日産は突如リーフの大幅値下げを発表した。4月に販売するモデル全てで28万円安くするという。私がこの業界に入って32年になるけれど、全く同じ仕様のクルマで10%に及ぶ値下げなど聞いたことない。アメリカ工場も稼働し始めたため、リーフの普及に本腰を入れたい、ということなんだろう。
ちなみに下の価格は前が補助金を使った場合の現在の支払額。後ろは現在と同じ補助金額だったと仮定した時の新価格です。221万3千円はプリウスの『L』グレードに匹敵する価格だ。ガソリン代と電気代のコスト差など考えれば、圧倒的にリーフの方が家計にやさしいクルマということになる。
G 328万350円/299万7000円
X 290万4450円/262万1000円
S 249万6000円/221万3000円
何度か書いてきた通り、走行1万kmあたりのガソリン代はプリウスで7万5千円。リーフなら昼間の電気代でも4万5千円。5万km走れば15万円もリーフの方が安く付く。『X』グレードなら電気を喰わないヒーターや、フルセグ対応のTV付きナビまで付く。同じ装備内容のプリウスより15万円以上安い。
さらにエネルギーコストも5万kmで15万円も安いとなれば文句なし! 唯一の不安材料は4月以降の補助金ながら、大量の急速充電装置を普及させようとしている政府の方針を見ると、2012年度と大差ない補助金額になるかもしれません。ただし台数が出れば、予算不足になる可能性出てくる。
初期型リーフのユーザーからすれば、エアコンはヒートポンプになるし、航続距離伸びるし、価格安くなるしのトリプルパンチながら、まぁ新しい技術なんかそんなモン。日産が温情を持って処遇してくれることを期待しておく。ディーラーでの充電を生涯無料にしてくれるとかでも納得すると思う。(国沢光宏)
2013年01月18日
リーフ大幅値下げ!
posted by polishfactory5 at 09:00| 電気自動車