鳩山由紀夫元首相が中国の招きを受けて訪中し、尖閣諸島(中国名:釣魚島)について「日中間の係争を認めるべきだ」と発言したことが報道されました。
この鳩山氏の発言は1つの見識を示すものです。
日本国政府の公式見解は、尖閣諸島に関して領土問題は存在しないというもの。
しかも、日本政府は、そのような「公式見解」に従って、諸外国に尖閣問題の理解を得るという努力を全くといっていいほど何もして来ませんでした。
それにも関わらず、石原慎太郎氏が東京都が買い上げるなどと言い始め、尖閣問題を一気に顕在化させてしまいました。
そして、安倍晋三氏によるタカ派発言。
従来の自民党政権が放置してきたことのつけが回ってきているにも関わらず、それに有効な手立てを打てない状況の中で、鳩山氏が、正面から「係争」があることを認めたことは、非常に意味のあることです。
これに対して、自民党議員を中心に反発が広がっているようです。
「鳩山元首相の訪中で三原じゅん子氏激怒!「日本外交を壊しかねない」」(zakzak2013年1月12日)
非常にくだらないのですが、自民党議員に反発する資格などありません。むしろ、これまで自民党政府が何もしてこなかったことを反省すべきでしょう。
小野寺五典防衛相が「国賊」発言をしたそうですが、はっきり言って、非常に危うい発言です。
今の時代に「国賊」発言です。戦時中の「非国民」と並ぶ国民抑圧・弾圧の言葉であり、排除の論理そのものです。
このような言葉が出てくるような人物が防衛相とは恐ろしい限りです。
ここまでこじれさせた尖閣問題ですから、どこかで着地点を求めざるを得ないのが現実的な話です。過去の日本政府は、竹島にしろ千島列島にしろ、領土問題についての消極姿勢というか、事なかれの対応が原因であることを認め、現実の解決に向けた対応こそ必要です。
ところが、安倍晋三首相は、事もあろうにオスプレイの購入を検討したり、軍事費を増大させるような対応をしていますが、いかにも好戦的です。
「自民党の「国防軍」って一体…、好戦内閣の誕生か?」
軍事力こそが外交の中核とでも考えているのでしょうが、もはや大国間での対処の仕方ではありません。
東西冷戦時代よりもひどい軍事的緊張を作り出すことによって得られるものは、何もないということの自覚が必要でしょう。
それから、鳩山元首相は、南京大虐殺記念館にも訪れ、南京大虐殺に対する謝罪の意を表明したということですが、過去の歴史の清算こそが本来のあるべき日本の戦後政治でなければなりません。
過去に目をつぶった「未来志向」など存在し得ないのです。
「安倍政権の極右路線と教育」
元々、鳩山由紀夫氏は、改憲論者であり、日本の軍事大国化を志向する人でした。
しかし、民主党政権を樹立し、首相になったとき以降、鳩山氏は改憲など口にしなくなりました。
沖縄における米軍基地の負担軽減のために、普天間基地の最低、県外移設という目標も従来の改憲論者ではあり得なかったことでしょう。
そのために政権が倒される結果となりましたが、鳩山政権こそが今後の日本の将来を思考する上での大きな宝であることは間違いありません。
「民主党野田首相の民主党の破壊 鳩山元首相を切った民主党の末路」
この鳩山氏の発言は1つの見識を示すものです。
日本国政府の公式見解は、尖閣諸島に関して領土問題は存在しないというもの。
しかも、日本政府は、そのような「公式見解」に従って、諸外国に尖閣問題の理解を得るという努力を全くといっていいほど何もして来ませんでした。
それにも関わらず、石原慎太郎氏が東京都が買い上げるなどと言い始め、尖閣問題を一気に顕在化させてしまいました。
そして、安倍晋三氏によるタカ派発言。
従来の自民党政権が放置してきたことのつけが回ってきているにも関わらず、それに有効な手立てを打てない状況の中で、鳩山氏が、正面から「係争」があることを認めたことは、非常に意味のあることです。
これに対して、自民党議員を中心に反発が広がっているようです。
「鳩山元首相の訪中で三原じゅん子氏激怒!「日本外交を壊しかねない」」(zakzak2013年1月12日)
非常にくだらないのですが、自民党議員に反発する資格などありません。むしろ、これまで自民党政府が何もしてこなかったことを反省すべきでしょう。
小野寺五典防衛相が「国賊」発言をしたそうですが、はっきり言って、非常に危うい発言です。
今の時代に「国賊」発言です。戦時中の「非国民」と並ぶ国民抑圧・弾圧の言葉であり、排除の論理そのものです。
このような言葉が出てくるような人物が防衛相とは恐ろしい限りです。
ここまでこじれさせた尖閣問題ですから、どこかで着地点を求めざるを得ないのが現実的な話です。過去の日本政府は、竹島にしろ千島列島にしろ、領土問題についての消極姿勢というか、事なかれの対応が原因であることを認め、現実の解決に向けた対応こそ必要です。
ところが、安倍晋三首相は、事もあろうにオスプレイの購入を検討したり、軍事費を増大させるような対応をしていますが、いかにも好戦的です。
「自民党の「国防軍」って一体…、好戦内閣の誕生か?」
軍事力こそが外交の中核とでも考えているのでしょうが、もはや大国間での対処の仕方ではありません。
東西冷戦時代よりもひどい軍事的緊張を作り出すことによって得られるものは、何もないということの自覚が必要でしょう。
それから、鳩山元首相は、南京大虐殺記念館にも訪れ、南京大虐殺に対する謝罪の意を表明したということですが、過去の歴史の清算こそが本来のあるべき日本の戦後政治でなければなりません。
過去に目をつぶった「未来志向」など存在し得ないのです。
「安倍政権の極右路線と教育」
元々、鳩山由紀夫氏は、改憲論者であり、日本の軍事大国化を志向する人でした。
しかし、民主党政権を樹立し、首相になったとき以降、鳩山氏は改憲など口にしなくなりました。
沖縄における米軍基地の負担軽減のために、普天間基地の最低、県外移設という目標も従来の改憲論者ではあり得なかったことでしょう。
そのために政権が倒される結果となりましたが、鳩山政権こそが今後の日本の将来を思考する上での大きな宝であることは間違いありません。
「民主党野田首相の民主党の破壊 鳩山元首相を切った民主党の末路」
あわせて読みたい記事
話題の記事をみる - livedoor トップページ
意見
2012年06月18日 ガイドラインを変更しました。
▼ 意見フォームへ