広島市介護施設85歳女性死亡 介護福祉士の21歳女を逮捕
介護施設で就寝中の女性の布団に火がつけられ女性が死亡した事件で、逮捕されたのは、介護福祉士として働いていた21歳の女だった。
2012年12月、広島市内にある介護施設の2階の病室から出火し、85歳の女性が亡くなったが、17日夜、職員の女が殺人などの疑いで逮捕された。
殺人と放火未遂の疑いで逮捕されたのは、介護福祉士の入沢 亜加音容疑者(21)。
がんなどの終末期の医療を行う介護施設「クリーム」に勤務していた入沢容疑者は、12月5日午後6時ごろ、当時85歳の加登久恵さんが就寝している個室に入り、掛け布団にライターで火をつけた疑いが持たれている。
加登さんは、全身にやけどを負い、翌日、搬送先の病院で死亡した。
出火当時、煙を吸い、搬送された入沢容疑者の行動に不審な点があったことから、警察が事情を聴いたところ、容疑を認めたという。
入沢容疑者を知る人は「おとなしくて、すごくいい子でした。うちの子も小さい時に遊びました」と話した。
入沢容疑者はなぜ、女性の布団に火をつけたのか。
介護施設側は「(加登さんの担当を?)その日(事件当日)は担当だったはずです。(事件の前後で変わった様子は?)特に変わったところは見受けられなかったです。(加登さんとトラブルは?)そのあたりは聞いていない」としている。
入沢容疑者は、警察官採用試験に落ちたあと、介護福祉士を目指したという。
入沢容疑者の祖父は「『今度おじいちゃん、彼氏を連れてくるかもしれない』と言ってた。そういう精神状態にあの子がなることが、合点がいかない。亡くなられた方には申し訳ない。なぜそんな大それたことが」と話した。
入沢容疑者は「間違いありませんが、殺すつもりはなかった」、「(動機は)人間関係などのストレス」と供述している。
殺意については否認している入沢容疑者。
警察は、犯行のくわしい動機を追及する方針。