CHAPTER 3
人間の脳と外部のコンピュータネットワークをダイレクトに接続する、いわゆる電脳化技術はサイバネティック工学における義肢の制御インターフェイス技術としてスタートした。現在も主としてはその延長線上にあって、たとえば、ジャックの視覚補完デバイスもサングラス状のカメラで撮影された映像を内蔵のプロセッサで一旦左右の二つの目で見たのと同じ状態に加工した上で、脳内に埋め込まれたコネクタを介して視床へ送る仕組みになっている。
その技術が20世紀末から21世紀初頭に流行したサイバーパンク小説に登場する〈電脳空間〉の研究に進化したのはごく自然な流れと言えるだろう。
だが、それらの荒唐無稽にして野心的な研究は多くの廃人や脳死者を出すという最悪の形で頓挫した。原因として挙げられている理由はいくつかあるのだが、平たく言えば仮想とはいえ〈現実〉が持つ情報量に何の器官も介することなく晒されることの多大な負荷に人間の脳が耐えられなかったからだ。一部の研究者の間で脳改造の研究を推し進めるべきとの声が上がったが、人体実験無しには結実しないあまりにも非人道的な研究であった為にその声は黙殺された。
だが、世の中には「成果さえ上がれば人道的な配慮は不問」というとんでもない連中がいる。世界各国の軍機関で極秘裏に研究が行われ、英国陸軍もその例外ではなかった。
世界一のテロ標的都市であるロンドンには〈監獄〉と揶揄されるほどの都市監視網が敷かれている。だが、あまりにも綿密な監視網を敷いたが故にシステムそのものの肥大化を招き、機動的な運用に支障をきたす事態となっていた。また、監視システムの所有権も軍部から内務省、ロンドン警視庁、ロンドン市当局、移民局と多岐に渡り、テロリストの足取りを追って角を曲がったら他の部署の縄張りだった為にカメラが使えないという間抜けなことにもなっていた。
そうした事態に業を煮やしていた対テロ部隊SASとその外局であるMI9が辿り着いた結論が、高度化された電脳で監視システムを自在に操る管制官――指揮者によって、言わばロンドンを一つの義体としてコントロール下に置くという前代未聞の計画だった。
とは言っても、街一つをコントロールするとなればその情報量は莫大なもので、試算によれば任務に当たるには6つのコネクタを同時に稼働させることに耐えうる人材が必要だった。
通常、電脳化する場合は2つを埋め込むのが主流で、しかも1つは故障時のバックアップだ。電脳化技術を管轄する王立アカデミーの倫理委員会もそれが脳死を未然に防げる限界だとしている。
だが、稀にだが電脳化手術への高い適応性を見せるケースがある。軍内部で電脳化手術を受けた者の中でそのレアケースに該当したのが俺だった。
俺は二つの手術を受けた。一つは監視システムとリンクする為の専用の高機能コネクタの増設で、もう一つはその制御の為に俺の脳の使われていない領域にマイクロマシンによる集積回路を形成する手術だ。後者は負荷を軽減する仕組みを脳の側にも設けるという建て前だったが、実際はより高機能化を狙ってのものだったようだ。俺と同じようにコネクタ移植手術を受けた人間は他に三人いるがこの手術は俺にしか施されておらず、彼らと俺の処理能力には天地の差があったから間違いあるまい。
結果としてこの手術が俺を化け物に変えた。他の連中はあくまでもシステムからの情報を受け取って指令を出すことしか出来なかったが、俺は自前のプロセッサを脳内に持つことでシステムが持つ様々な機能に直接干渉することが出来るようになってしまったのだ。
多くの犠牲者を出した挙句、侮蔑と嘲笑を浴びながら消えていった電脳空間の住人が誕生した瞬間だった。
ブラックバーン邸のホームセキュリティから離脱すると視界は再び何も映らない真っ白な空間になった。隅の方にアレックスのウインドウがあるが今は〈SOUND ONLY〉とだけ表示してある。まったく表情を変えない人形の顔を見ていても仕方がない。
「アレックス、信号の受信システムへの介入準備は終わったか?」
「完了しています。記録からアンソニー王子の生命信号のパターンも検出済みです」
「オーケー。予定時刻までどれくらいだ?」
「122秒です」
「そんなにあるのか」
たかだか2分ちょっと。大した時間じゃないというより、それだけしかないと考えるのが普通だろう。
ジャックインが俺の感覚にもたらす作用はいろいろあるが、顕著なものに時間の感覚がおかしくなるというのがある。プロセッサのアシストによって脳の情報処理速度が上がるせいで相対的に時間の流れを遅く感じる、いわゆるスロームーブメントに近い状態になるのが原因だ。
「マスター、コネクタの稼働率が76パーセントに達しています。脳内活性が高過ぎるのでは?」
「久しぶりのジャックインだから勘が掴めてないのかもしれん。まぁ、飛び込んでくるネズミに飛び掛かるにはこれくらいテンションを上げといた方がいいだろうけどな」
「ミセス・ウェイドに支援を求められますか?」
「支援?」
AIらしい大袈裟な物言いに思わず笑いそうになった。まぁ、そういう言い方もある。
「外部マイクをサムのイヤホンに繋いでくれ」
「了解」
義肢のコントロール程度ではほとんど問題にならないが、俺のようにコネクタをフル稼働させると脳の活性度が平常時とは比べ物にならないほど跳ね上がる。俺がジャックイン前に飲んだり注射したりするクスリはその対策で、おまけに埋め込まれたプラントが脳内ホルモンを調整してくれるのでそれ自体は短期的には特に問題はない。
問題は脳内活性の異常高騰が極端に深いレム睡眠に似た状態を作り出すために肉体の生命活動が急速に低下することだ。コネクタの稼働率が85パーセントを超えると肉体は仮死状態になるという研究結果もあり、現にMI9の同僚だったミッシェルは活性度を上げ過ぎた為にそのまま眠るように逝ってしまった。一応、コネクタは過度の脳内活性時に自動的に稼働率を下げるようになっているが、所詮は消耗品の俺たちに取り付けられた安全装置の信用度は甚だ心もとないものだ。
コネクタの稼働率を落とすのに一番手っ取り早い方法は刺激を与えて肉体を覚醒させることだ。俺がジャックイン時にサムを呼ぶのは売春婦とシケ込んでいるように擬装するのと同時に“刺激”を与えてもらう為でもある。
「サム、聞こえるか?」
「わっ、ビックリした!」
俺の視界にもサムが見ている番組が小さく映し出された。BBCの人気自動車番組「セブンス・ギア」だ。何度も出演者の代替わりを繰り返しながら続いている辛口の評論番組で、歴史の長さという意味ではこの国で尊ばれる伝統を備えているが、残念ながら品格と呼べそうなものはまったく備わっていない。
「どうしたの?」
「すまんがいつものヤツを頼む」
「はぁい。カプセル開けてくれる?」
視界の隅で〈OPEN〉の文字が躍る。カプセル内にカメラはないので映像はないが、下半分だけカプセルの蓋が開いてサムが上半身を突っ込んでくる気配がした。即座にごそごそと俺の腰回りをまさぐる感覚があって、下半身がひんやりした空気に触れる。トラウザースとトランクスを一度に脱がされたらしい。
不意に性器がねっとりとした温かい感触に包まれた。
「脳内活性低減。コネクタの稼働率が70パーセントに低下。適正値です」
「……ああ、そうかい」
アレックスの冷静な声がひどく滑稽なものに聞こえる。勿論、一番滑稽なのはごつい機械に繋がれたままで下半身を丸出しにして性器をしゃぶられているこの俺だが。
「ふあっ、はにはいっは?」
「何でもない。人のモノを咥えたままでしゃべるなよ」
「ふわい」
サムの唇がやわらかく俺を締め付けてくる。忙しなく動く舌の感触も感じられる。肉体への刺激であれば種類は問わないので足の裏を釘で突いてもいいのだが、どうせなら気持ちいい方がいいに決まっている。俺は本質的に快楽主義者なのだ。
「10秒前」
視界にカウントダウンの文字が浮かんだ。
「首相官邸に入ってくる信号はすべて追いかける。ネットワークのマッピングは?」
「完了しています。モニタに表示します」
真っ白だった視界が暗転して青い光の線が無数に走る。
それはやがて立体的に交差していき幾何学的な模様を作り出した。首相官邸のメインコンピュータに連なるネットワークを擬似的に可視化したものだ。順を追って辿っているのにいつの間にか元の場所に戻される複雑怪奇な線の繋がりは、いつも俺にエッシャーの騙し絵を思い起こさせる。
模様の中心で渦を巻いているのが官邸のメインシステム。その下に円錐状にぶら下がっているのがデータサーバだろう。一国の中枢だけあって渦へアクセスする線は多くない。その線も途中でひどく絡まったように迷走している。かなり堅固な攻性防壁が敷かれているようだ。
だが、俺にとっては好都合だった。数本しかないラインだけ見ていればいいからだ。
「カウントダウン開始。5、4――」
王族の生命信号システムには重大な欠陥がある。
そもそも奥歯に発信機を仕込むという発想が間違っている。その大きさでは強力なバッテリが埋め込めないので電波の出力が限られてしまうからだ。せいぜい半径2、3キロしか届かない程度のものだろう。
「――3、2」
従って、その信号を受信するには街中に張り巡らされた受送信システムを活用するしかないのだが、それだと「どの基地局が生存信号をキャッチしたか」で発信元の人物のおおよその現在地が割り出せてしまう。
カウンターテロに携わったことのある人間に言わせればここが最大の問題点だ。特定の時間に要人の位置を知らしめるようなシステムは百害あって一利もない。テロリストに「ターゲットはこの時間にここにいますから、どうぞ襲ってください」と言っているようなものだからだ。勿論、情報は徹底して秘匿されているはずで、だからこそ、リズたちも王子の居所を特定できないでいるのだが。
「――1、シグナルキャッチ」
「来たな」
渦に向かってくる信号の中に一つだけ赤く光るものがある。ログにあったアンソニー王子のシグナルと同じものだ。
俺はその光跡を逆に辿った。青い光の線で出来たジャングルジムが一気に拡大しながら眼前に迫り、ジェットコースターのようにうねりながら俺の意識を何処か遠くへ運ぶ。途中のネットワークのアドレスを示す数字の羅列が後ろに吹っ飛んでいく。それらが王子の居所への案内板だ。俺がいちいち読まなくでもアレックスが全部記録をとっている。
不意に眼前に薄暗い街路の光景が浮かび上がった。王子の信号をキャッチしたのはスコットランドヤードが設置している緊急信号受信アンテナ付きの路上監視カメラだった。視界の隅に〈Brick Lane〉と表示されている。
「イーストエンド、ブリックレーンの34番カメラの映像です。信号をキャッチしたのはこの周辺の11台のカメラですが、入感した時差から割り出すとこのカメラが一番近いようです」
そう言いつつ、アレックスは他のカメラの映像も小さな窓でインポーズさせた。映る人影を片っ端からキャプチャーしてヤードのデータベースに照会する。ブリックレーンは昼間はヴィンテージを扱う古着屋や若者向けのアパレル、カフェ、アートショップといったポップカルチャーの集積地だが、イーストエンドのど真ん中と言ってもいい場所で移民街にも程近く、夜はお世辞にも治安の良いところとは言えない。
案の定、判別できた顔の半数以上が何らかの前科持ちだった。大半は入国管理法違反、要するに不法滞在者だ。次に多い罪状は窃盗。以下、傷害、強姦と続く。
その中にこの辺りでは珍しい金髪碧眼の少年がいた。誰かと待ち合わせをするように手持無沙汰に立っている。ほっそりした身体をグレンチェックのスーツに包み、臙脂色のマフラーを巻いている。手にはタン色のコートと大きめのアタッシェケース。
「いたぞ、アンソニーだ」
「王族の呼び捨ては不敬罪です。禁固1年から3年。1000ポンドの罰金」
「そんなもんを取り立てなきゃならんほど奴さんたちが困窮しているとは思えんがね。いい服着てやがるぜ、おい」
「サヴィル・ロウ仕立てのスリーピースですね。軍の注文服で有名な〈ジョーンズ・アンド・ペック〉のフレデリック・ショルテ氏の手に寄るものです」
いくらアレックスがこの国のありとあらゆるデータベースに侵入できるとしても、王子が着ているスーツの銘柄や仕立てた職人の識別まで出来るはずはない。王子のスーツのどこかにタグが仕込まれているのを読み取っただけだ。
王子は先月に17歳になったばかりだ。英国王室の男子は伝統的に陸軍に属して軍務に就くことになっているが、それは18歳からだ。軍服仕立ての店に出入りしているのはおかしい。見る限りではそういう趣味があるようにも見えない。
それ以前に夜のブリックレーンはスーツ姿で歩くところでもない。他に衣服を持たずにバッキンガムを出たのであれば仕方ないだろうが。
「王子のデータを出してくれ」
「了解」
本名はアンソニー・エドワード・アーサー・マウントバッテン=ウィンザー。称号はウェールズ大公でこれは次期国王を意味する。他にも爵位称号が特売日に分けてやれそうなほど連なっていて、その後に騎士称号、海外領土や連邦国の称号が続く。当の本人ですら自分の称号を全部言えるかどうかは怪しいものだが勉学の分野では俊英との評価もあるので、ひょっとしたら諳んじることが出来るかもしれない。
最新の医療データによれば身長は175センチ、体重は60キロ。髪の色はプラチナブロンド、目は淡いブルー。三年前に原因不明の高熱を発して生死の境を彷徨っているが、その後の検査で特別な後遺症は見られず。幼い頃から虚弱な身体を心配されて育っているが、意外にも外科手術を要するような大病や怪我の経験はない。
英国王室の公式サイトに載っている王子の画像は若干加工されているもので、実物は写真ほど健康そうには見えない。
だが、彼が国内外の若い娘たちだけでなく男色趣味の連中からもアイドル視されるほどの美少年であることは疑う余地がない。三年前の大病以降は〈天使のような〉という形容詞は逆に不吉として避けられているが、母君である現王妃が王室御用達を与えた子供服ブランドのサイトに王子の画像が載せられた際はサーバダウンを起こすほどのアクセスが殺到し、その子供服は戦時下の不況の中とは思えないほどの売り上げを叩いたと言われている。
「王子の現在地、割り出し完了。ブリックレーン205番地、個人所有のフラットです」
「持ち主は?」
「ハカン・シュキュール氏。58歳、トルコ国籍。ハロッズ百貨店の物流部の時間労働者です。フラットは父親からの相続遺産」
「宗教は?」
「人物データに宗教思想を載せるのは民族弾圧禁止法違反です」
「おためごかしなんか訊いてない。ムスリムは原理主義だろうが穏健派だろうが、片っ端からヤードに登録されているはずだ」
「犯歴データベースに登録があります。15年前にサウスエンドで起きたムスリム暴動の凶器準備罪の従犯」
「シュキュール氏とアンソニー王子の結び付きは?」
「国籍、思想、宗教、経済、いずれの面からも確認できません」
「……こりゃあ、ヤバいヤマを踏んじまったか?」
「どういう意味です?」
説明してもAIには分からないだろうから、その問い掛けは無視した。
トルコ系移民の多くは、というか、ほとんどすべてがムスリムだ。現憲法下で国民と保護市民の信教の自由が保障されているものの、中世以来のイングランド国教会が支配するこの国では異端であり、特に貴族や上流階級の連中の間ではテロリスト予備群としか認識されていない。まして、その頂点に立つ王室の人間に繋がりなどあろうはずがない。
そんなムスリムの男のフラットから家出した次期国王が出てくる。俺が見ている映像はそれだけで王室の根幹を揺るがす醜聞となり得るものだった。
「都市計画部のデータにアクセスできました。フラットの見取り図を出します」
別のウインドウが開いて当該建築物の見取り図が映し出された。路面に接した半地下と階段を上って入る一階、二階、屋根裏部屋という構成だ。ロンドンの下町ならばいくらでも見受けられそうな手狭な間取りで、建築資材の不足が叫ばれた一世紀ほど前の代物のせいか、暖炉が見当たらない。
ロンドンでは過去に何度も大火に見舞われた歴史から石材や煉瓦、コンクリート以外の建材を用いることが禁じられているが、移民が多く流入した時期に家を建てようにも資材の手配がつかず、足りない部分を木材で補うのが横行した。当局もすべて禁止するというわけにもいかず、代替案としてせめて出火のリスクを低減する為に暖炉の設置を禁じたというわけだ。冬のロンドンで暖炉無しは凍死しろと言われているのと同じだが、家そのものが無いよりはマシという理屈だったらしい。
「室内にセキュリティシステムは?」
「ありません。室内の様子を窺う手段はありません」
「そうハッキリ言い切られてもなぁ……」
俺がやるべきことは何か。
考えるまでもない。見ている事実をリズに伝えることだ。俺からの情報が入り次第、内務省SSの連中が出動して王子を保護できる体制にあるはずだ。それで一見落着。俺は大金を手に入れてリズとの爛れきった肉体関係も続けられる。
だが、そんな安易な結末に飛びつくには俺の好奇心は強すぎた。何より、この程度の働きで1500万ポンドも戴くのは申し訳ない。
「アレックス、接続を離脱する。以後は王子の移動経路の追尾。王子は車待ちだ。交通局の監視システムに侵入しろ」
「王子が車で移動するという根拠は?」
「このクソ寒い夜に彼がコートを着ていないのは歩くつもりがないからだよ。ということは待っているのは車だ」
「了解しました。以後の連絡は携帯端末へ」
「そうしてくれ」
視界が暗転し真っ暗になる。俺はヘルメットを脱いでカプセルの蓋を押し開けた。途端にいきり立った自分の性器とそれに手を這わせながら先端を咥え込んだサムとご対面することになった。
「はら、ほわっはの?」
「……だから、人のモノを咥えたままでしゃべるなって言ってるだろ?」
サムは口を離してニッコリ笑った。
「お急ぎみたいね。けど、パンツを履くにはちょっと大き過ぎるんじゃない。あと3分だけ時間をくれれば小さくしてあげられるけど?」
「そうしてくれると助かる」
サムはもう一度ニンマリと笑うと、俺の性器を一気に喉奥まで飲み込んだ。
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