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大手通信事業者がサイバー攻撃対策訓練
1月19日 4時22分

国の機関や企業などを標的にしたサイバー攻撃が相次ぐなか、18日、国内の大手通信事業者による大規模な対策訓練が行われました。

この訓練は、大手通信事業者でつくる団体が6年前から行っているもので、東京・港区で開かれた18日の訓練には、10の通信事業者などから、緊急時の対応を担当する社員などおよそ150人が参加しました。訓練は、海外から大規模なサイバー攻撃を受け、国内の通信網や企業のコンピューターが次々に被害を受けたという想定で行われました。
参加者には事前に訓練のシナリオは知らされず、「国際ハッカー集団から攻撃予告が入った」とか「インターネットがつながらないという苦情が殺到している」といった情報が次々と送られます。これを受けて参加者は、ほかの通信事業者と連絡を取り合いながらトラブルの原因を探り、海外からの攻撃を遮断するなどして被害を食い止めていました。
参加者の1人は「状況が次々と変化し、対応が難しかった。実際に攻撃があった場合、事業者どうしの情報伝達がスムーズにできるかが課題だと感じた」と話していました。
訓練を主催した「テレコム・アイザック推進会議」の土屋博英主査は「海外では、事業者どうしが連携しないと対応できないサイバー攻撃が実際に起きている。今回の演習で改善点を明らかにし、攻撃に備えてほしい」と話していました。

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