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“受験生が混乱” 入試中止に批判噴出

TBS系(JNN) 1月18日(金)19時36分配信

 大阪市立桜宮高校で男子生徒が自殺した問題をめぐり、大阪市の橋下市長が体育科などの入試の中止や全教員の入れ替えを求めている問題について、各所から批判の声があがりました。

 18日開かれた大阪市議会の委員会。橋下市長が求める桜宮高校の入試の中止について、市議からは反対の声が上がりました。

 「受験生と保護者への負担と混乱は計り知れないと思う」(公明党 待場康生市議)

 「1点お尋ねしたい。新入生を迎えて、どういう方針で教育に臨むのか。受験の混乱だけを回避するためにとりあえず生徒を送り込むのは “事なかれ主義”の最たるもの」 (大阪市 橋下徹市長)

 体育科とスポーツ健康科学科の願書出願日は、来月13日からの2日間。1か月を切った中、橋下市長は17日、自らの意思を通すため、ある考えを明かしました。

 「クラブ活動の顧問については、最低限全員入れ替えを絶対やってもらわないと、今いる体育教師がもし来年度いるのなら、その分の人件費は執行しない。予算の執行権は僕の権限ですから」(大阪市 橋下徹市長)

 さらに、入試を行った場合、今年度の関連予算も執行しない意向です。

 「おかしいのであれば、有権者は僕を選挙で落とす権限を持っている」(大阪市 橋下徹市長)

 市長が求める入試の中止と徹底的な人事異動。2つの条件に異論の声が上がっています。17日、市内の公立学校の校長が集まった臨時会合では、橋下市長から入試の中止が求められていることが報告されました。

 「本校でも目指している生徒がいるので、ゼロか100かではなく募集はやってもらいたい」(大阪市内の中学校の校長)

 18日、下村文部科学大臣も橋下市長が求める条件に苦言を呈しました。

 「受験に向けて準備をしてきた中学生に重大な影響を与えることも考えられ、教員の人事異動についても発言されていましたが、その権限と責任に基づき教育委員会が適切にこれも判断されることであろう」(下村博文文科相)

 当の橋下市長は、賛否両論があることを認めた上で、あくまで持論を通す考えです。

 Q.高校受験に2度目はないが?
 「生きていたらチャンスはありますよ・・・、命があれば。あれだけの体罰といいますか、暴力があって、同じ学校の生徒が1人亡くなっているのに何で入試なんかできるんですか。僕は分からないですね、その感覚は」(大阪市 橋下市長)

 元プロ野球選手で、今は野球解説者として活躍する金村義明氏。2人の息子は、体罰が原因でクラブ活動の退部を余儀なくされました。

 「コーチが体罰を与えていたと聞いて、当時、学校にも乗り込んでいきましたし、帰る時悔し涙ぽろぽろ出ましたよ」(野球解説者 金村義明氏)

 金村氏は、文武両道を目指してやってきた在校生や受験生のことを考えると、市長が掲げる条件は極端過ぎると感じています。

 「旗振って全部俺がいっぺんに改革するやり方は、彼の手法でもあると思うが、今回は親の気持ちにもなれますし、子どもたちの気持ちにもなってあげて改革を進めていってほしい」(野球解説者 金村義明氏)

 入試を行うかについては、21日月曜日の臨時教育委員会で判断される見通しです。(18日17:27)

最終更新:1月19日(土)1時3分

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