「訃報が届くとCDが売れる」というのは悲しい法則ですが、
今回もご多分に漏れず、iTuneチャートの歌謡曲部門で
「また逢う日まで」(シングル)と
『ゴールデン☆ベスト』
前回のエントリーで紹介した『ザ・プレミアムベスト』
Amazonチャートの歌謡曲部門で、現在2位。
きっと多くのリスナーがその早すぎる死を悼みつつ、
「こんなことならコンサートに行っておくんだった・・・」と
後悔しているのではないでしょうか。
かくいうブログ主もその一人。
もうLiveに行くことはかなわなくなってしまったけれど、
せめて残された音源と映像で
不世出の大歌手の名唱を堪能したいものです。
聞くところによると、レコード会社(ユニバーサル)では
追悼盤やボックスセットの制作を検討しているとのこと。
07年にリリースされた4枚組CD『尾崎紀世彦の世界』
10万円近い高値となってしまったいま(元値6,000円の16倍強!)、
ぜひコンプリートな全集モノを期待したいところです。
ちなみにキーヨはアルバムもよく売れました。
彼がデビューした70年当時、
アルバム(LP)の市場規模は現在の4分の1程度。
高度経済成長も後半に差しかかり、
ようやく一般家庭にオーディオが普及し始めたとはいえ、
アルバムを買えるのは経済力のある大人が中心。
優れた歌唱力で大人の世界を歌い上げる
キーヨのアルバムがヒットしたのはある意味、当然のことでした。
ということで。
今回の【KAT-TEN】はアルバム特集!
尾崎紀世彦
アルバムセールスベストテン
まずは第10位から~カウントダウン!
10位 許しておくれ~LET ME TRY AGAIN(74年4月発売/最高61位/0.8万枚)
8枚目のスタジオアルバム
シングルAB面2曲+洋邦のヒット曲をカバー
A-1 許しておくれ
A-2 ジョニィへの伝言
A-3 愛のワルツ
A-4 メリー・ジェーン
A-5 ブラザー・サン・シスター・ムーン
A-6 この道は遠けれど
B-1 愛をもう一度
B-2 やさしく歌って
B-3 アンド・アイ・ラブ・ユー・ソー
B-4 故郷へ帰ろう
B-5 オーブレイ
B-6 帰り来ぬ青春
9位 カスタム20(73年3月発売/最高55位/2.1万枚)
2枚組ベストアルバム
Disc1はオリジナル中心、Disc2は洋楽カバーで構成
A-1 また逢う日まで
A-2 別れの夜明け
A-3 さよならをもう一度
A-4 愛する人はひとり
A-5 ふたりは若かった
B-1 ゴッドファーザー・愛のテーマ
B-2 こころの炎燃やしただけで
B-3 あなたに賭ける
B-4 遠くへ行きたい
B-5 忘れないわ
C-1 ラブ・ミー・トゥナイト
C-2 ある愛の詩
C-3 太陽は燃えている
C-4 サバの女王
C-5 マイ・ウェイ
D-1 この胸のときめきを
D-2 雪が降る
D-3 マイ・ボ-イ
D-4 ラスト・ワルツ
D-5 ラバーズ&フールズ
8位 しのび逢い(73年3月発売/最高37位/2.3万枚)
6枚目のスタジオアルバム
※キーヨが当代人気一流作家の新しいオリジナルを歌いまくった意欲作!
A-1 しのび逢い
A-2 いとしの蒼いバラ
A-3 すぎし日の恋
A-4 若者のすべて
A-5 二人では死ねない
A-6 愛のみに生きて
B-1 あなたに賭ける
B-2 五月のバラ
B-3 恋人よ帰れ
B-4 ララバイ
B-5 愛をこめて
B-6 君と生きる
7位 ゴッドファーザー/KIEYO '72(72年8月発売/最高15位/2.6万枚)
5枚目のスタジオアルバム
全曲洋楽カバー
※話題の「ゴッドファーザー」をはじめ、キーヨのフェバリット・ソングの数々―
A-1 SPEAK SOFTLY LOVE~ LOVE THEME FROM “The Godfather”
A-2 QUESTIONS 67 AND 68
A-3 TILL
A-4 MY BOY
A-5 LOVE IS ALL
A-6 MY WAY
B-1 YOU'VE GOT A FRIEND
B-2 SUPERSTAR
B-3 AN OLD FASHIONED LOVE SONG
B-4 LOVE
B-5 SMACK WATER JACK
B-6 IT'S ME THAT YOU NEED
6位 尾崎紀世彦(71年12月発売/最高9位/3.5万枚)
初のベストアルバム(2枚組)
オリジナルのほか洋邦のヒット曲を多数カバー
A-1 さよならをもう一度
A-2 また逢う日まで
A-3 別れの夜明け
A-4 今・今・今
A-5 夕やけの誓い
A-6 帰郷
B-1 雪が降る
B-2 遠くへ行きたい
B-3 あなたのすべてを
B-4 おす犬
B-5 忘れないわ
B-6 愛のフィナーレ
C-1 太陽は燃えている
C-2 恋はフェニックス
C-3 思い出のグリーン・グラス
C-4 レット・イット・ビー
C-5 アンチェインド・メロディー
C-6 明日に架ける橋
D-1 この胸のときめきを
D-2 ラブ・ミー・トゥナイト
D-3 スピニング・ホイール
D-4 ヴィーナス
D-5 好きにならずにいられない
D-6 ラスト・ワルツ
5位 ゴールデン・アルバム(72年10月発売/最高18位/4.2万枚)
2枚目のベストアルバム
※キーヨのデビュー曲から最新ヒット曲まで、彼のトップ・ナンバーの全てがここに結集!
A-1 あなたに賭ける
A-2 ゴッドファーザー・愛のテーマ
A-3 こころの炎燃やしただけで
A-4 ふたりは若かった
A-5 愛する人はひとり
A-6 さよならをもう一度
B-1 また逢う日まで
B-2 ある愛の詩
B-3 この胸のときめきを
B-4 太陽は燃えている
B-5 雪が降る
B-6 別れの夜明け
4位 アルバムNo.3~マイ・フェイバリット・ソングス(71年11月発売/最高4位/6.2万枚)
3枚目のスタジオアルバム
全曲洋楽のカバーを収録
※キーヨの好きな曲ばかり集めたゴキゲンなアルバムができた・・・!?
A-1 シーズ・ア・レディー
A-2 夜のメロディー
A-3 太陽のあたる場所
A-4 酒とバラの日々
A-5 イエスタディ
A-6 サバの女王
B-1 ある愛の詩
B-2 ジョージア・オン・マイ・マインド
B-3 ラバース・コンチェルト
B-4 ハッシャバイ・マウンテン
B-5 忘れじの感傷
B-6 ジ・エンド
3位 アルバムNo.4(72年12月発売/最高4位/6.8万枚)
4枚目のスタジオアルバム
オリジナル曲+邦楽カバーで構成
※ディスカバー・キーヨ!日本のスタンダードを歌う!
A-1 愛する人はひとり
A-2 どうにかなるさ
A-3 青空は知らない
A-4 ドゥー・ユー・ノウ
A-5 サンゴ礁の娘
A-6 蒼空
B-1 忘れていた朝
B-2 雨のバラード
B-3 おまえと夕陽
B-4 めぐり逢い
B-5 自由であれば
B-6 こころの炎燃やしただけで
2位 ファースト・アルバム(71年4月発売/最高2位/17.3万枚)
記念すべきファーストアルバム
全曲洋楽のカバーで構成
※人気No.1 尾崎紀世彦が抜群のフィーリングでポピュラーに挑戦!
A-1 この胸のときめきを
A-2 男の世界
A-3 スピニング・ホイール
A-4 ラブ・ミー・トゥナイト
A-5 思い出のグリーン・グラス
A-6 ヴィーナス
A-7 明日に架ける橋
B-1 太陽は燃えている
B-2 レット・イット・ビー
B-3 最後の恋
B-4 恋はフェニックス
B-5 好きにならずにいられない
B-6 アンチェインド・メロディー
B-7 ラスト・ワルツ
1位 セカンド・アルバム(71年7月発売/最高2位/17.9万枚)
初のオリジナルアルバム
A-1 また逢う日まで
A-2 今・今・今
A-3 夕やけの誓い
A-4 帰郷
A-5 おす犬
A-6 別れの夜明け
B-1 さよならをもう一度
B-2 あなたのすべてを
B-3 愛のフィナーレ
B-4 遠くへ行きたい
B-5 忘れないわ
B-6 雪が降る
いや~、どのジャケットも
キーヨの濃ゆ~いフェロモンがムンムンですね。笑
胸毛NG、テクノカットの80年代とは対照的な男臭さ。
ワタクシも子供の頃は「なんて暑苦しいんだ!」と思っておりました。
・・・ごめん、キーヨ(^^ゞ
ちなみに「※」はLPのオビに記されたキャッチコピー。
“フィーリング”とか、“ディスカバー”とか、“ゴキゲン”とか。
こちらも時代を感じますね。
しかし、こうして見ると聴いてみたい曲ばかり。
キーヨが歌うプレスリーにビートルズ、
「ヴィーナス」や「アンチェインド・メロディ」・・・
う~ん、たまりませんなぁ。
かくなる上は紙ジャケで復刻されることを期待しましょう。