「巨人、大鵬、卵焼き」の生みの親　堺屋太一さんが大横綱悼む

　「巨人、大鵬、卵焼き」の生みの親、堺屋太一元経済企画庁長官（７７）が２０日、元横綱大鵬の納谷幸喜さんを「立派な相撲取りがなくなった」と悼んだ。同日、都内のホテルで行われた日本維新の会の政策研修会に出席。閉会後、取材に対し「とにかく強さが大事な時代にあって圧倒的に強く、子供はみんな憧れた」と振り返った。

　通商産業省（現経済産業省）の官僚だった６１年、経済報告の記者会見で「子供たちはみんな、巨人、大鵬、卵焼きが好き」と話したことが広まって流行語になった。高度成長期の「規格大量生産時代」の特性を表現したもので「当時は、みんなが一致する好きなものがあった。それらがあったことで高度成長できた」と話した。