「第4回AKB48選抜総選挙」でアンダーガールズに選ばれた大矢真那さん(左)と須田亜香里さん
「第4回AKB48選抜総選挙」でアンダーガールズに選ばれた大矢真那さん(左)と須田亜香里さん

 人気アイドルグループ「AKB48」の27枚目のシングルを歌うメンバーをファン投票で選ぶ「第4回AKB48選抜総選挙」の開票イベントで、名古屋・栄を拠点に活動する姉妹グループ「SKE48」が勢いを見せつけた。カップリング曲を歌う「アンダーガールズ」(17位~32位)は全16人の半数(8人)をSKE勢が占め、AKB勢(6人)やNMB勢(2人)をしのぐ最大勢力となり、AKBの曲を実質、SKE勢が乗っ取った形となった。

 アンダーガールズには、SKEから高柳明音さん、秦佐和子さんら8人がランクイン。31位の木崎ゆりあさんは「SKEメンバーがたくさん入っていてすごくうれしいです!」と喜びを爆発させた。会場となった日本武道館は、司会の徳光和夫さんから「SKE48」の声が聞こえるたびに、「おおっ!」とひときわ大きな歓声に包まれ、選ばれたメンバーからは、27位の大矢真那さんが「今までで一番充実した年」、30位の古川愛李さんが「古川のビートを刻んでいきたい」と次々と威勢のいい言葉が飛び出した。

 今回の総選挙では、SKEを引っ張る“ダブル松井”で知られる松井珠理奈さんが前回の14位から9位にジャンプアップ、松井玲奈さんが前回と同じ10位で選抜入りするなど、当選メンバー64位までに15人がランクイン。40位まででも前回の6人から12人に倍増した。

 SKE48のトップに立った松井珠理奈さんは、まだ15歳ながらAKB48のチームKを兼任するなど将来に期待がかかる注目メンバー。開票に先立って行われたAKB48のライブでは、大島優子さんや高橋みなみさんらを従え、センターポジションでAKB48の新曲「真夏のSounds good!」を披露した。今回の総選挙では、前回の14位から順位を上げ、同じSKE内で一番人気と目されていた松井玲奈さんをも上回り、SKE勢の躍進についても「うれしいです!」と喜びの声を上げた。

 このほか、姉妹グループでは、大阪・難波が拠点の「NMB48」から、昨年は唯一28位にランクインした山本彩さんが18位に上昇、昨年圏外だった渡辺美優紀さんも19位、山田奈々さんも圏外から46位に入り、存在感を見せた。福岡・博多を拠点とするHKT48からは宮脇咲良さんが唯一47位に入った。

 今回の選抜総選挙は、AKB48、SKE48、NMB48、HKT48のメンバーと研究生が候補者で、過去最多の237人が参加。1~16位のメンバーがシングルの表題曲を歌う「選抜メンバー」、17~32位はカップリング曲を歌う「アンダーガールズ」、33~48位はもう一つのカップリング曲を歌う「ネクストガールズ」を選び、49~64位の「フューチャーガールズ」を含む64位までが「当選メンバー」として発表された。(毎日新聞デジタル)

 ◇SKE48の当選メンバー(カッコ内はチーム名とこれまでの順位<左から9、10、11年>カッコ外は票数)