横浜Ｍ・小野　スタンダール移籍

　横浜Ｆ・マリノスのＦＷ小野裕二（２０）がベルギー１部のスタンダール・リエージュに完全移籍することが決まった。移籍金は２００万ドル（約１億８０００万円）。小野は２０日に日本を発ち、２１日にベルギーでメディカルチェックを受けて、正式契約を結ぶ。

　小野にとっては急転の海外挑戦だった。小野が契約するスペインのマネジメント会社「ホワイト８」のペドロ・ニエト代理人が１７日に横浜入りし、横浜Ｍサイドと交渉して合意に達した。小野にはスタンダールの他にもスペイン１部のバレンシア、セビリア、中村俊輔も在籍したスコットランドリーグのセルティックも興味を示していた。

　スタンダールには日本代表のＧＫ川島永嗣が所属し、今オフには名古屋のロンドン五輪代表ＦＷ永井謙佑の移籍が決まったばかり。欧州のリーグで同一クラブに３人の日本人選手が同時に在籍するのは史上初めてのことになる　

　移籍に関して、小野は「急なことだったけど。決まりました。がんばってきます」と慌ただしい移籍ながら、念願の海外でのプレーがかないうれしそうに話した。横浜Ｍはクラブとして２年連続の経常赤字を出し、プロクラブであるためのクラブライセンス取得も危ぶまれていたが、若きエースの移籍はクラブの経営にとっても大きな助けとなった。