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【スポーツ】

福原愛が2年連続日本一

2013年1月20日 紙面から

◇全日本卓球選手権<第5日>

女子シングルス決勝で石川佳純を破り、連覇を達成してガッツポーズを見せる福原愛=国立代々木競技場で

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 銀メダリスト対決制し、笑顔の連覇! 全日本選手権第5日は19日、東京・国立代々木競技場で女子シングルス決勝などがあり、昨年の女王福原愛(24)=ANA=が決勝でロンドン五輪団体銀メダルのチームメート、石川佳純(19)=全農=を4−2で下し、2年連続2度目の優勝を果たした。五輪後の昨年8月末に右肘手術を受けてから約5カ月。国内復帰戦でパワーアップした姿を見せ、「帰ってこれた!」と笑顔を浮かべた。また、男子ダブルス決勝は、松平健太(早大)、丹羽孝希(青森山田高)組が坂本竜介、笠原弘光(協和発酵キリン)組に3−0で2年ぶり2度目の優勝を飾った。

 昨年の初優勝は大泣き。今年は左手で小さく拳を握ると、福原はとびっきりの笑顔を見せた。

 「まさか優勝できると思ってなかったんで、すごくうれしい。石川さんはロンドンで一緒に戦った仲間だし、思いっきりプレーができました」

 五輪の銀メダル獲得から165日。決勝は2年連続同じカード。女子頂上決戦だ。目の前にはロンドンで喜びを分かち合った石川がいる。だれよりも実力を分かっているからこそ、熱くなり、プレーに集中できた。

 五輪後は苦難の道だった。痛みのある右肘の手術を受けた。3歳9カ月から卓球を始めて20年。約3カ月間もラケットを握らなかったのは初めてだ。兄・秀行さんは「リハビリの間はすごく卓球をやりたそうにしていた」という。

 忘れもしない10月27日。練習を再開すると、すぐに全身筋肉痛になった。右肘の可動域が狭くなっていた。それでも手術前と違って、思いきりプレーができた。「体力的にも技術的にも元通りになるまで苦しかった。でもうれしくて楽しくて練習しすぎた」。やっぱり卓球が大好きだった。

 五輪の銀メダルは過去のもの。女子の村上恭和監督への年賀状には「ロンドンのメダルは忘れて、次に向かってスタートします」と記した。

 「今回優勝できて、大きな自信になった。世界選手権(5月、パリ)が控えているので、もっともっと強くなりたいです」。さらなる高みを目指し、打倒中国へ。日本の女王・福原が挑む。 (森合正範)

 

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