◇…スポーツ報知の購読申し込みは、フリーダイヤル 0120-16-4341(イロ ヨミヨイ) まで…◇
◇…過去の記事は、ご使用のプロバイダのデータベース・サービスをご利用ください。…◇
大相撲で史上最多の優勝32回を誇る第48代横綱・大鵬の納谷幸喜さん(享年72歳)の遺体は20日、東京・江東区の大嶽部屋稽古場に安置され、静かに眠る横で21日から稽古が再開されることになった。妻・芳子さん(65)は大鵬さんの死去後初めて口を開き「厳しい中にも情があり、優しい人だった」と悲しんだ。既に相撲を始めている幸林(たかもり)くん(埼玉・大宮西中3年)ら3人の孫は今後、角界に入門の意向という。通夜は30日、告別式は31日に東京都青山葬儀所で営まれる。
大鵬さんが眠る目の前で、弟子たちが早くも「弔い稽古」で再始動する。大鵬部屋の流れをくむ大嶽部屋の師匠・大嶽親方(元十両・大竜)は、遺体が安置される稽古場で21日から部屋の稽古を再開することを明かした。
「オヤジなら『バカ野郎、場所中だろ、稽古せんか』と言うと思う。土俵に集中するのが一番の供養にもなる」と同親方。師匠の遺体の前で弟子たちが稽古をするのは、極めて異例だ。同親方は「オヤジは稽古場が大好きだった」とも明かした。大鵬さんは05年の日本相撲協会退職後も部屋の朝稽古に頻繁に訪れた。土俵のある風景を愛していたため、遺体も稽古場に安置した。この日はプロ野球ソフトバンクの王貞治会長(72)からの献花が届けられた。
現在の稽古場は半分を弔問スペースに使用。木板を敷いた土台を作り、遺体のある上がり座敷と接続させている。土俵も半分しか使えない。申し合いやぶつかり稽古はできないが、同親方は「しこなら踏める」。基礎稽古中心で開催中の初場所を乗り切る方針だ。
生涯を相撲にささげた大横綱へ、日本協会も心からの弔意を表す。北の湖理事長は、通夜当日の30日に両国国技館の正門を開放。江東区の自宅から青山葬儀所へ向かう途中、遺体を乗せた霊きゅう車を迎え入れる考えを明かした。10年9月に亡くなった初代若乃花の花田勝治さん(享年82歳)の時も同様の対応をした。
この日の取組で大嶽部屋の力士は序ノ口の森麗が勝利したが、序二段の銀星山と喜大が敗れ1勝2敗。そのため大嶽親方は力士を集めてカツを入れたという。部屋の一番の兄弟子で西三段目36枚目の闘鵬(32)は稽古再開を「気が引き締まります。(大鵬さんに)教えられたことはずっと心に残ってます」と全面的に賛成した。創設者の情熱を受け継ぎ、弟子たちはまわしを締めて汗を流す。
▼大鵬さんの通夜・告別式 通夜は30日午後6時から、告別式は31日午前10時から、いずれも東京都港区南青山2の33の20、青山葬儀所で。喪主は妻・納谷芳子(なや・よしこ)さん。
(2013年1月21日06時05分 スポーツ報知)
国内最大規模の携帯ニュースサイト。スポーツニュース速報のほか、旬の社会、芸能ニュースも満載。月額84円(税込)
巨人軍公式サイト。待ち受け画像や注目の選手情報など、シーズンオフも必見。「NEWS読売・報知」の全コンテンツも利用できて月額210円(税込)!
翌日朝掲載の釣果情報を当日夜に配信。厳選した指定船宿と協力店からの正確な情報や、船宿の自慢料理・仕掛けなど、実用的なメニューもご用意。月額210円(税込)
携帯初の競輪予想情報。グランプリやダービーはもちろん、関東・南関東を中心に各レースを徹底予測。月額210円(税込)