- [PR]
政治
【岡田浩明の永田町便り】政治不信招いたトロイカ3人衆 「静かにしてください…」
政界引退から約2カ月が経過し、久しぶりに紙面に登場したと思いきや…またもや「宇宙人」ぶりをいかんなく発揮している。
ご存じ「ルーピー」こと鳩山由紀夫元首相。16日、訪問先の北京で中国要人と会談したが、その席上、沖縄県・尖閣諸島について日中間の係争地との認識を示し、日本政府が中国側の主張通り主権問題を「棚上げ」した上で両国の協力関係を発展すべきと「友愛外交」を展開したのだ。
尖閣諸島は歴史的にも国際法上も日本固有の領土というのが日本政府の見解。にもかかわらず「元首相」の肩書きの持ち主が、この立場を自ら逸脱し、中国側の意向を代弁した友愛外交がいかに国益を損なうか。
菅義偉官房長官が鳩山氏の「係争地」発言に対し、「わが国の立場と明らかに相反する発言で極めて遺憾。日本の首相をされた方の発言として残念だ」と批判すれば、小野寺五典防衛相はさらに激しく批判した。
「中国側は『実は日本の元首相はこう思っている』と世界に宣伝し、国際世論をつくられてしまう。言ってはいけないが『国賊』ということが一瞬、頭の中によぎった」
鳩山氏の持ち味である「残念な言動」はもう衆目の一致するところ。今に始ったことではない。国民の期待を受けて誕生した民主党政権で初の首相に就任。だが、沖縄県の在日米軍普天間飛行場の「県外移設」を掲げたことから問題は迷走した。オバマ米大統領には「トラスト・ミー(私を信じて)」と強がってみたものの、事態を打開できず、結局、日米の信頼関係を損ねただけだった。
このニュースの写真
関連ニュース
- [PR]
- [PR]