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中田“お目覚め”16戦ぶり4号&今季2度目の猛打賞!

交流戦  日本ハム3−2巨人 (5月28日  東京D)

左越えに2ランを放ち、ベンチの祝福を受ける中田
<巨・日>7回無死一塁、左越えに2ランを放ち、ベンチの祝福を受ける中田
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 中田がG倒弾!日本ハム・中田翔内野手(23)が28日、巨人戦の同点で迎えた7回に決勝4号2ランを放った。開幕からの不振で4番降格危機に立たされていた中田にとって、実に16試合67打席ぶりのアーチ。試合前に打撃のアドバイスも受けた原辰徳監督(53)に強烈な恩返し弾を見舞った。いまだ打席では試行錯誤が続く中、今季2度目の猛打賞もマーク。ハムの主砲が浮上のきっかけをつかんだ。 試合結果

 打った瞬間、ベンチの栗山監督が大声で叫んだ。それほど中田の打球は完璧だった。一直線で左中間へ飛び込む。誰もがこの一打を待っていた。

 「全然打てない僕を4番で使い続けてくれた監督やコーチ、応援し続けてくれたファンの皆さんに感謝です。本当にチームに貢献できなくて悩んでいましたから」

 1―1の7回無死一塁。ホールトンの131キロスライダーに反応した。全体重をバットに乗せてボールにぶつける。2回の第1打席は、緩いカーブに泳がされながら21打席ぶりの安打となる左前打を放った。9回は154キロ直球を左前へ。3安打とも球種、球速の違う球に対応できたことに、復調への光が見えた。

 試合前までの打率は、規定打席到達者で最下位の・151。前カードの中日戦(札幌ドーム)から、こだわり続けた重心を低くする「がに股ノーステップ打法」と決別した。栗山監督から春季キャンプ中、簡単に打撃フォームを変えないよう言われたが「正直、ここまで打てなくなるとは思っていなかったから…」。中日戦ではすり足でタイミングを取ったが快音は聞かれず、この巨人戦からは左足を軽く上げて踏み込む、オーソドックスなフォームにしていた。

 テーマは「球にいかに力を伝えるか」。練習量はチームで1、2。しかしバットを振り込んでも結果が出ない。捉えたと思った打球が失速する内容に、バットの質のせいにした時期もあった。福良ヘッドコーチとのマンツーマン練習では軸足の右足に体重を乗せてタメをつくり、一気に振り抜くスイングを繰り返した。左足を上げることでタイミングは取りづらくなるが、芯で捉えた打球は練習でも軽くフェンスオーバーするようになった。

 栗山監督はチーム、球界の将来のため中田を4番から外さないと明言してきた。50試合近く戦って兆しが見えない状況に、4番降格という選択肢もチーム内に浮上していた中で今季2度目の猛打賞。指揮官は「翔は球界の宝。打順を下げて打っても意味がない。4番で打つことに意味がある」と、あらためて4番を任せる意向を強くした。

 試合前は敵将の原監督から「もうちょっとゆったりとしたふうにやってみればどうだ?」とアドバイスも受けた。痛烈な恩返し。中田は「きょうのように自分のスイングができれば大丈夫。フォーム?一つに絞って続けてやっていきたい」。その表情に自信が戻ってきた。

 ≪交流戦で打点挙げれば10連勝中≫中田(日)が勝ち越しの4号2ランを含む3安打。これで今季中田が本塁打した試合にチームは負けなしの4連勝だ。本塁打内訳をみても4月15日楽天戦の2号がサヨナラソロ、4日オリックス戦の3号が先制3ラン、この日の4号を加え3本連続殊勲アーチと高価な一発が目立つ。また中田は昨季5月18日ヤクルト戦で交流戦初打点をマークしたが、打点を挙げた試合のチーム勝敗は11年○●○○○○○○○ 12年○○○ 5V打を含む11勝1敗(勝率.917)。昨季5月24日横浜戦からは10連勝中と、チームに弾みをつけている。

[ 2012年5月29日 06:00 ]

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