愛知県:「初の女性首長を」 目指す会、あす発足
毎日新聞 2013年01月18日 15時00分
愛知県に初の女性市町村長を誕生させようと、県内の女性団体関係者や地方議員が「女性首長を実現する会あいち」を19日に発足させる。女性の視点を地方自治に反映させるため、独自候補の擁立などを目指す。メンバーとなるフリーライターの高野史枝さん(63)は「女性の政治進出が遅れている現状に風穴を開けたい」と語る。
総務省によると、11年末時点の女性首長は全国1739市町村・特別区のうち23人。東海3県では現在、三重県鈴鹿市の末松則子市長だけだ。岐阜県は1947年に全国初の女性首長となった松野友・旧穂積村長(その後は旧穂積町長)がいたが、愛知県はゼロ。自民党県連幹部は「地方議員に女性が少ないこともあり、候補に挙がる女性がほとんどいなかった」と説明する。
今年、愛知県では名古屋市など16の市町村長選がある。同会は独自候補を検討するほか、政党や政治団体に女性候補擁立を呼びかける。また、政治に関心がある女性の名簿を作り、各首長に対して副市町村長などへの登用を働きかける方針だ。
同会に参加する市民団体メンバーの神永れい子さん(57)は「男性政治家は名誉や利権にとらわれがちだが、女性はより政策本位の政治ができる。特に防災や教育、介護などできめ細かい施策を実現できる」と主張する。
発足集会は19日午後1時半から、名古屋市東区のウィルあいちで開き、約50人が参加する見通し。問い合わせは電子メール(womanhead@hotmail.co.jp)。【高木香奈】