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政治
【岡田浩明の永田町便り】政治不信招いたトロイカ3人衆 「静かにしてください…」
その後、内閣支持率は失速し、期待はしぼんだが、鳩山氏と並んで政治不信に拍車をかけた張本人の一人、菅直人元首相が18日、自らのブログで。鳩山氏の係争地発言にかみついた厚顔ぶりにも違和感を抱く。
「元首相という立場を考えれば、意見を言うにも、どこで発言するのか、誰に言うのか、マスコミに流れるように言うのか、それとも個人的に伝えるのか、そうしたことを考えて発言する必要がある。歴代首相もそうしているはずだ」
ただ、菅氏は首相在任中の平成22年9月の中国漁船衝突事件で、中国人船長を超法規的に釈放させた結果、中国に領海・領空侵犯される事態を招いた張本人とされ、そんなことを言える資格はないはずだが…。
政治不信に拍車をかけた点でいえば、「鳩菅」と並んで民主党を率いたトロイカ体制の一人、小沢一郎民主党元代表も同じ。政治とカネの問題に関して立法府で最後まで説明せずに終わった一方で、先の総選挙では自ら生き残りのため、滋賀県知事に新党結成を働きかけた。「あなたが代表として出てくれたら、(衆院選で新党は)100人が通る」。これが殺し文句だった。
表向きは「脱原発」の旗印に結集した格好だが、内実は単なる政治的な生存競争の一環。第三極勢力の離合集散ぶりは「ヤドカリ作戦」と揶揄される始末で、案の定“下心”は国民に見透かされ、多くの議席を失った。
鳩山、菅、小沢の3氏に共通するのは「国民の生活が第一」を掲げながら、ほとんど達成できず、むしろ政治不信を増幅させただけで下野した「無反省」の姿だ。鳩山氏の後任として首相に就任する直前、菅氏が脱小沢路線を鮮明にした小沢氏への直言が今も輝きを放つ。
「しばらく静かにしていただいた方が本人にも日本の政治にもいい」
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