AKB河西さん写真集:警視庁が講談社聴取 不適切表現で
毎日新聞 2013年01月18日 12時58分(最終更新 01月18日 13時17分)
アイドルグループAKB48のメンバー、河西(かさい)智美さん(21)の写真集に不適切な表現があったとされる問題で、警視庁が発行元である講談社のコンプライアンス担当社員2人から事情を聴いていたことが分かった。今後、さらに編集幹部や河西さんら関係者に撮影経緯を事情聴取するか検討し、児童買春・ポルノ禁止法違反容疑を視野に調べを進める。
問題になったのは、上半身裸の河西さんの胸部を、外国人の少年が後ろから手で隠している写真。同法などは乳首や性器を児童に触らせ、性欲を刺激する写真や動画を児童ポルノと規定している。
捜査関係者によると、17日に社員2人から事情を聴いたが、少年が実際に乳首を触っていたかなど具体的な内容は確認していないという。少年は日本より児童ポルノの規制が厳しい欧米系の顔立ちをしており、捜査関係者は「国際的に問題視される可能性も認識している」と話している。
講談社によると、写真集は漫画雑誌「ヤングマガジン」の編集部が企画。今月12日に発売予定だった同誌第7号に、問題の画像を「写真集の表紙」として載せた。だが10日になって「同法違反のおそれがある」との意見が社内で出され、同誌の販売停止と写真集の内容変更を決めた。同社広報室は「出版物に関するチェック体制が行き届いていなかった」としている。【黒田阿紗子】