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V7へ不安…棚橋“空中殺法恐怖症”
2013年01月20日 16時00分

 新日本プロレス2・10広島サンプラザ大会でカール・アンダーソン(32)とのV7戦に臨むIWGPヘビー級王者・棚橋弘至(36)に、重大欠陥が発覚した。

 

 年間最大興行1・4東京ドームでオカダ・カズチカとの頂上決戦を制した棚橋は、アンダーソンを挑戦者に指名。昨年のG1で敗れた相手で、唯一借りが残ったままの外国人エースへの雪辱を狙っている。

 

 アンダーソンはIWGP初挑戦の上、昨年下半期のシングル戦線で結果を残せておらず、下馬評では王者が圧倒的有利だ。しかし当の棚橋はこれまで以上に警戒心を強めている。実は過去のシングル戦績は2勝2敗と全くの五分。両者の実績を考慮すれば、相性は非常に悪いと言える。

 

 中でも棚橋に悪いイメージを植えつけているのは2010年のG1開幕戦だ。棚橋は「印象が強いのはハイフライをキャッチされてガン・スタン(スタナー)を浴びたこと。切り返しが非常にうまい相手だし、飛ぶに飛べないというか…。テキサス(式四葉固め)もあるけど、ハイフライに代わる技を考えなければいけないかもしれない」と表情を曇らせた。

 

 棚橋にとってハイフライフローは絶対的なフィニッシュホールド。06年夏の開発以降に行われたIWGP戦では計31勝のうち、実に25勝(同系統の技含む)を挙げている。それだけにカウンターを決められKOされた試合の印象は鮮烈。棚橋はすっかり“ハイフライ恐怖症”に陥ってしまっているのだ。

 

 加えて1・4東京ドームという大一番を終えた後はモチベーションを保つのも難しい。棚橋は「去年はドームを終えた2月にオカダに負けているんで。少なからず(気の緩みが)あったんでしょうね。もちろん同じことを繰り返すわけにはいかないっすけど…」と珍しく弱音を連発。翼をもがれかけている王者にとって、広島決戦は試練の一戦となりそうだ。

 

 




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