(cache) 紫外線LEDに関するよくある質問 / ナイトライド・セミコンダクター株式会社

ナイトライド・セミコンダクター株式会社

お問い合わせ

紫外線LEDに関するよくある質問

1.紫外線LEDは、人体に害はないのでしょうか？: 紫外線は、一般的に日焼けに見られるように、物質に働きかける大きなエネルギーを持っています。強力な紫外線で殺菌もできますが、弊社の紫外線LEDは、波長が370nm前後と、紫外線の中でも可視光に近いので、肌を日焼けさせる程のエネルギーはありません。社内で、植物に照射し続ける実験においても、UV照射によって枯れるといった現象は起きていません。ただ、長時間、直視するといったことをしますと、視力低下、失明等の恐れがありますので、そのような使用はお控えください。

2.紫外線LEDは、何に使われているのでしょうか？: 現在、紙幣識別用の光源、樹脂硬化用光源、光触媒との組み合わせによる空気清浄器用光源に使用されています。紙幣は、本物と偽物を識別できるよう、紫外線を当てると反応する特殊なインクが使用されており、UV光を当てると、見えなかった文字や絵柄が浮かびあがる仕掛けがしてあります。この他、様々なセンサー用途に使用されています。

3.紫外線LEDの価格は、いくらぐらいでしょうか？: 製品は、原則として波長、出力、数量によって、価格が決まっています。波長と出力によってランク分けされ、波長が短くなればなるほど、出力が強くなればなるほど、高く設定してあります。数量によって変わりますが、大まかな目安としては、波長375nm砲弾型の樹脂タイプランプでお安いものですと１個100～200円程度です。お気軽に、問い合わせフォーム、メールもしくはお電話にて営業にお問い合わせください。

4.波長と用途に相関はあるのでしょうか？: 波長は、355、360、365、370、375の5種類から、お選びいただけます。傾向としては、波長が短くなればなる程出力が弱くなるため、センサー等にお使いいただく場合は、出力は弱くても可視光成分が少ない方が反応を識別し易いという理由で、短波長のLEDが使用されます。一方、樹脂硬化、空気清浄用にご使用いただく場合、可視光成分は問題とならないため、出力の強い長波長のLEDが使用されます。ただ、組み合わされる樹脂、光触媒、蛍光体の特性も影響するため、この傾向に当てはまらない場合もあります。

5.紫外線LEDの寿命は、どのくらいあるのでしょうか？: ご承知の通り、LEDは、寿命が長いことが特徴です。紫外線LEDチップ自体は、定格20mＡ、常温環境でご使用いただく場合、１万時間以上ご使用いただけます。また、紫外線LEDランプに関しては、金属製のパッケージでガラスレンズを使用したキャンタイプの寿命（初期値の70％以上の性能を保持していること）は、保証値は、1000時間ですが、実際には１万時間以上お使いいただけます。また、LEDの特性として、パルスでの使用も可能ですので、回路設計の工夫により更に長時間ご使用いただけます。但し、樹脂パッケージ品に関しては、使用環境に注意が必要です。

6.キャンパッケージと樹脂パッケージの違いは？: キャンパッケージは、金属製TO-18ステムにLEDチップを実装し、キャップは、特殊ガラスレンズの指向角の違いによって、ボールレンズタイプと、フラットレンズタイプがあります。キャンパッケージは、信頼性が高い一方、構造上光取り出し効率が低いので出力が弱く、センサー等高い信頼性の要求されるアプリケーションに向いています。一方、樹脂パッケージは、紫外耐性の強い特殊樹脂を使用していますので、光の取り出し効率が高いので出力が高く、コストが安い反面、樹脂の特性上湿気に弱いなど、信頼性に劣るという特徴があります。お客様のニーズ、用途にあわせて、最適のものをお選びください。

7.弊社の紫外線LEDの特徴は？: 一般的に紫外線LEDというと、400nmあたりの紫色LEDも含むと誤解されていますが、400nmのLEDはほとんど紫外線を含んでいません。LEDで紫外線を発光することは難しく、製造には高い技術力が要求されます。
弊社紫外線LEDは、355nm～375nmと量産LEDとしては最も波長が短く、半値幅が狭いのが特徴です。目視すると紫色の成分が少なく、目に見えない紫外線の成分が多いことがわかります。特にセンサー等にご使用いただだく場合、フィルターで余分な可視光成分をカットする必要がありません。出力を計測した場合、紫色の成分を含まない分出力が低めに表示されますが、実効紫外線出力は強力という特徴があります。
また、製品全数検査を実施し、お客様の要望に合わせて、波長、出力ランクがきめ細かく分類されていますので、用途に合わせて無駄なくご使用いただけます。

8.紫外線LEDは照明用にも使えますか？: 現在、携帯電話のバックライト等で使用されている白色LEDは、青色LEDに黄色の蛍光体を組み合わせた、擬似白色です。カラーチャートで見ると、赤味成分を含まないので、青白い光を発します。
このような色味のことを演色性と言いますが、演色性が低いと新鮮な野菜が傷んで見えたり、健康な人が病人のように見えてしまうので、照明としては使用できません。お化け屋敷が青白い照明を使用するのはそのためです。
ご承知の通り、蛍光灯は、紫外線を適当に調合された蛍光体にあてることによって光らせています。オフィスのパソコンや電話器のプラスチックが年月を経ると黄色く変色するのは、蛍光灯の発する紫外線の影響です。すなわち、照明器具としては、紫外線を蛍光体に当てることで白色光を出す方が、理にかなっていると言えます。現在は、まだ効率が低いので照明用には使えませんが、近い将来照明に使われるでしょう。

9.紫外線LEDの主な劣化要因は何ですか？: 紫外線LEDに限らず、LEDの最大の劣化要因は、熱によるものです。一般的なLEDの発光効率は30％未満なので、単純計算して投入電力の７割以上が熱になるということです。熱は、チップの載っているステムやレンズ（封止樹脂）を通じて外部に放出されます。
出力劣化は、チップ自体はそれ程劣化しませんが、樹脂パッケージ品は、チップと接触している樹脂の界面が熱によって変質、白濁することによって起きます。樹脂パッケージの場合、チップの発する紫外線による樹脂劣化も見られますが、特殊ガラスレンズを持つキャンパッケージでは影響ありません。いずれのパッケージにおいても、パルス駆動、ヒートシンクを取付けるなどの熱対策をすることにより、寿命を伸ばすことが可能です。

10.チップまたはランプの取り扱い上の注意は？: UV-LEDの結晶は、ブルー、白色LEDと同様、サファイア基板上に積層されます。サファイア基板は絶縁体なので、静電気、サージ電圧に対してに弱いという構造上の弱点があります。それで、キャンパッケージ、樹脂パッケージランプ、表面実装型SMDタイプに関しては、ツェナーダイオードを内蔵して静電破壊が起こりにくいよう対策を施しています。（HBMで順方向、逆方向とも3000V以上：EIAJ ED-4701/300準拠）
一方、チップの、お取り扱いに際しましては、リストバンド、静電気防止手袋などの万全な静電気対策をとり、使用機器、冶具、装置類や作業区内は適切に接地をとり、また、実装される機器などに関してもサージ対策の実施をお願いいたします。

11.購入・支払い方法はどうすればいいのでしょうか？: お支払い方法につきましては基本的に初回取引は御入金頂いた後に出荷しております。代金引換などの出荷もご相談に応じますので、お気軽にお問い合わせください。

12.ホームページに掲載されている製品以外はないのでしょうか？: ホームページ未掲載製品や、カスタマイズ製品の製作も行っております。具体例としましてランプの指向角や外径サイズが違うタイプ、またベアチップやランプを実装したモジュール等の製作も行っております。お気軽に、問い合わせフォーム、メール、もしくはお電話にて営業部にお問い合わせください。

13.樹脂パッケージにはどんな違いがありますか？: 樹脂砲弾型パッケージには4種類の指向角がございます。それぞれ5RLO（15°）、5RLM（30°）、5RLL(45°）となり、指向角以外の形状、サイズ等は全く同じです。その他、樹脂フラットパッケージのRFS（指向角100°）がございます。指向角が小さくなるほど、1個のLEDの照射面積は狭くなり、照度（1cm2あたりの光のエネルギー）は強くなります。
さらに5φよりもひとまわりサイズの小さいNSxxxL-3RLQ（3φ、指向角15°）もあり、光出力は5φのものと同等もしくは大きくなります。

その他、ご質問、お気付きの点がございましたら、問い合わせフォームよりご遠慮なく、お問い合わせ、ご質問ください。

ご連絡先: ナイトライド・セミコンダクター株式会社; 徳島県鳴門市瀬戸町明神字板屋島115番地の7; TEL 088-683-7750; FAX 088-683-7751

このページはFlashを使用しています。お手数ですがFlash player(無料)のインストールをお願いします。