「007は二度死ぬ」(2012年7月) [掲示板再録]
>>>三一十四四二三 -- 12/07/01-20:12..No.[15553]
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「007は二度死ぬ」の小説を数十年ぶりに読んだ。
最初に読んだ時は「映画とは完全に別個の物語」と感じたが、今、無心に読み返すと、案外、映画と同質のスピリッツを持った作品であり、原作と映画の差は小さいのではないか?と思えてきた。
イアン・フレミングが日本旅行をした際に得た「日本の知識」には、正しいものも間違ったものもあるが、それらを検証することなく、闇鍋のようにぶち込んで煮込んだ物語が小説「二度死ぬ」であり、これを基に、やはり検証することなく脚色されたのが映画「二度死ぬ」なのだ。
だから日本を誤解している程度は原作も映画も似たようなものであり、思想面に踏み込んで(誤解して)いる点では原作の方が罪が深いように思える。
![007は二度死ぬ[1].jpg](/contents/110/820/822.mime4)
写真は日本人に変装したショーン・コネリーであるが、これは原作にもある。
原作は墨の風呂に入って身体を黒くし、ビニール製の安っぽいベルトを巻いて日本のサラリーマンのような男に変装するのである。
西欧人にとって日本人は基本的に「土人」であることを示していると思う。
ところで、この日本人に扮したコネリーの「化けっぷり」は海外では、どのように評価されているのだろう?
日本人の我々としては、ただ首をひねるばかりであるが、外人にとっては
「オ~!マルデホンモノノニホンジンヤ~!」
という感じに見えるのだろうか?
もしそうなら、それはどこを見てそう思うのだろうか?
>>>三一十四四二三 -- 12/07/01-20:20..No.[15554]
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映画「007は二度死ぬ」でタイガー田中やアキは、ボンドのことを
「BOND-SAN」
と呼ぶが、よく聞くと
「BON-SAN]
と言っているように聞こえる。
これは原作を読めば解決する。
原作では「ボンド」という名前は日本人には発音し難いとされ、特に最後の「D」の発音が難しいと書かれている。
つまり「ボンド」は「ボン」であり、日本流に礼儀正しく呼べば「ボンさん」になる。というのだ。
さらに注釈があり「ボンさん」というのは、日本の僧職にある者を指す「坊さん(ぼんさん)」と同じ発音である・・・とある。
つまり映画では原作通りにボンドを「ボンさん(坊さん)」と呼ばせているのだ。
>>>三一十四四二三 -- 12/07/01-20:36..No.[15555]
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映画「007は二度死ぬ」に登場する大里化学社長「大里」は、社長室でボンドを迎える時
「あ~そう」
「あ~そう」
と変な相槌を打つが、これは昭和天皇の口癖である。
『日本の権力者は「あ~そう」と言う』
という西欧人の思い込みが反映されているようだ。
ディーン・マーチン主演のサイレンサー・シリーズ「破壊部隊」の主題歌にも「あ~そう、あ~そう、べりべりナイス」という歌詞がある。
「破壊部隊」に登場するのは中国人であって(武術指導はブルース・リー)日本は関係ないが、まあ、西欧人は中国も日本も一緒くただからな~。
「二度死ぬ」1967年「破壊部隊」1968年。
天皇の口癖が、同時期の作品にパロディ的に使われているところから考えるに、この当時、あちらに「天皇の物真似をする芸人」が存在し、人気を博していたのではないか?(もちろん不敬にあたるため、我が国には紹介されていない・・・というわけだ)違うかな?
>>>三一十四四二三 -- 12/07/01-20:56..No.[15556]
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「二度死ぬ」は日本では前作「サンダーボール作戦」の七掛けぐらいの成績しかおさめることが出来なかったようだ。
間違った日本の描写が多く「国辱映画」というレッテルを貼られたことも大きかったが、「007映画」自体の賞味期限も切れ掛かったいた、のだろう。
しかし当時007人気は、まだまだ続くと考えられており、その観客層は子供にまで拡大し、各少年雑誌にも特集が組まれていた。

写真は「少年サンデー」の「007大図解」。ご存知大伴昌司のお仕事である。
これは映画公開より半年以上前の特集であり、映画自体まだ撮影中だけに、情報が断片的にしかなく、その断片情報を大伴の想像力で補って、「誰も知らない007は二度死ぬ」を「創作」しているのである。
(大伴のことを詐欺師呼ばわりする人がいるが、こういう仕事を見ると、なるほどという気にさせられる)
しかし、「忍者装束」のボンドが「大里団」の「ヘリコプター」の脚部にぶら下がって大格闘、それを見守る「ゴムボート」の「忍者たち」という構図は、変にワクワクさせるものがある。
だいたいこういう高所のスタントは、その後の007映画では定番になるのだが、大伴の想像力が未来を予見したのだろうか?
>>>三一十四四二三 -- 12/07/01-21:06..No.[15557]
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大伴昌司は、映画「007は二度死ぬ」を
「火山に基地を作った大里団(国際犯罪組織スペクトルと手を組んだ日本の犯罪組織)と、日本の諜報部の忍者城(姫路城)の『秘密基地対決』」
のような映画と考えていたようだ。

火山のセットはまだ完全に公表されてなかったため、このイラストには肝腎の『宇宙カプセル捕獲ロケット・バード1』の姿が無い。
「お互い最新鋭のヘリコプターを使って相手の隙を狙っているのだ!」
と書かれているので、ヘリコプターの空中戦については情報を持っていたのだろう。
(忍者城の地下にはマグマライザーのような「地底戦車」まで描かれているが、大伴は火山基地の攻略は地下より行う、と考えていたのだろうか?)
>>>三一十四四二三 -- 12/07/01-21:16..No.[15558]
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これは大伴昌司自身の筆による「007ボンドヘルメット」と「ボンドの忍者服」の図解用イラスト素描である。
忍者服は下で紹介した「007日本に上陸」のイラストで石原豪人が精密に描きなおしているが、腰につけている筒みたいなものは「忍者カプセル」であり、『毒針手裏剣』『毒十字剣』『5色鉄ビシ』『ワルサーの弾丸』『ダイナマイト手榴弾』「煙幕弾』がコンパクトに収納されている・・・という妄想以外の何物でもない秘密兵器であるが、なんだか「カプセル怪獣」を連想させたりもする。
『ヘルメット』は、おそらくスチル写真1枚からの想像によるものだろう。よくまあ・・・と思うが、これぞ大伴昌司の真骨頂と言える。
>>>三一十四四二三 -- 12/07/01-21:25..No.[15559]
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「007は二度死ぬ」は我が国では不評であり、今後もその評価は変わらないだろうと思われる(最近の「パールハーバー」騒動を見ても、我々日本人の自国文化に対するプライドのあり方は変化していないことがわかる)。
しかし「スクリーン」誌長期連載の双葉十三郎「ぼくの採点表」では「二度死ぬ」は「サンダーボール作戦」より高評価である。
というのは双葉氏は「サンダーボール作戦」が嫌いなのだ。
理由は「海中の戦闘シーンがスローでまだるっこいから」というもので、「二度死ぬ」の時もそのことに触れ
「海中シーンがないだけでも、こっちがよい」
と書いているのである。
しかも「日本の描写がでたらめという意見もあるが、こちらも荒唐無稽な気分で鑑賞すればよいのだ」とも述べている。
実に「わかってる」ね。
>>>三一十四四二三 -- 12/07/04-13:28..No.[15566]
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原作では日本人に変装したボンドの名前は「轟太郎」である。
タイガー田中は「この名前はあんたの英語の名前に近い名前だ」
と言っているが、これは日本語が得意でないボンドを馬鹿にしているのだろうと思う。
またボンドが「日本におけるセックス用語」を尋ねると、田中は
「ふたつある。『チンボー』というのが男性で、『モーンコー』というのが女性だ。これらには悪態としての意味は無く、ただ卑俗な解剖学的表現にすぎないんだ。だいたい日本語にはそういう言葉はないのだ」
などとまたいい加減なことを言う。
ボンドは友達のモンキー・マッコール愛称マンコが、日本では口に出せないような言葉だと知っており、自分の「ボンド」も何かとても卑猥な意味なのではないか?と心配していたのだが、これで安心する。
なんだか馬鹿馬鹿しいが、原作「二度死ぬ」はそういうところこそ、楽しむべき小説なのである。
>>> 大秀丸 -- 12/07/04-14:17..No.[15568]
Bondはボン!ということで「轟」、Jamesはどこにでもある名前なので「太郎」です。
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>>> 三一十四四二三 -- 12/07/04-22:45..No.[15571]
うへ~、そうだったのですか。
さすがは「二度死ぬ」マニアの大秀丸さんですね。
最初は「ギャグで」そう言ってると思ってたのですが、本当に大秀丸さんは筋金入りの「二度死ぬ」マニアなのです。
>>>三一十四四二三 -- 12/07/04-13:45..No.[15567]
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![bbc-ken_adam-you_only_live_twice[1].jpg](/contents/110/820/833.mime4)
映画ではブロフェルド率いる秘密結社スペクターが、日本の火山火口内に宇宙船基地を建設し、東西両陣営を刺激、戦争を誘発させようとする悪巧みが描かれた。
ブロフェルドがこの犯罪計画のスポンサーである死の商人たちに要求する金額は「金塊で1億ドル」だったが、果たしてこっれだけ大掛かりなプロジェクトに対して、その金額で利が出るのかどうか?は疑問である。
なにしろ技術的には米ソのそれを遥かに上回っているのだからな。
しかし、これは「狂気」のなせる業であって、狂気の発露こそがブロフェルドの真の目的と考えれば合点が行く。つまり「儲けなんかどうでもいい」のだ。
何故、そう考えるかというと、原作におけるブロフェルドの犯罪がまさに「狂気の発露だけを目的」にしているとしか思え無いからだ。
原作で描かれるブロフェルドの犯罪は、九州の温泉地帯に毒植物、ピラニア、毒蛇といった「自殺志願者が喜ぶアイテム」を育成し、年間500人の自殺志願者に「死」を提供する「死の収集」なのだ。
全く「儲け」など度外視した計画であり、正直「何がなにやらさっぱりわからない」。
(この『死の収集』に対して日本の公安警察と英国情報部が乗り込んでいくというのも妙な話であるが)
だから原作と映画は、狂気対ボンドという点でも「似ている」のである。
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>>> 大秀丸 -- 12/07/04-14:30..No.[15569]
映画も原作も「二度死ぬ」は最高です。
管理人さんもご存知のとおり私は「二度死ぬ」が一番好きです。
そしてこのセットを見て感心しない人はおかしいですね。
いくら頑張ったところで電脳世界の「CG」ではだめだ。
「ダイ・アナザー・デイ」が「CG」を使わずに、従来どおりのロケ、セット、スタントで行っていればもっと面白くなっていたと思う。
>ブロフェルドがこの犯罪計画のスポンサーである死の商人たちに要求する金額は「金塊で1億ドル」だったが、果たしてこっれだけ大掛かりなプロジェクトに対して、その金額で利が出るのかどうか?は疑問である。
むしれるだけむしったら、後は破壊するんですよ。
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>>> 三一十四四二三 -- 12/07/04-22:54..No.[15572]
「ダイ・アナザー・デイ」は氷上のカーチェイスなど見所もあるのですが、CGの使い方に難があり、特に航空機のシークエンスは、まるでアニメみたいでした。
わしの007ワースト1です。
バーバラ・ブロッコリは
「巨大要塞などを出すと結末がバレバレになるのでもうやめた」
などと言ってますが、意味がわからない発言だと思いますね。
どうせ過去作品を見て
「なんで、こんな無意味なセットを作るのだろう?わけ、わかんない!」
と思ってたんでしょうね。
007は男の夢なんだから、女性がしゃしゃり出て欲しくないですね。
男は無意味なものが大好きなんだから。
>>>masa -- 12/07/04-20:05..No.[15570]
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「二度死ぬ」いいですね。私も大好きな作品です。
007シリーズでもっとも身近にロケ地に行く事ができる作品が
この作品であると思います。
中でも都心ではこの「大里化学工業」は一番「潜入」しやすいと思います。
実を言うと短期間でしたが、私もこの「大里化学工業」で働いた時期がありました。
外装は当時と変わってしまっていますが、おおよそはそのままなので、
アキが2000GTで駆けつける場所は今でもそのままなので、
初めて行ったときは感動しました。
このホテルは、00750周年で、ゆかりの場所なので、007の企画をやってくれればよいと思うのですが・・。
もちろん、ヘリポートや、顔にキズのあるエレベーターボーイは
いません。
浜美枝さんがプロデューサーと面接を行ったのもこのホテルだったと
記憶します。
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>>> 三一十四四二三 -- 12/07/04-23:14..No.[15573]
モダンな外観が評価されたと聞きますが、画面いっぱいにビルを写したダイナミックな構図など見せ付けられると、これが我が国の建造物であることを忘れるほどカッコいいんですよね。
巨大なものを巨大に撮る、という当たり前のことが日本映画では難しいのが哀しい。
巨大なものを巨大に撮る技術があるからこそ、あの火口基地のセットも生きたわけですね。
>>>三一十四四二三 -- 12/07/05-14:29..No.[15575]
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原作におけるブロフェルドの「死の収集」は、まったく意味不明な行為で、狂気としか言いようが無いものだが、映画のブロフェルドは常に営利目的の犯罪しか犯さなかった。
映画シリーズで原作「二度死ぬ」のブロフェルドに近いのは、「私を愛したスパイ」のカール・ストロンバーグと「ムーンレイカー」のヒューゴ・ドラックスだろう。
彼らは報酬を得るためではなく、ただ人類の死滅こそを望んだ狂人であり、原作「二度死ぬ」のブロフェルドの延長線上にあるキャラクターだった。
最近の映画007の悪役は、皆スケールの小さい儲け主義の小悪党ばかりであり、あんな奴らを成敗するために「超人」ジェームズ・ボンドがのこのこ出て行くのはあまりにも不釣合い・・・ということで、ボンドのキャラが修正されて、内省的な普通の人になったのだと思う。
もっと怪物的な敵キャラを創造すれば、それに連れてボンドのキャラも往年のそれに戻っていくはずだ。
>>>三一十四四二三 -- 12/07/05-18:33..No.[15578]
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「二度死ぬ」のボンドガール浜美枝は、英語のセリフがおぼえられないという理由から、役を失いそうになった。
これには諸説あるが、まず「若林映子と役を交換させられた」というのは、どうやら本当らしい。
しかし若林の役「アキ」は、もともとは存在しなかった、という説もあるそうだ。
アキが殺害されて、その後、入れ替わるようにキッシーが登場するが、作劇上は、この二人は同一人物でも良いのであって、アキの死がそれほどドラマチックに描かれていない点も不自然に思える。
セリフの多い前半部分の役を若林に与え、浜美枝は後半部分に回された、というのが真実の可能性がある。
(原作にはアキに該当する人物は設定されていない)
だから途中でアキが死ななければ、浜美枝の出番は無く、最後までアキ(=キッシー)を若林が演じていたかもしれない。
浜を登場させねばならなかった理由として
「解雇を申し出ると、浜がホテルの屋上から身を投げると言った」
「浜が腹を切ると言った」
という「浜美枝の泣き落とし説」が有力だが、丹波哲郎によると
「東宝の田中友幸が、浜を降ろすと日本の観客の総スカンを食らうぞ!と恫喝した」(「大俳優丹波哲郎」ワイズ出版)
となる。
丹波によると『浜はイメージが違うとされた』ということで、英語がダメという話とは違うのである。
浜美枝は顔を水につけるのが嫌で、水中のキッシーの役は、ショーン・コネリーの奥さんが代理で演じた・・・という噂もあるが、これも画面を見る限りでは信じがたい。
ヘリコプターの銃撃を受けたキッシーがお尻を突き出して水中にもぐるシーンも、浜本人の「尻」のように見えるのだが、あの尻はコネリーの嫁の尻と言い張る人もいる。
>>> masa -- 12/07/05-20:25..No.[15579]
たしか、浜美枝も英語は吹き替えでしたね。
田中友幸の話は知りませんでした。
他のボンドガール候補には緑魔子などもいたと聞いたことがあります。
松岡きっこも海女でちらっと出てましたね。
「海女」といえば、ブルーレイ特典のキーホルダーは、「アマ」ゾン購入者も対象になったそうです。
ひとまず安心ですね。
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>>> 三一十四四二三 -- 12/07/05-21:33..No.[15580]
同じ本によると、コネリーは品川の「歌麿」というトルコを貸切りにしたそうです。
(なお、丹波は「二度死ぬ」が嫌いだそうだ。自分の声を吹き替えにされたのがその理由。コネリーより迫力のある声を出したのがいけなかったらしい)
>ボンドガール候補には緑魔子
ボンドガール候補にはピンク映画の女優さんもいたと聞いたことがあります。真偽のほどはわかりませんが・・・
>>>三一十四四二三 -- 12/07/05-21:41..No.[15581]
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海外では浜美枝と若林映子、どちらが人気があるのだろう?
こういうのは調べてもよくわからないのだが、我が国では「3番手」と思われているドイツ女カリン・ドールが結構人気があるらしい。
浜美枝は今でも通用しそうなロリフェイスで肉体的にもなかなかのものがあると思うのだが、欧米人のイメージする「日本女性」とはちょっと違うのかもしれない(若林も)。
>>>三一十四四二三 -- 12/07/05-21:57..No.[15582]
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ボンドの宿敵ブロフェルド。
しかし映画作品では、あまり良い役者に恵まれていないため、原作の巨悪のイメージが無い。
「二度死ぬ」のドナルド・プレザンスは、もっと不適格だった前任役者の代役だったらしいが、どうにも虚弱な感じで、悪の魅力に乏しい。
(もっと酷かったという前任者は、どんなだったのだろう?)
「女王陛下の007」のテリー・サバラスは、野獣的な迫力はあるが、カリスマ性が乏しく、しっくりこない。
「ダイヤモンド」のチャールズ・グレイもしかり。迫力もカリスマ性もなく、ずいぶん影が薄いのだ。
「ネバーセイ・ネバーアゲイン」のマックス・フォン・シドーには期待したが、その辺にいる普通のお爺さんにしか見えなかった。
歴史的にはそれでもブロフェルドといえばプレザンスということになっているようで、「ユア・アイズ・オンリー」冒頭の「謎の悪役」もパロディ作「オースティン・パワーズ」も、プレザンスをイメージした造形となっていた。
また「ワールド・イズ・ノット・イナフ」のヴィクター・ゾーカス(AKAレナード)のメイクもプレザンスを参考にしたものだったことから、製作者サイドも「ブロフェルドはプレザンス」という思い込みがあるようだ・・・
(写真のブロフェルドの可愛らしさを見よ!)
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>>> FZIRO -- 12/07/05-22:13..No.[15583]
NGになったのはこのヤン・ウェリック(JAN WERICH)という
爺さんですな。チェコの俳優とのことで…
火山基地で全員で記念撮影してる写真の一連に
彼が混じってるのもあります
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>>> 虜囚第6号 -- 12/07/05-23:52..No.[15585]
田舎でトマトを作っている好々爺が、実は狂った巨悪で、核のボタンを押しかねず、その心理的背景は不明ってのはどうでしょう。
かつての大阪・船場で「妾の子」とイジメられながら、昭和初期の不景気を「ステテコ」の販売で乗り切った男。
あ、それじゃ「あかんたれ」と「定吉七」だ・・・。
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>>> 中野貴雄 -- 12/07/06-11:57..No.[15586]
佐野浅夫の黄門様が西村晃に代わったみたいな感じですね。実際には逆ですが。
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>>> 三一十四四二三 -- 12/07/06-12:45..No.[15587]
それにしても、この写真のプレザンスは小さいなあ。
これ、もしかしたら特撮用のミニチュアじゃないのかな?
あるいは合成写真?
(最初、チェコの俳優が写っていたのを、プレザンスに変更?)
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「007は二度死ぬ」の小説を数十年ぶりに読んだ。
最初に読んだ時は「映画とは完全に別個の物語」と感じたが、今、無心に読み返すと、案外、映画と同質のスピリッツを持った作品であり、原作と映画の差は小さいのではないか?と思えてきた。
イアン・フレミングが日本旅行をした際に得た「日本の知識」には、正しいものも間違ったものもあるが、それらを検証することなく、闇鍋のようにぶち込んで煮込んだ物語が小説「二度死ぬ」であり、これを基に、やはり検証することなく脚色されたのが映画「二度死ぬ」なのだ。
だから日本を誤解している程度は原作も映画も似たようなものであり、思想面に踏み込んで(誤解して)いる点では原作の方が罪が深いように思える。
写真は日本人に変装したショーン・コネリーであるが、これは原作にもある。
原作は墨の風呂に入って身体を黒くし、ビニール製の安っぽいベルトを巻いて日本のサラリーマンのような男に変装するのである。
西欧人にとって日本人は基本的に「土人」であることを示していると思う。
ところで、この日本人に扮したコネリーの「化けっぷり」は海外では、どのように評価されているのだろう?
日本人の我々としては、ただ首をひねるばかりであるが、外人にとっては
「オ~!マルデホンモノノニホンジンヤ~!」
という感じに見えるのだろうか?
もしそうなら、それはどこを見てそう思うのだろうか?
>>>三一十四四二三 -- 12/07/01-20:20..No.[15554]
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映画「007は二度死ぬ」でタイガー田中やアキは、ボンドのことを
「BOND-SAN」
と呼ぶが、よく聞くと
「BON-SAN]
と言っているように聞こえる。
これは原作を読めば解決する。
原作では「ボンド」という名前は日本人には発音し難いとされ、特に最後の「D」の発音が難しいと書かれている。
つまり「ボンド」は「ボン」であり、日本流に礼儀正しく呼べば「ボンさん」になる。というのだ。
さらに注釈があり「ボンさん」というのは、日本の僧職にある者を指す「坊さん(ぼんさん)」と同じ発音である・・・とある。
つまり映画では原作通りにボンドを「ボンさん(坊さん)」と呼ばせているのだ。
>>>三一十四四二三 -- 12/07/01-20:36..No.[15555]
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映画「007は二度死ぬ」に登場する大里化学社長「大里」は、社長室でボンドを迎える時
「あ~そう」
「あ~そう」
と変な相槌を打つが、これは昭和天皇の口癖である。
『日本の権力者は「あ~そう」と言う』
という西欧人の思い込みが反映されているようだ。
ディーン・マーチン主演のサイレンサー・シリーズ「破壊部隊」の主題歌にも「あ~そう、あ~そう、べりべりナイス」という歌詞がある。
「破壊部隊」に登場するのは中国人であって(武術指導はブルース・リー)日本は関係ないが、まあ、西欧人は中国も日本も一緒くただからな~。
「二度死ぬ」1967年「破壊部隊」1968年。
天皇の口癖が、同時期の作品にパロディ的に使われているところから考えるに、この当時、あちらに「天皇の物真似をする芸人」が存在し、人気を博していたのではないか?(もちろん不敬にあたるため、我が国には紹介されていない・・・というわけだ)違うかな?
>>>三一十四四二三 -- 12/07/01-20:56..No.[15556]
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「二度死ぬ」は日本では前作「サンダーボール作戦」の七掛けぐらいの成績しかおさめることが出来なかったようだ。
間違った日本の描写が多く「国辱映画」というレッテルを貼られたことも大きかったが、「007映画」自体の賞味期限も切れ掛かったいた、のだろう。
しかし当時007人気は、まだまだ続くと考えられており、その観客層は子供にまで拡大し、各少年雑誌にも特集が組まれていた。
写真は「少年サンデー」の「007大図解」。ご存知大伴昌司のお仕事である。
これは映画公開より半年以上前の特集であり、映画自体まだ撮影中だけに、情報が断片的にしかなく、その断片情報を大伴の想像力で補って、「誰も知らない007は二度死ぬ」を「創作」しているのである。
(大伴のことを詐欺師呼ばわりする人がいるが、こういう仕事を見ると、なるほどという気にさせられる)
しかし、「忍者装束」のボンドが「大里団」の「ヘリコプター」の脚部にぶら下がって大格闘、それを見守る「ゴムボート」の「忍者たち」という構図は、変にワクワクさせるものがある。
だいたいこういう高所のスタントは、その後の007映画では定番になるのだが、大伴の想像力が未来を予見したのだろうか?
>>>三一十四四二三 -- 12/07/01-21:06..No.[15557]
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大伴昌司は、映画「007は二度死ぬ」を
「火山に基地を作った大里団(国際犯罪組織スペクトルと手を組んだ日本の犯罪組織)と、日本の諜報部の忍者城(姫路城)の『秘密基地対決』」
のような映画と考えていたようだ。
火山のセットはまだ完全に公表されてなかったため、このイラストには肝腎の『宇宙カプセル捕獲ロケット・バード1』の姿が無い。
「お互い最新鋭のヘリコプターを使って相手の隙を狙っているのだ!」
と書かれているので、ヘリコプターの空中戦については情報を持っていたのだろう。
(忍者城の地下にはマグマライザーのような「地底戦車」まで描かれているが、大伴は火山基地の攻略は地下より行う、と考えていたのだろうか?)
>>>三一十四四二三 -- 12/07/01-21:16..No.[15558]
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これは大伴昌司自身の筆による「007ボンドヘルメット」と「ボンドの忍者服」の図解用イラスト素描である。
忍者服は下で紹介した「007日本に上陸」のイラストで石原豪人が精密に描きなおしているが、腰につけている筒みたいなものは「忍者カプセル」であり、『毒針手裏剣』『毒十字剣』『5色鉄ビシ』『ワルサーの弾丸』『ダイナマイト手榴弾』「煙幕弾』がコンパクトに収納されている・・・という妄想以外の何物でもない秘密兵器であるが、なんだか「カプセル怪獣」を連想させたりもする。
『ヘルメット』は、おそらくスチル写真1枚からの想像によるものだろう。よくまあ・・・と思うが、これぞ大伴昌司の真骨頂と言える。
>>>三一十四四二三 -- 12/07/01-21:25..No.[15559]
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「007は二度死ぬ」は我が国では不評であり、今後もその評価は変わらないだろうと思われる(最近の「パールハーバー」騒動を見ても、我々日本人の自国文化に対するプライドのあり方は変化していないことがわかる)。
しかし「スクリーン」誌長期連載の双葉十三郎「ぼくの採点表」では「二度死ぬ」は「サンダーボール作戦」より高評価である。
というのは双葉氏は「サンダーボール作戦」が嫌いなのだ。
理由は「海中の戦闘シーンがスローでまだるっこいから」というもので、「二度死ぬ」の時もそのことに触れ
「海中シーンがないだけでも、こっちがよい」
と書いているのである。
しかも「日本の描写がでたらめという意見もあるが、こちらも荒唐無稽な気分で鑑賞すればよいのだ」とも述べている。
実に「わかってる」ね。
>>>三一十四四二三 -- 12/07/04-13:28..No.[15566]
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原作では日本人に変装したボンドの名前は「轟太郎」である。
タイガー田中は「この名前はあんたの英語の名前に近い名前だ」
と言っているが、これは日本語が得意でないボンドを馬鹿にしているのだろうと思う。
またボンドが「日本におけるセックス用語」を尋ねると、田中は
「ふたつある。『チンボー』というのが男性で、『モーンコー』というのが女性だ。これらには悪態としての意味は無く、ただ卑俗な解剖学的表現にすぎないんだ。だいたい日本語にはそういう言葉はないのだ」
などとまたいい加減なことを言う。
ボンドは友達のモンキー・マッコール愛称マンコが、日本では口に出せないような言葉だと知っており、自分の「ボンド」も何かとても卑猥な意味なのではないか?と心配していたのだが、これで安心する。
なんだか馬鹿馬鹿しいが、原作「二度死ぬ」はそういうところこそ、楽しむべき小説なのである。
>>> 大秀丸 -- 12/07/04-14:17..No.[15568]
Bondはボン!ということで「轟」、Jamesはどこにでもある名前なので「太郎」です。
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>>> 三一十四四二三 -- 12/07/04-22:45..No.[15571]
うへ~、そうだったのですか。
さすがは「二度死ぬ」マニアの大秀丸さんですね。
最初は「ギャグで」そう言ってると思ってたのですが、本当に大秀丸さんは筋金入りの「二度死ぬ」マニアなのです。
>>>三一十四四二三 -- 12/07/04-13:45..No.[15567]
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映画ではブロフェルド率いる秘密結社スペクターが、日本の火山火口内に宇宙船基地を建設し、東西両陣営を刺激、戦争を誘発させようとする悪巧みが描かれた。
ブロフェルドがこの犯罪計画のスポンサーである死の商人たちに要求する金額は「金塊で1億ドル」だったが、果たしてこっれだけ大掛かりなプロジェクトに対して、その金額で利が出るのかどうか?は疑問である。
なにしろ技術的には米ソのそれを遥かに上回っているのだからな。
しかし、これは「狂気」のなせる業であって、狂気の発露こそがブロフェルドの真の目的と考えれば合点が行く。つまり「儲けなんかどうでもいい」のだ。
何故、そう考えるかというと、原作におけるブロフェルドの犯罪がまさに「狂気の発露だけを目的」にしているとしか思え無いからだ。
原作で描かれるブロフェルドの犯罪は、九州の温泉地帯に毒植物、ピラニア、毒蛇といった「自殺志願者が喜ぶアイテム」を育成し、年間500人の自殺志願者に「死」を提供する「死の収集」なのだ。
全く「儲け」など度外視した計画であり、正直「何がなにやらさっぱりわからない」。
(この『死の収集』に対して日本の公安警察と英国情報部が乗り込んでいくというのも妙な話であるが)
だから原作と映画は、狂気対ボンドという点でも「似ている」のである。
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>>> 大秀丸 -- 12/07/04-14:30..No.[15569]
映画も原作も「二度死ぬ」は最高です。
管理人さんもご存知のとおり私は「二度死ぬ」が一番好きです。
そしてこのセットを見て感心しない人はおかしいですね。
いくら頑張ったところで電脳世界の「CG」ではだめだ。
「ダイ・アナザー・デイ」が「CG」を使わずに、従来どおりのロケ、セット、スタントで行っていればもっと面白くなっていたと思う。
>ブロフェルドがこの犯罪計画のスポンサーである死の商人たちに要求する金額は「金塊で1億ドル」だったが、果たしてこっれだけ大掛かりなプロジェクトに対して、その金額で利が出るのかどうか?は疑問である。
むしれるだけむしったら、後は破壊するんですよ。
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>>> 三一十四四二三 -- 12/07/04-22:54..No.[15572]
「ダイ・アナザー・デイ」は氷上のカーチェイスなど見所もあるのですが、CGの使い方に難があり、特に航空機のシークエンスは、まるでアニメみたいでした。
わしの007ワースト1です。
バーバラ・ブロッコリは
「巨大要塞などを出すと結末がバレバレになるのでもうやめた」
などと言ってますが、意味がわからない発言だと思いますね。
どうせ過去作品を見て
「なんで、こんな無意味なセットを作るのだろう?わけ、わかんない!」
と思ってたんでしょうね。
007は男の夢なんだから、女性がしゃしゃり出て欲しくないですね。
男は無意味なものが大好きなんだから。
>>>masa -- 12/07/04-20:05..No.[15570]
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「二度死ぬ」いいですね。私も大好きな作品です。
007シリーズでもっとも身近にロケ地に行く事ができる作品が
この作品であると思います。
中でも都心ではこの「大里化学工業」は一番「潜入」しやすいと思います。
実を言うと短期間でしたが、私もこの「大里化学工業」で働いた時期がありました。
外装は当時と変わってしまっていますが、おおよそはそのままなので、
アキが2000GTで駆けつける場所は今でもそのままなので、
初めて行ったときは感動しました。
このホテルは、00750周年で、ゆかりの場所なので、007の企画をやってくれればよいと思うのですが・・。
もちろん、ヘリポートや、顔にキズのあるエレベーターボーイは
いません。
浜美枝さんがプロデューサーと面接を行ったのもこのホテルだったと
記憶します。
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>>> 三一十四四二三 -- 12/07/04-23:14..No.[15573]
モダンな外観が評価されたと聞きますが、画面いっぱいにビルを写したダイナミックな構図など見せ付けられると、これが我が国の建造物であることを忘れるほどカッコいいんですよね。
巨大なものを巨大に撮る、という当たり前のことが日本映画では難しいのが哀しい。
巨大なものを巨大に撮る技術があるからこそ、あの火口基地のセットも生きたわけですね。
>>>三一十四四二三 -- 12/07/05-14:29..No.[15575]
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原作におけるブロフェルドの「死の収集」は、まったく意味不明な行為で、狂気としか言いようが無いものだが、映画のブロフェルドは常に営利目的の犯罪しか犯さなかった。
映画シリーズで原作「二度死ぬ」のブロフェルドに近いのは、「私を愛したスパイ」のカール・ストロンバーグと「ムーンレイカー」のヒューゴ・ドラックスだろう。
彼らは報酬を得るためではなく、ただ人類の死滅こそを望んだ狂人であり、原作「二度死ぬ」のブロフェルドの延長線上にあるキャラクターだった。
最近の映画007の悪役は、皆スケールの小さい儲け主義の小悪党ばかりであり、あんな奴らを成敗するために「超人」ジェームズ・ボンドがのこのこ出て行くのはあまりにも不釣合い・・・ということで、ボンドのキャラが修正されて、内省的な普通の人になったのだと思う。
もっと怪物的な敵キャラを創造すれば、それに連れてボンドのキャラも往年のそれに戻っていくはずだ。
>>>三一十四四二三 -- 12/07/05-18:33..No.[15578]
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「二度死ぬ」のボンドガール浜美枝は、英語のセリフがおぼえられないという理由から、役を失いそうになった。
これには諸説あるが、まず「若林映子と役を交換させられた」というのは、どうやら本当らしい。
しかし若林の役「アキ」は、もともとは存在しなかった、という説もあるそうだ。
アキが殺害されて、その後、入れ替わるようにキッシーが登場するが、作劇上は、この二人は同一人物でも良いのであって、アキの死がそれほどドラマチックに描かれていない点も不自然に思える。
セリフの多い前半部分の役を若林に与え、浜美枝は後半部分に回された、というのが真実の可能性がある。
(原作にはアキに該当する人物は設定されていない)
だから途中でアキが死ななければ、浜美枝の出番は無く、最後までアキ(=キッシー)を若林が演じていたかもしれない。
浜を登場させねばならなかった理由として
「解雇を申し出ると、浜がホテルの屋上から身を投げると言った」
「浜が腹を切ると言った」
という「浜美枝の泣き落とし説」が有力だが、丹波哲郎によると
「東宝の田中友幸が、浜を降ろすと日本の観客の総スカンを食らうぞ!と恫喝した」(「大俳優丹波哲郎」ワイズ出版)
となる。
丹波によると『浜はイメージが違うとされた』ということで、英語がダメという話とは違うのである。
浜美枝は顔を水につけるのが嫌で、水中のキッシーの役は、ショーン・コネリーの奥さんが代理で演じた・・・という噂もあるが、これも画面を見る限りでは信じがたい。
ヘリコプターの銃撃を受けたキッシーがお尻を突き出して水中にもぐるシーンも、浜本人の「尻」のように見えるのだが、あの尻はコネリーの嫁の尻と言い張る人もいる。
>>> masa -- 12/07/05-20:25..No.[15579]
たしか、浜美枝も英語は吹き替えでしたね。
田中友幸の話は知りませんでした。
他のボンドガール候補には緑魔子などもいたと聞いたことがあります。
松岡きっこも海女でちらっと出てましたね。
「海女」といえば、ブルーレイ特典のキーホルダーは、「アマ」ゾン購入者も対象になったそうです。
ひとまず安心ですね。
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>>> 三一十四四二三 -- 12/07/05-21:33..No.[15580]
同じ本によると、コネリーは品川の「歌麿」というトルコを貸切りにしたそうです。
(なお、丹波は「二度死ぬ」が嫌いだそうだ。自分の声を吹き替えにされたのがその理由。コネリーより迫力のある声を出したのがいけなかったらしい)
>ボンドガール候補には緑魔子
ボンドガール候補にはピンク映画の女優さんもいたと聞いたことがあります。真偽のほどはわかりませんが・・・
>>>三一十四四二三 -- 12/07/05-21:41..No.[15581]
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海外では浜美枝と若林映子、どちらが人気があるのだろう?
こういうのは調べてもよくわからないのだが、我が国では「3番手」と思われているドイツ女カリン・ドールが結構人気があるらしい。
浜美枝は今でも通用しそうなロリフェイスで肉体的にもなかなかのものがあると思うのだが、欧米人のイメージする「日本女性」とはちょっと違うのかもしれない(若林も)。
>>>三一十四四二三 -- 12/07/05-21:57..No.[15582]
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ボンドの宿敵ブロフェルド。
しかし映画作品では、あまり良い役者に恵まれていないため、原作の巨悪のイメージが無い。
「二度死ぬ」のドナルド・プレザンスは、もっと不適格だった前任役者の代役だったらしいが、どうにも虚弱な感じで、悪の魅力に乏しい。
(もっと酷かったという前任者は、どんなだったのだろう?)
「女王陛下の007」のテリー・サバラスは、野獣的な迫力はあるが、カリスマ性が乏しく、しっくりこない。
「ダイヤモンド」のチャールズ・グレイもしかり。迫力もカリスマ性もなく、ずいぶん影が薄いのだ。
「ネバーセイ・ネバーアゲイン」のマックス・フォン・シドーには期待したが、その辺にいる普通のお爺さんにしか見えなかった。
歴史的にはそれでもブロフェルドといえばプレザンスということになっているようで、「ユア・アイズ・オンリー」冒頭の「謎の悪役」もパロディ作「オースティン・パワーズ」も、プレザンスをイメージした造形となっていた。
また「ワールド・イズ・ノット・イナフ」のヴィクター・ゾーカス(AKAレナード)のメイクもプレザンスを参考にしたものだったことから、製作者サイドも「ブロフェルドはプレザンス」という思い込みがあるようだ・・・
(写真のブロフェルドの可愛らしさを見よ!)
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>>> FZIRO -- 12/07/05-22:13..No.[15583]
NGになったのはこのヤン・ウェリック(JAN WERICH)という
爺さんですな。チェコの俳優とのことで…
火山基地で全員で記念撮影してる写真の一連に
彼が混じってるのもあります
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>>> 虜囚第6号 -- 12/07/05-23:52..No.[15585]
田舎でトマトを作っている好々爺が、実は狂った巨悪で、核のボタンを押しかねず、その心理的背景は不明ってのはどうでしょう。
かつての大阪・船場で「妾の子」とイジメられながら、昭和初期の不景気を「ステテコ」の販売で乗り切った男。
あ、それじゃ「あかんたれ」と「定吉七」だ・・・。
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>>> 中野貴雄 -- 12/07/06-11:57..No.[15586]
佐野浅夫の黄門様が西村晃に代わったみたいな感じですね。実際には逆ですが。
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>>> 三一十四四二三 -- 12/07/06-12:45..No.[15587]
それにしても、この写真のプレザンスは小さいなあ。
これ、もしかしたら特撮用のミニチュアじゃないのかな?
あるいは合成写真?
(最初、チェコの俳優が写っていたのを、プレザンスに変更?)
2012-08-02 10:32
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