アルジェリアの石油ガス施設で起きた人質事件で、武装組織に対する掃討作戦が行われ、日本人も死亡した可能性があります。日揮本社前から最新情報です。日本人10人を含む17人の安否がまだ確認されていません。
(社会部・吉田豪記者報告)
日揮は20日の会見で、現地の外国人スタッフ41人の無事を新たに発表しました。しかし、日本人10人を含む17人のスタッフの安否について新たな情報はなく、「現地にいるのか、何らかの形で脱出できているのかも分からない」と不安をにじませています。ガスプラントのあるイナメナスは、軍の作戦終了後も立ち入りが規制されていて、内部の状況をすぐに確認することは難しいようです。現地は朝を迎えましたが、無事が確認された7人の日本人スタッフは首都のアルジェにいて、現地入りした川名社長と面会し、襲撃された状況について説明することになっています。また、このうち健康状態に問題のないスタッフは、現地での安否確認の作業に加わることも検討されています。日揮は、プラントを運営していたアルジェリアの国営石油会社に対しても強く情報提供を求めるほか、セラル首相に対し、川名社長らが状況を把握するため、イナメナスの現場に入れるよう働きかける方針です。