人は見つめ合い、触れ合おうとし、そして、カメラはパンし、サイドテーブルにはストラヴィンスキーの写真が飾られています。

見ていない人にはよく分からないかも知れませんが、それに見ていない人はここまで読み進まれないと思いますが、シャネルが生涯最も愛したといわれるアーサー・エドワード・"ボーイ"・カペルの写真のシーンが前半にあり、その写真をシャネルが伏せることでストラヴィンスキーとの関係が始まるといった描写があるのです。

やはり、ヤン・クーネン監督も「悪魔のささやき」には勝てませんでした。

もっといろいろ、アナ・ムグラリスやマッツ・ミケルセンのことを書きたかったのに、何だか気持ちが萎えてしまいました。

[rakuten:cosmeland:10007006:detail]

2010-08-24

インビクタス負けざる者たち/DVD

[rakuten:book:13641892:detail]
いくらでもドラマチックに出来そうな題材ですが、そこそこ抑えたつくりは、クリント・イーストウッドらしさなのか、実話だけにセーブしたのか、やや一本調子で先も読める展開ではありますが、静かに感動できる作品でした。

ラグビーのシーンがかなり出てきますが、肉弾戦である体と体のぶつかり合いがもう一つ迫力を欠いており、カメラワークがオーソドックスすぎるのではないかと、やや不満を感じ、そのせいなのか、せっかく体をつくって撮影に臨んだマット・デイモンが、いまいちぱっとせず、あまりにも実話であることにこだわりすぎているのではと感じます。もう少し、ナショナルチーム「スプリングボクス」のドラマがあった方がよかったように感じます。

ただ、あの選手たちは俳優なんでしょうか、どうなんでしょう? そういえば、マット・デイモン以外でそれなりのセリフのあるのは、黒人選手のチェスターくらいだったような気がします。多くは俳優ではないのかも知れません。

まあ、そのあたりは調べれば分かるでしょうから置いておいて、この映画を見て、一番思ったことは、信念ある言葉の重みでしょうか。毅然としたマンデラさんの言葉には感動します。

このところの日本の政治状況にはイライラさせられっぱなしですが、人の心を動かせる信念ある言葉を持った政治家が皆無だということをつくづく感じます。

菅さんなど、せっかく権力を手にしたのに、どう使ってよいか分からないかのように見えますし、そもそも論客などと、マスコミなどはもてはやしていましたが、あれは議論ではなく、田原総一朗と同じ挙げ足取りです。

なぜ、こんなことを書いているのか? インビクタスの話は、一体どこへ来てしまったのでしょう?

まあ、いずれにしても、国が変わるためには相当なエネルギーがいるということでしょうし、権力は、ある時、ああいった戦闘的スポーツを国家的アイデンティティ確立のために利用するということも、この映画のひとつの側面ではあります。

人を動かす信念ある言葉が必要と言いつつも、反面、演説で人が動くなんてことは、この日本にあっては、ほんの数年前にもありましたが、結構恐いものがあります。

2010-08-23

無防備/DVD

[rakuten:forestplus:10082587:detail]
見終わった後、そういえば出産シーンが話題になった映画があったと思い出した「無防備」。すでに見てからひと月ほど経っていますが、ちょっとばかり書いておこうかと思い立ちました。

話題になったというのは、この映画が実際の出産シーンを真っ正面から、まさにその字のごとく、カメラに納めていることと、その妊婦を演じているのが、市井昌秀監督の妻である俳優今野早苗さんだと言うことです。

確かに、そのシーンは、予想していなかったこともあり、「ん?実写?」などと、少なからずインパクトはありました。ただ、映像的にも、流れ的にも、取り立ててそのシーンを特別に際立たせているわけではないので、ごく自然に受け入れられ、好感の持てるものでした。

ただ、私は、それよりも何よりも、全体を支配している「素人臭さ」が、これ以上いくともう無理でしょみたいなギリギリのあたりにおさまっていることをとても気に入りました。

それが監督の意図しているものなのか、あるいは本当に素人(素人がいけないという意味ではありませんので悪しからず)なのか、この一本を見ただけでは分かりませんが、主役の森谷文子はじめ、俳優達の演技というか佇まいが、リアルな現実ってのはこういうことね、と思わせるほど映画的ではなく、普通ここには何かセリフを入れるでしょ、と思われるところも、ただのんびりとカメラが回るだけ、といった感じで、そもそもそちらを向いてはいないでしょうが、ハリウッド的なものとは正反対にありながら、ドラマとしてもきちんと成立しているという、ややPFF臭さが気になりつつも、なかなかいい作品だと思います。

ただ、妻の出産を映画にしてしまうという発想を考えると、今後どういう映画を撮っていくんだろうと、人ごとながら、心配してしまいますが、いずれにしても期待はしています。

2010-08-22

センスがいいことが分からないことが悔しい!


問題が解けない云々以前に、問題自体が分からず、したがって「京大のセンスに脱帽」も「さすが京大」も分からない…。くやしい!

2010-08-21

CD(DVD)-Rの捨て方

CD-Rの正しい捨て方知っていますか?(Excite Bit コネタ) - エキサイトニュースCD-RDVD-Rを捨てる場合の記事があるのだが、「えっ!?」と思ったのは、傷つけるってのは誰もが考えつく方法だが、その傷つける面はレーベル側らしい。

つまり、記録面ではなく、きらきらレインボーにならない、色つきの方に傷をつくなくてはいけない。

へえ、そうなのか、とググってみたら、やっぱり間違いないようで、傷つけて、ガムテープとかでベリベリと剥がせばいいとのこと。

それで思い出したのだが、以前、割って捨てたことがあるのだが、確かにその時、レーベル面が細かく割れて剥がれ、剥がれた後は透明の板だったような気がする。

まあ、シュレッダーを買えばいいんだけどね。

[rakuten:sanwadirect:10042706:detail]

2010-08-20

月に囚われた男/DVD

[rakuten:book:13731121:detail]
昔は、SFも結構見ていたように思うのですが、あらためて考えてみると、最近は、アバターも見ていないし、スターウォーズやターミネーターのシリーズものも初期の1作か、せいぜい2作目くらいまで、といった感じで、レンタルDVD屋でも、SFコーナーは素通りしてしまう状態になってます。

月に囚われた男
デヴィッド・ボウイの息子、ダンカン・ジョーンズ監督の作品ということもあり、公開時、気にとめてはいたのですが、劇場で見ることが出来ず、DVD鑑賞となりました。

前半は、随分「2001年宇宙の旅」を意識している印象を受けましたが、進むにしたがって、2001年とは逆に、哲学性や神秘性を失い、どんどん現実的な展開となっていきます。

やはり、わかりやすさや居心地の良さを求める「悪魔のささやき」には、勝てないんですかね。どんどん説明的になっていきます。わかりにくさや退屈さがあっても(あってこそ)、良い映画は残っていくと思いますが…。2001年なんて、あんな退屈な(?)映画はないと思いますが、今や名作です。

この映画には、2001年に匹敵する力があるのにと、残念でなりません。

出演者が一人というのも、元は予算面からという記述もありますが、かなり効果的です。クローンという発想も、閉ざされた孤立した空間の中では、決してリアリティを失っていません。仮に現実社会の中に持ってきたら、クローンなんて、(現在のところ)パラドックスの固まりなんですから。

CGなどのVFXを(あまり?)使わず、(多分)模型を使ったスタジオ撮影も、逆に新鮮で、信じられないような映像を見せられるより、想像力が刺激されます。人工知能のガーティを人間型にせず、工場ロボットのようにしているのも、男(サム)の孤立感が伝わり、いいです。

ガーティのディスプレー画像にスマイリーを使ったり、妙に優しいのは、何となく監督のキャラが現れているような気がしてほほえましいのですが、映画の展開としては、説明的な後半と共に、私にはちょっとばかり?ですが…。

残念ながら、私の趣味に反して、居心地良く展開してしまった、それでもかなりの秀作ですが、ひとつだけ、娘のセリフ「パパ、ママのことで電話よ」のパパってのは、誰?

2010-08-18

人間失格/DVD

これが荒戸節なんですから、それを知りつつ見て、どうこう言ってはいけないのですが、相変わらず、カット毎の、いわゆる様式美と言うんでしょうか、その多くがシンメトリーを基本としているようですが、こだわってます。

でも、どうなのかなあ…、やや古い感じは否めないですね。それにこういう映像から、果たして太宰らしさは出てくるんでしょうか?

それにしても、「墜ちていくほど、美しい。」って、それを生田斗真くんに求めても、ちょっと無理だと思いますよ。そうそうたるメンバーに囲まれて、頑張ってるって評価もあるかも知れませんが、一体何が苦しいのかさっぱり伝わってきませんし、そもそも苦悩がある感じはしません。

次から次へと出てくる女性たちも、何とも中途半端で、彼の何に惹かれたかよく分からないまま、いきなり色気を振りまいたり、いきなり心中したり、何だがもったいないですね。このテンポでいくのなら、いっそのこと4時間くらいにして、じっくり描いた方がいいんじゃないかと思ってしまいます。

やっぱり、荒戸源次郎は監督業より、プロデューサーでしょう。

2010-08-17

ハーツ・アンド・マインズ-ベトナム戦争の真実

f:id:BettyEtZorg:20091204160839j:image:left:w200観たのは、もう2、3週間前ですが、8月15日前後の戦争に関するあれやこれやの出来事を見聞きして、一言二言書いておこうという気になりました。

リアルタイムで見ていたら、一体自分は何を感じていただろうと、若干、それにも興味はありますが、三十数年後の今見て一番感じたことは、ドキュメンタリーというもののあり方についてです。

相当量の取材映像やニュース素材、そしてプロパガンダ映画まで、ある種繁雑とも思えるめまぐるしさで、戦争の現実や証言が語られていきます。当然そこには、どの映像を使い、どう編集するかなど、つくり手の何らかの意図は存在するわけですが、かといって、何かに肩入れしようとしたり、見るものの情感を呼び覚まそうとしたり、そういったあざとさが全くありません。

これが、できそうでなかなか難しいことで、だからこそ、「最高のドキュメンタリー」といわれ、今見てもリアリティをもって迫ってくるのだと思います。

この映画は、戦争の残虐さや悲惨さを伝えようとしているわけではありません。アメリカ人であるつくり手が真にベトナム戦争の持つ意味(実はアメリカ人にとって)を問おうとしているのです。

毎年この頃になると、戦争によって引き起こされた悲惨さや犠牲となって散っていった英霊達といった視点でのTV番組や報道が溢れる日本にあって、もちろんそれを否定するつもりはありませんが、我々にとってあの戦争は一体何であったのか、加害者としての映像も含めた「真のドキュメンタリー」が現れない限り、あの戦争は終わることはないような気がします。

AndroidをPCで体験してみよう

スマートフォンユーザになって、かれこれ2年半を過ぎ、愛用してきたWindowsMobile機X01Tも、最近はすっかり飽きられ、リアル文鎮になりつつあります。それにしても、文鎮って何?って、言われそうなくらい、このところのスマートフォンも変わってきていますね。

で、ほとんど携帯などいらない生活をしているとは言え、そろそろ機種変でもと考えていますが、iPhoneには興味がないし、やっぱりAndroidかなと思っていたところ、Android携帯を買わずにAndroid OSをテストドライブしてみようじゃないか : ライフハッカー[日本版]が目にとまり、エミュレータで体験してみることにしました。

f:id:BettyEtZorg:20100817104504j:image

導入は、記事通りに進めば簡単ですので、興味のある方は是非お試しください。

まあ、当然ですが、さわっている分には、店頭で実機をいじっている程度のもので、自分の手元になきゃ、楽しくも何ともないというのが、こういうものの宿命ですね。

SDKなんですから、プログラミングのまね事でもしてみますか…。

2010-08-16

こう言うのって、うれしくないですか?

お知らせ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)によると、

パリのフランス料理界で日本人の若手料理人たちが旋風を巻き起こしている。

日本人がスターシェフを目指した1960年代以降の動きと違い、ビストロやワインバーなど大衆的な店の厨房(ちゅうぼう)に続々と浸透中。その大半を占める30歳代の職人たちは、和食のエスプリ(心)を仏料理に注ぐ文化使節の役割も担っている。

ということです。

日本の料理人が、フランスに何人いるかははっきりしないようですが、

業界に詳しい料理人、稲沢尚徳さん(28)は「レストランガイドの『ミシュラン』で3〜1個の星が付く高級店なら最低1人は日本人がいる。それ以外も含めると1000人単位になるのでは」とみる。

と、記事は書いています。

時に、自分も料理を楽しんだりするからでしょうか、こういったニュースに目にいきます。

2010-08-15

色つきの悪夢

忘れないうちに書いておかねば。

もう一昨日になってしまったが、NHKで「NHKオンライン」という番組を見た。第二次大戦中のモノクロ記録フィルムをカラーで蘇らせるという企画で、興味を持って見始めたのだが、しばらくするうちに、何だか妙な違和感を感じ、結局30分ほどで腹立たしくなって切ってしまった。

私が見た部分は、ナチスがヨーロッパ全域を制圧していく部分なのだが、そのつくりが、どこかナチスの行為を肯定的に捉えているように感じたのだ。

もちろん肯定的と言っても、まさかそのようなことをコメントしているわけではないのだが、カラー化されたフィルムは、モノクロの持つリアリティさを失い、ナチスが領土を拡大していく様が、まるで陣地取りのゲームがごとく感じられたのだ。

当然、その後ナチスは敗走していくわけだから、後半を見れば、また違った印象を持った可能性もあるとは思う。

いずれにしても、幸いにして、8月29日の16時から再放送があるようだ。検証のためにも、忘れずに、そして今度は最後まで見なくてはいけない。その後、あらためて考えてみようと思う。

2010-08-14

「ヤクザガール」で11歳荒川ちか主演

表示できません - Yahoo!ニュースによると、

11歳の美少女が、いきなり“海外デビュー”する。神奈川県出身の小学5年生、荒川ちか。浅野忠信(36)が主演した「モンゴル」の監督、セルゲイ・ボドロフ氏(62)に認められ、ロシア映画「ヤクザガール」の主演に抜てきされた。9月の「ウラジオストク国際映画祭」特別招待作品として上映される。

らしい。

予告編がありました。
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ロシア語ですのでよく分かりませんが、メイキングのような動画もありました。
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特別招待作品『ヤクザガール』 - 第3回したまちコメディ映画祭in台東で9月20日に上映されるようですね。

2010-08-13

フィデル・カストロ

今日はフィデル・カストロさんの誕生日らしい。

そういえば、病床にあると思っていたら、何日か前に公の場で随分久しぶりに演説し、核戦争の危機が迫っていると語っていた、とか。

日本で安穏と暮らす身にとっては、ん?と首をひねってしまいそうだが、カストロさんが語るとなると、ちょっと耳を傾けたくなる。

ソルト

f:id:BettyEtZorg:20100817113017j:image:leftそれなりに長い映画鑑賞歴を振り返ってみても、記憶に残っているスパイものはほとんどないですね。007でさえ、その昔、浜美枝がボンドガールに、なんてのをTVで見たかも知れないという程度です。

ちなみに「007は二度死ぬ」でした。007は二度死ぬに、詳しく紹介されており、私も楽しく読ませていただきました。

が、やはり見ていないかも知れないです。写真を見ても、文章を読んでも、何も思い出せません。と言うのも、実は、今でもはっきり記憶しているのは、ボンドガール云々の話題より、浜美枝が中学卒だと何かで読んだか、聞いたかしたことなんです。なぜそれが心に残ったかは定かではありませんが、あるいは学歴差別みたいなものが子供心にあったのかも知れないとやや不安になりつつ、いや決してそうではなく、中学生の自分に重ね合わせ、将来のことをいろいろ思い悩んでいたからに違いないと思いたいものです。

随分「ソルト」とはかけ離れた話になってしまいましたが、ただ、あらためて考えてみると、その物語の陳腐さにおいては、「007」も「ソルト」も大差ないなあと思います(笑)。あえて陳腐と書いたのは、最初「荒唐無稽」と書こうと思ったのですが、あるいは、こういった「ソルト」のような話は、我々が知らないだけで、実際にあり得なくないと言われそうに感じたからですが…。

まあ、荒唐無稽だろうが、陳腐だろうが、この手の映画にあれやこれや突っ込むこと自体がタブー(?)な訳で、集中力がそがれない程度におさめてあれば良しとし、後は素直に楽しめるかどうかだけだと思います。それに、この映画、ネタバレで観て楽しめるかどうかは、微妙なところで…。

と言うわけで、それなりに楽しんだわけですが、ただひとつ思うのは、ハリウッドというのは、なぜにこうも正義漢ぶるというか、善悪の概念を映画に持ち込みたがるんでしょうかね…?

今の私には、アクション系はEUROCORPですね。
[rakuten:whiteleaf:10001090:detail]

2010-08-12

トロッコ

昨日、某ブログより引っ越してきました。一体何度目の引っ越しでしょう。といっても、気に入らなかったりするわけではなく、書き始めても、しばらくすると中断してしまい、また新しいところで始めるといったことの繰り返しです。そろそろ分散している記事を1ヶ所にまとめたいものです。とりあえず、某ブログの記事は、20にも満たない数でしたので手作業で移しました。


f:id:BettyEtZorg:20100817113218j:image:leftということで、「トロッコ」。
「原作:芥川龍之介」だと思っていましたが、内容も印象も随分、と言うか、ほとんど違ったものでした。あらためて公式サイトを見てみると、インスピレーションを得たような表現が使われており、おそらく、絶好のロケ地を台湾で発見したところから、どんどんイメージがふくらんでいったのではないかと思います。

それほどに、印象的な台湾の風景でした。

ロケ地に関しては、映画「トロッコ」ロケ地探索の旅:1|「にしくん」のブログに、ロケ地探索の旅が4回ほどにわたって詳しく書かれています。私も是非行ってみたくなりました。

監督は、これが初監督作品の川口浩史さん。10年ほど、何人かの監督の助監督をつとめたらしく、なるほどと思わせるしっかりした作りの映画になっています。何かをつくるためには、創りたいという意欲も大切ですが、やはりこうしたキャリアも必要なのだと感じます。

映画のつくりは、オーソドックスではありますが、ツクリモノ臭さのない自然な演出がとても良く、キャスティングも、おじいさんのホン・リウ、母親の尾野真千子、長男の原田賢人のバランスがすばらしく、それぞれがとてもいい感じでした。

静かに流れる時空間といった感覚は、子供のころの原風景を思い起こさせ、それだけでもうスクリーンがぼんやり滲んできます。そのあたり、撮影監督のリー・ピンビンの臭いが強く出ているのかも知れません。

といった感じで、とてもいい映画だとはおもいますが、芥川龍之介のトロッコを出すのであれば、どうでしょう、もう少し、トロッコで山の奥へ入っていく冒険的な描写と、行き帰りの少年の気持ちの落差が描かれてもいいと思いますし、実は、芥川のトロッコは、大人になった自分が、先の見えない行く末を、森の奥へと続くトロッコの線路にダブらせていることにも考慮すべきではないかと思います。

いずれにしても次回作を楽しみにしたいと思います。